「俺の考えるパワーレンジャー(3時間版)」パワーレンジャー Takさんの映画レビュー(感想・評価)
俺の考えるパワーレンジャー(3時間版)
何だか中途半端な印象。マイケルベイ的なバカ映画としてフルスイングするか童貞ウォーズ的な青春映画としてクリーンヒットを狙いに行くかどっちかに振れて欲しかった。
そこで、「こうすれば胸熱な展開になったんじゃないか」という個人的追加シーンを列挙する。
①レンジャー各々の個性を活かした必殺技があって欲しかった
レッド→序盤で謎のケガをするまでは花形QBだった設定なので投擲ものの必殺技
ブルー→特殊兵器(特に重火器)の扱いに異常に長けている
ブラック→ステレオタイピング感は否めないが、カンフー的な必殺技(ヌンチャクとか、棒とかを使って)
ピンク→元カレの前歯を折った設定なので、肉弾戦が異常に強い(敵のアゴを粉砕しまくる、敵の腕をもぎ取りまくる)
イエロー→眼つきがバタフライナイフとか普段から持ってそうな感じなのでナイフ系の武器の扱いに長けている
②それぞれの必殺技を活かして敵を追い詰めるシーンがあって欲しかった
③アルファ5よ、地下にこもってないでせめて戦闘の時には地上に出てきてサポートしてくれ。
アルファ5には非常に期待していたのに、結局最後まで何もしない。
鉱山での戦いで「これじゃキリがない」って皆言ってる時に、本編ではブラックがロボットを取ってくるが、そこはアルファ5が「皆さんこれを使って下さい!」的な勢いでロボットを連れてきて欲しかった。
そして兵器の扱いに長けているブルーのパートナーとなって使い方を色々伝授するシーンをつけて欲しかった。
そして最終的にはマッドマックスのニュークスのように自己犠牲を厭わずにラスボスを宇宙まで放逐するのに役立って、俺らを号泣させて欲しかった。
この3つの追加シーンがあればもっと興奮して観ることが出来たのではないだろうか?
この映画を観て印象に残っている爆笑シーンは、おそらくスポンサーかつプロダクトプレイスメント先であろうサムスンの携帯を粉々に握り潰し、同じくクリスピークリームドーナッツの店舗を敵のロボットがグチャグチャに叩き壊すところで、「これやって怒られないの?!大丈夫?!」とツッコミたくなるところである。笑えると同時にある種の気概を感じざるを得なかった。