「加速していくバトルロワイヤル味と厨二展開」ジョン・ウィック チャプター2 オレさんの映画レビュー(感想・評価)
加速していくバトルロワイヤル味と厨二展開
壮絶な復讐劇を果たした伝説の元殺し屋、ジョンウィックがニューヨーク中の殺し屋から命を狙われる事態に陥る、大人気ジョンウィックシリーズ第2作目。
前作から2年、しかし作品内ではたったの5日と思わず笑ってしまうスピード感で描かれた今作。
「血の捺印」を持って交わした「誓印」により、「首席連合」の座を巡る暗殺の依頼を受けるという体がむず痒くなってしまうほどにテンコ盛りの厨二ワードの連発で一気にジョンウィックの世界観に引き込まれること間違いなしだろう。
今作特に注目なのがマトリックスシリーズ以来にキアヌリーブスとの共演を果たしたローレンスフィッシュバーンである。
コンチネンタルホテルや首席連合に属さない独自の地下犯罪組織の王というこれまた厨二心くすぐる肩書きでジョンウィックへの協力に応じるが、腹の底で何か企んでいるような不審な雰囲気から100%信頼のおける人物ではないように描かれており、マトリックスシリーズのネオとモーフィアスで見せた師弟のような関係とはまた一味違った緊張感のある関係性が面白く感じた。
また前作から厳重に指摘されていたコンチネンタルホテルでの暗殺御法度や既に伝説と語り継がれ、行く先々の人物に恐れられたり、旧知の仲だったりするジョンウィックという人物がさらに深掘りされたような気がして続編であることもしっかりと描かれている点が良かった。
新しい相棒の愛犬とボロボロの体で街中を走り去るラストがとても印象的で次作の繋げ方も抜群だった。
コメントする