「一粒の涙が延々続く」バースデーカード ryotaさんの映画レビュー(感想・評価)
一粒の涙が延々続く
亡き人は、たとえ形が無くなっても、誰かの心に生き続けるんだなと。それがたとえ誰かを縛ってしまうことになってしまっても、そのあと必ず誰かを助けてくれる。そんな大人になりたくなった。
ストーリー自体に大きな変化はなく、淡々と紀子(橋本愛他)が成長していく過程に芳恵(宮崎あおい)からの手紙が送られてくる訳で、手紙を書くことを躊躇うこともあったが、パパ(ユースケサンタマリア)の願いもあり、10歳から20歳までの10通が届くが、どの手紙もその成長過程に合わせられていたりと、1通1通心がこもっていた。
そして最後の結婚式での手紙。どんな思い出書いたのか。
最後の最後、会えるはずのない大人になった紀子と生前の芳恵が「おめでとう、ありがとう」と言葉を交わしたときには、もう一粒の涙では済まなかった。
コメントする