あなたの旅立ち、綴りますのレビュー・感想・評価
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最期の言葉
アマンダ・セイフライドはミュージカル映画「レ・ミゼラブル」でとても上手な歌を披露しているのを見たのが最初だった。その後ラッセル・クロウとダブル主演した「Father and Daughter」でセックス依存症のカウンセラーという複雑な役を演じきり、和解と再生の物語を積み上げたのを見て、繊細な内面を表現できる、ハリウッドでは稀有の女優だと高く評価していた。
本作品でもその多彩な演技力を遺憾なく発揮して、若手の物書きならさもあらんというリアリティに溢れた等身大の若い女性を演じる一方、我儘な老女を理解しようと努力する芯の強さも表現した。この強さがなければ、押しが強くて一方的な老女に潰されてしまい、作品が成立しなかっただろう。二人の間のダイナミズムがテンポよくストーリーを進めていくので気分よく鑑賞できる。
シャーリー・マクレーンは往年の大女優というイメージが強かったが、歳を取っても現役バリバリの名女優である。自尊心と茶目っ気に溢れる困ったお婆さんを、憎めないように演じているのがなんとも素晴らしい。
二人の女優のいずれもがこの作品に並々ならぬ愛情を注いでいることは、エグゼクティブ・プロデューサーに名を連ねていることでも明らかだ。
「あなたの旅立ち、綴ります」という邦題がややピント外れ。直訳の「最期の言葉」でよかったのではないか。まあ、それはそれとして、制作者と出演者の思い入れのあるいい作品である。
Shirley MacLaine is the best.
Tears and Laughs.
Quotes to take a memo of.
Kind of wished it had been longer and more detailed.
A good movie.
話も幸せだけど…。
シャーリーマクレーン、久しぶり。老いても存在感ピカイチ。輝いてたなー。
ただただキツイ老人ではなくいろいろ優しさと可愛さが見え隠れするのは見ていて気持ちいい。
ちょっぴり悲しい結末だけど幸福感満点な作品でした。
クソババア
元広告会社創設者で裕福ながら退屈な老後を過ごす女性が、新聞の弔報欄に載せる自身の記事の作成を依頼する話。
自分で何でも決めてしまう完璧主義で性格もさることながら出来る人間だからこそ恐れられている主人公と、仕事として弔報記事を書いているが本当はエッセイストになりたい自分に自信がない女性記者の交流と成長というストーリー。
いざ弔報記事を作成してみようと取材してみたら、記事に出来る様な良い話はなかなか出て来ず、良い記事に出来ることを残そうと動き始めるというハチャメチャな展開。
破天荒ながら、人の才能を見いだしたり、核心に触れることを言ったり、挑発をしまくる言動の数々で、危なっかしさを孕みつつ明るく楽しく展開していく。
意外性はないし、子供を使うあざとさを感じるし、金持ちの主人公であるからこそ成り立つと言えなくもないけれど、笑いあり涙ありで優しさと温かさを感じる良い作品だった。
我が身に置き換えるのはやめておいた方が‥‥
自分の身に置き換えて考えてしまうのは危険⁉️
そもそも訃報がでるような社会的地位とは無縁。
寄付できるほどの財産もないまま、普通に定年を迎えて会社とは縁が切れる。
家族とは決定的な溝が出来るほどの衝突や葛藤もないけど、かと言って尊敬されることもなく、せめて粗大ゴミ扱いされないように気を付けてはいる。
たぶん、将来はそんな年寄りになるであろう自分の身に置き換えてしまうと、ものすごく落ち込んでしまうかも。
アンのようなきっかけを与えてくれる良きパートナーと巡り合うことも現実的にはなかなか難しいし。
ひとつの夢物語の映画として、純粋に楽しむことに徹すると主役3人が生き生きとしててその変容ぶりがとても気持ちよく、爽快な気持ちになれると思います。
This is an underrated movie!
