「今回の邦題、グッジョブだと思う。」雨の日は会えない、晴れた日は君を想う 栗太郎さんの映画レビュー(感想・評価)
今回の邦題、グッジョブだと思う。
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雨の日に会えなくて、晴れの日にも会えていないんでしょ?
なんかおしゃれ、って言ってほしいような邦題に、こりゃまたつまんない邦題をつけやがったか?と懐疑的だった。
最後の最後に、この言葉が書かれた付箋がサンバイザーの裏から出てくる。バイザーを開いてはじめて気が付くように、生前の妻が仕込んだものだ。言葉の内容はなぞなぞ、答えはサンバイザー。冷蔵庫の水漏れとかに付箋を使っていたので、ここでの付箋の登場に違和感はない。
しかしこの付箋を見つけたデイビスは、それまで妻の死に鈍感であった(と思い込んでいたが実は相当に参っていたが)感情を、雪崩のように崩してしまう。そりゃそうだ、サンバイザーは、まるで妻のことなのだから。
気持ちを入れ替えて、妻の残した資産の使い方を考えるデイビス。それは、かつての思い出を守るような結論。幻想的にも思えるメリーゴーランドのシーンに涙。
だけど、「永い言い訳」に遠く及ばない。
カレンの息子とのふれあいはいいが、銃を撃たすのはどうか、と思う。
カレン自身、クスリに手を染めているのも同情できない。
自販機管理会社へのクレームがきっかけ、はいいが、何通もの手紙には違和感。それを読んでストーキングするのも違和感。
なにより、「まず分解してみる」ていうのはわかるにしても、家をそこまで壊すのはどうよ?
所詮、金持ちだから、そんな無駄金を使えるんだろうし、いつまでも凹んでいられるんだろう。貧乏人には、もう目の前に日々の生活が迫ってきていて、そんな感傷には浸っていらんないよな、って結局冷めたのが正直な感想。
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