「大切な人のいない世界で」雨の日は会えない、晴れた日は君を想う こまめぞうさんの映画レビュー(感想・評価)
大切な人のいない世界で
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妻の突然の死でわかりやすく悲しみに暮れるのではなく、
空いた穴があまりにも大きかったために
自分でも自分は何か感じてるのかどうなのかがわからなくなってしまっている。
分解して、周りを壊して、
自分はなんなのか、愛を理解もしていないのか、ともがいて
自分を取り戻すというか生きなおそうとしている。
何も感じなくなったのが不感状態になったのは
結婚後なのか前からなのか。
己を探っていく過程で、
まさに自分の存在というものにいろいろ
問題と疑念や鬱屈をいだいている
少年が、構築しなおす相棒として最適だった。
少年や子供たちが健やかに過ごせる、
それが彼自身の再構築にもつなっがていく。
悲しみがわかりやすくはないけれども、
実際に奥さんを亡くした昭和なおじさんなどは
こんな感じなのではないかとも思う。
仕事にがんばってきてそれが存在事由とまでも感じていたろうが、
後方支援していた妻を失うと急に崩れ、
存在を支えてたとおもっていた仕事や会社社会も
個人を労わることはないし
ましてや定年してたら過去の人で無関係なようなものだ。
喪失感をどう埋めるのだろう。
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