星の数が少なく、観るのに躊躇しましたが、アマンダ・ゼイフリッドのファンなので観てよかったです。
おばあちゃんのビッチ(クソババア)っぷりに我が身を振り返りましたが(笑)、映画だからオチまでトントン拍子で、それでも泣けましたね。
美しいアマンダが終始眉間に皺を寄せてイラついてる演技も、シャーリーの見事なDJっぷりも、女の子のダンスシーンもカッコよくって、女同士の自由さも感じられた、暖かいエンターテインメントでした。
日本だと空気読め感を強制されるけど、自分に正直に生きたっていいじゃん!と思えましたかね。果たして、あのおばあちゃんの生き方が正しいかはわからない。カウンセリングが必要な病気だったかもだし、幸せな時間は少なかったかもしれない。
でも何だかんだ、金持ちは最強、みたいなオチが透けて見えもしましたが、あんな風に死ぬ準備を万端に死ぬのは理想的だと思いました。
思わず、自分の人生を振り返ってしまいました
ビジネスで成功した老婦人が、自分が死んだときにどのような訃報記事になるのかを求めて巻き起こす騒動と、それに伴う老婦人と訃報記事記者の心の交流を描いた作品。
これは、ハリエットの人生を振り返ると言う形態をとりながら、実際にはアンのこれからの人生に気づきを与えると言う話ですね。他人の人生を振り返る事が、自分を探すことだったという事のようです。
ハリエットは、成功した人物なのですが、成功する人物はサイコパスであることは既に知られている訳で、要するに、ハリエットもサイコパスだったと言う事なのでしょうか(笑)まぁね。劇中でも語られていますが、ハリエットの若かりし頃は、現代以上に男女の差別があった時代であったので、サイコパスででもなければ、ハリエットは成功しなかったでしょうね。
途中までいい感じで進むのですが、終盤、本当に終わる頃、ちょっと冗長な感じがしました。もうちょっとスッキリとまとめられたんじゃないでしょうかね。
自分探しの旅じゃ無いですが、自分を振り返る事って、やっぱり大事ですね。この作品を見て、ちょっと考えてしまいました(笑)
世代を超えた心温まる友情物語
心がほっこり温かくなる作品だった
81歳の富豪の老婦人ハリエットは、何でも自分でやらないと気が済まないタイプ
そんな彼女が、退屈な毎日を過ごす中、地元紙に書かれた訃報を読み、その記事を書いたライター アンに「自分の訃報」を依頼する
そこから、ハリエットとアンの交流が始まり、次第に友情が生まれていく
ハリエットによれば
良い訃報の条件とは
1 家族に愛されていたこと
2 同僚から尊敬されていたこと
3 知らぬうちに誰かに影響を与えていたこと
4 ワイルドカード(誰にも負けない切り札)
以上の4つが書かれていること
しかし、ハリエットは「歯に絹着せぬ物言い」をするために
周りは敵ばかりで、彼女の悪口しかでてこず、ライターのアンはお手上げ
しかし、そうして調査をしているうちに、アンはハリエットの良さに気づいていく
人が腹を立てるときは「本当のこと」を言われた時
ハリエットは、何でもズバズバ言ってしまうため敵を作ってしまう
対するアンは臆病で自信がなく、いつも「本当にやりたいこと」が言い出せず、チャレンジができないため、自分の人生に満足できない
そんな対照的な二人が出会い、最初は対立していたけれど、アンはハリエットから刺激をもらうようになり、ハリエットはアンの影響で、自分の人生を見つめ直すようになる
私はアンの目線でこの映画を観ていた
アンとハリエットの親子以上に歳の離れた二人の間に芽生える友情がとても良かった
二人の友情が芽生える中で、ハリエットがアンにしたアドバイスが私の心にも刺さった
「自信のなさは野心を萎えさせる」
とか
「もっと失敗をしなさい。
失敗すれば生きられる。
失敗すればより賢くなる」
とか
それは、年齢を重ねて、成功し、財を築いた人の言葉だからこそ重みがあった
ハリエットはアンに見本を見せるように、81歳にして初チャレンジをする
きっと、彼女のチャレンジには、アンだけでなく、多くの人たちが心を動かされるはず
やりたいことがあるけれど、一歩踏み出すのに迷いがある人に特にオススメの作品
劇中で使用される音楽が重要。しかし…
『ロング、ロングバケーション』と並ぶ“終活”物語。世代を超えた友情をベースにコミカルに描いているので、終始危うさを漂わせていた『ロング~』よりは観やすいかも。
そして『ロング~』同様、劇中で使用される音楽にちゃんと意味がある。でもこちらも歌詞字幕は出ず。せめて1曲ぐらいは頑張って歌詞を出してほしかったもの。
ありきたりではあるものの物語の着地点も良い。
ただ、A・セイフライド演じるライターの抱える葛藤とやらがイマイチぼやけていて、すんなりとした伏線回収にはなっていないのでは?と思わなくもない。
シャーリー・マクレーンってだけで良い!
父が遺した物語のコメディ版みたいな映画。
シャーリー・マクレーン演じるハリエットは、相変わらずシャーリー・マクレーンの十八番演技!偏屈な頑固ババァの殻の中に情の深い、そして人生の先輩としてのエールがいっぱい!
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