「現代の戦争とは」アイ・イン・ザ・スカイ 世界一安全な戦場 yookieさんの映画レビュー(感想・評価)
現代の戦争とは
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遠隔操作でドローンを飛ばして攻撃、という事実は知っていたが、遥か上空からこんなに鮮明な画像が撮れる事とか、顔認証システムの早さと精度とか、ここまでテクノロジーが進化しているとは知らず。まさかあんな小さな虫型のドローンで偵察を行っているとか、ホント驚きだった。この虫型ドローンが途中でバッテリー切れを起こした時は「オイオイ…作戦前にフル充電しとけよ…」と思ったけど、考えてみたらあそこまで小さい機体に搭載できる電池の容量なんて限られてるよな…と後から思いました。
(空の上の)”目”の前の少女を救うべきか、起こり得るテロで殺害される可能性がある80人の不特定多数を助けるべきか、という苦渋の選択は、自分ではない誰かに決断を委ねるたくなるし観客も一緒になって苦しみながら観る映画でした。
タイムサスペンス要素が強く、政治家、軍の司令部、パイロット…とそれぞれが攻撃を決断できずに、もう早く決めてーーーとハラハラさせられ続けるんだけど、やっと最終爆撃が決断された直後の軍隊の動きがイチイチ遅い!パイロット、何3回コール待ってんだよ!!あそこは矢継ぎ早に進めて欲しかったです。
個人的にはアラン・リックマン演じる中将がカッコよかった。作戦実行前ギリギリまで孫へのオモチャに悩んでるような爺さんが「子供を助けるべき!」とか言い出すんだろうと思いきや、数々の戦場を経験してきた誇りと自信で(彼の考える)正しさに基づいて発言できる男!いい!
観て損はない映画だと思います。
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