「詰め込みすぎた おとぎ話」ミス・ペレグリンと奇妙なこどもたち へむっこさんの映画レビュー(感想・評価)
詰め込みすぎた おとぎ話
満足ではないけど、不快になるほど退屈ではなく、仕事で疲れた頭をファンタジーで一掃するには充分な映画でした。
ティムバートンお得意の世界観やキャラクターは楽しかったけど、要素が詰め込みで、それぞれが活かしきれていない印象。
両親から離れて、異世界に迷い込み、異界の者たちと交流する、という点やミスペリグリンが鳥に変身する辺りは、千と千尋を思い浮かべましたが、主人公の心理描写をそんなにしていないので、成長を描いているのではなく、あくまで、あの世界観を映像化したかったのでしょう。
お決まりのドタバタ劇も、テンポが悪く、あえてのわざとらしさ、あえての手作り感、が、ただのわざとらしくクオリティの低いものに見えてしまう点では、最近の三谷幸喜の映画のようでした。
亜人のようなキャラクターのせいで、フリークス的な子供達のキャラクターの良さが半減してしまっていて、もったいなかったです。
ただ、それぞれのキャラクターの能力が中途半端で、あまり強くないのは、良かったと思いました。みんな強かったらX-MENになっちゃうので。
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