「眼差しが温かい。」ミス・ペレグリンと奇妙なこどもたち ハチコさんの映画レビュー(感想・評価)
眼差しが温かい。
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監督がT・バートンなのは分かっていたが、最初から最後まで
エ?これが?と思ったくらい今回は見事に纏まっていて驚いた。
原作を読んでいないので、どこが改編されたのか知らないまま
観ていた自分には非常に観やすくて共感できる箇所も多かった。
他者との違いや生き辛さを主題にしているとはいえ、登場する
子供達に向ける眼差しの温かいこと!Mペレグリンはもとより
観客も取り込んで子供達を応援したくなる魔法が、要所要所に
散りばめられている。主人公のエイサくんもこの役にピッタリ。
同じ一日をループする背景には悲しい戦争が描かれているため
単に奇妙でおかしな世界というよりは、弾から家族を守るため
に戦っていることが必至で寸分のミスが生死に影響するという
何ともいえない緊張が増幅する。初恋や祖父との絆が感動を呼
ぶ最中にあって、この人が登場するだけで画面が様変わりする
のが悪役サミュエル。どこかネジの外れた佇まいといい、彼は
面白い悪役の筆頭格になってきたなぁと今作でつくづく思った。
(過去作に捧げた映像表現もいっぱい。あ~懐かしい~なんて)
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