「正解の無い問い」アイ・イン・ザ・スカイ 世界一安全な戦場 おこげさんの映画レビュー(感想・評価)
正解の無い問い
多くの命を救う為なら多少の犠牲は仕方がないのか?
その一点を法律、戦略、道徳的にどうなのか、それぞれの立場で限られた時間の中で決めなければいけない苦悩を描いている。
この映画で一番印象に残ってるのは、少女を犠牲にしても自爆テロを阻止すべきだと言う意見に対して、自国の爆弾が少女を殺すくらいならテロリストが何十人と殺す方がいいと言う意見。
ある意味人間の本音がこれだと思う。自分が殺したと言われるのは嫌、テロで大勢亡くなったと聞いたならどこか他人事でいられる。その後テロリストを許さないと叫べばいい。
自爆テロの被害を目の当たりにした者は、それを阻止すべきと主張する。少女一人犠牲になるのは仕方がないと。
どっちが正しいのか?テロの時代の現代でそれを問われる事態は沢山起きるのだろうけど、正解はあるのだろうか?
少女を殺された父親が、テロリストの仲間になって自爆テロに参加するようにならないよう祈るばかり。
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