バースデーカードのレビュー・感想・評価
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【様々な年代の人に受け入れられる貴重なオリジナル脚本の邦画の一品】
大御所監督でないオリジナル脚本の邦画が貴重な昨今、楽しく(そして涙する)観賞出来る映画でした。
家族でも、一人でも(特に子供が独り立ちする年代)、幅広い年代の方々にじんわりと響く映画ではないかと思いました。
見終わった後、景色の良い処に行きたくなります。
何より演じている俳優さんたちが楽しそうなのが印象的な作品でした。
<2016年10月22日 劇場にて鑑賞>
TVの2時間ドラマにすれば佳作だったが
死を前にした母親が幼い子どもたちを案じ、自身は見届けられぬ子どもの成長の一助になればとしたためた手紙が、母親の死後、子どもが成人するまで毎年父親から渡されるという、変則的な家族愛と、子どもの成長を描いた物語です。作中に悪い人は(軽いいじめをしてきた小学生時代のクラスメイトを除いて)ひとりも出てこないし、娘は周囲の温かさに支えられて、引っ込み思案で脇役人生を望んでいた少女期から脱し、自信を身に着けた素敵な女性へと成長していくので、とても心暖まるお話で、泣けるところもあります。
なのですが、いかんせんTV局制作のTVドラマのクオリティーで(冒頭からブレブレのカメラに何事かと思った)、TV絡みというのが物語上も(『アタック25』!)切り離せないので、何故これを2時間ドラマで地上波放送せずにわざわざ映画にしたのか、甚だ疑問です。伏線を回収するのは良いとして、わざわざ伏線を仕掛けたシーンを回想シーンでもう一度持ってくるあたり、説明過剰なTVドラマ的だと言わざるを得ませんでした。
ファミリー向けとして観て損は無いですが、上映初日に200人以上のスクリーンで観客が10人いるかいないかという閑古鳥っぷりは残酷すぎますね。いろいろ難点を上げましたが、そこまでの駄作ではありませんので。
橋本愛さんのPV
監督が橋本愛さんを撮りたいだけの映画。横顔をずっと長回しし、最後にはウェディングドレスと来たもんだ。早逝した母親は完璧な人格者で、娘との人間らしい葛藤は無く、聖母マリアのように神聖なる愛を注ぎ続ける。娘が成人し、さらには結婚するまでも手紙を通じて追いかけ回すのだ。むしろそんな母親の【おかしさ】をテーマにして、子に執着する哀れな母親という心理サスペンスに逆転させれば良かったかもしれない。娘と弟のやりとりや、初恋の相手、さらには父親との交流、そのすべてが薄っぺらく、型式通りの演技。諏訪の景色が綺麗だったという感想しか出てこない。最後の30分はえんえんとアタック25の番宣。テレ朝の後援はわかるが、いい加減にしてくれと言いたい。
橋本愛
今まで見た中でも橋本愛ちゃんの花嫁姿は最高に綺麗かった(^-^)。
可愛い愛ちゃんがたっぷり見れてそれだけでも満足でしたよ♪
泣ける映画かと思ってたけども、楽しい心豊かになるようなあったかい映画でした。
愛ちゃんの中学時代を演じた子も可愛いし、愛ちゃんの雰囲気あって良かったです。
母の死そのものが重く、悲しいものという風に描かれていなくて、亡くな...
母の死そのものが重く、悲しいものという風に描かれていなくて、亡くなった人ともいつまでもつながっていられるのだという前向きなメッセージを感じました。いい意味で予想と違うストーリーで、過去と現在がシンクロして泣ける部分と、ふっと笑える部分とがあり、派手ではないものの脚本がしっかりしていると思いました。
宮崎あおい、橋本愛、嬉しい共演。
映画『バースディカード』の完成披露イベント
に参加しました。旧き良き丸の内TOEI
舞台挨拶にあおいちゃん、愛ちゃん、
そして、SPゲストカエラちゃん。
皆さんお美しい、だけでなく、家族の
大切さを感じさせてくれる感動作です。
泣いて笑ってほっこりしたい方にお薦
めします。
少々古くさい話だが、素直に描いていて好感
謳い文句は「天国に旅立った母が 20歳まで娘に送り続けた、愛の手紙」。
あまりにも湿っぽいハナシだったらイヤだなぁ、と思いつつ。
芳恵(宮崎あおい)は、夫(ユースケ・サンタマリア)と娘・紀子、息子・正男の4人家族。
紀子は引っ込み思案で、小学校の文化祭でのクラス対抗クイズ合戦の回答者に選出され、答えがわかっているにもかかわらず、一問も答えなかった。
「いつまでも脇役でいい」という紀子に、「自分の人生では、あなたが主人公よ」と励ます母・芳恵であったが、重い病を患っており、間もなく他界してしまう。
他界する前に、娘と息子に、二十歳になるまで手紙を贈り続けると約束した芳恵のバースデーカードが、その後、ふたりの元に届けられるようになる・・・
というハナシで、「死者からの手紙」をモチーフにした映画は、これまでにもいくつかあった。
多くの映画では、届いた手紙により主人公が導かれ・・・という展開になって、まぁ、その後の決定的瞬間に手紙の内容が役立つ、という少しファンタスティックなものが多い。
けれども、この映画では、そうはならない。
手紙にはファンタスティックな要素などなく、ただただ、成長していく娘の姿を心に描いた母親の愛情が綴られたものである。
こう書くと、なんだかツマラナイ話のように聞こえるが、ファンタスティックな要素を排除した分、とても素直で、実直に感じました。
まぁ、ローティーンの娘の生活に、亡き母から届く手紙は多からず影響を与えるのだけれども、それらは微笑ましいレベルにとどまっていて、それがこの映画の良さ。
映画のエピソードとして印象深いのは、17歳のときのもの。
母親の生まれ故郷の小豆島で、中学生の頃に埋めたタイムカプセルを掘り出してほしい、というもの。
成長した紀子(橋本愛)が、若いころの母親の姿を知るというもので、友人たちから披歴される母のエピソードにより、会えない母親と出逢ったような気分になる。
このエピソードでは、母親の友人役の木村多江がいい(あと、ピンク・レディーも)。
ただし、終盤のクライマックスがテレビのクイズ番組というのは、いささか安っぽいが、安っぽくならないように小学校時代のエピソードや、そのクイズ番組を母親が好きで、病気が治ったら出場しようと応募はがきを一緒に書いた、という前振りがあるので、まぁ、許せるかな。
なお、ここで、母親の手紙が役立つ・・・ということがないのも、好感が持てました。
亡き母から娘への手紙、という少々古臭いハナシだけれど、それを実直に描いているので、観終わって少しばかり幸せな気持ちになりました。
オマケも込みで、この点数。
<追記>
成長した娘=橋本愛、娘の幼い頃に亡くなった母=宮崎あおい。
なので、ふたりの共演シーンはありません(当然といえば、当然なんだけれど)。
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