ハイ・ライズのレビュー・感想・評価
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社会の秩序
この映画は色んな見方ができると思う。けれども私の見方がどう考えてもおかしいだろっていうことがあるかもしれないけど、優しく見守ってください笑
まず高層マンションの階によって階級が別れているという設定は、決して珍しいものではないかなと感じた。スノーピアサーという映画は高層マンションではなく列車だけれども似たようなところがあるため。この高層マンションにはスーパーマーケットやジムやプールなど何でも揃っている。生活に欠かせないものがすべて揃っていてわざわざ外に出る必要がない。だからこの高層マンションはただのマンションじゃなくて街みたいなもの。社会を表している。上層の人々はルールに従うべきだと考え、下層の人々はルールなんて知るかという感じ。下層のワイルダーは上層の人々、とくにこのマンションを創った建築家を消せれば、どうにかなると考える。でもそれで上手くいくわけじゃない。最近よく聞くフェミニストが今度は支配しはじめる。ちょっとしたこと、今回は停電だったが社会の秩序を乱す原因になるのだ。一方、ドクターのラングは、新しく入ってきたということもあり、下層と上層の間の立場に入る。マンションの中がどんなに狂っていても彼は平常心を保とうとする。そのためスーパーでペンキを買ってマンションの壁、自分の部屋の壁と同じ色に自分を染める。それで幸せを得ることができたと思う。彼は平常心を保とうとしていたが、その行為でさえ狂っていたのかもしれない。社会の秩序が元どおりに戻ったとしても、またいつ崩れるか分からない。永遠に続くことなのだと思う。
これは小説を映画化したわけで、少し説明不足だったり説明しすぎたりする部分があったと思う。主役はトムで、彼目的で観に行った私だけれども印象に残ったのはルークエバンスだった。
奔放な文明批判と滅びの美学
設定やストーリーは特段難解ではないけれど、細かく丁寧に(自然に)話を展開させようとする意志があまりに稀薄であるため、繋ぎの唐突感が甚だしい。
こういうザクザク感に慣れていたり、それをツコミ所として楽しむことができれば、最後まで筋から離れることはないだろう。しかし、そこに疑問や不満を感じるというのであれば、怒りしか感じないのではなかろうか。
現代の混沌とした状況を上手く表してるな~、と個人的に楽しみながら見ていたし、何だか好きな映画。絵づくりや音など凝っていたところを素直に享受できた。
ただ、映像のこだわりはもっと欲しいところ。魅力的な映像は少ないし、世界観にも乏しいものを感じてしまう。
現代批判みたいなものを感じるとはいえ、そのメッセージ性は弱く、単に普段我々が目にする負の部分を絶え間なく見せられるような気にもなってしまうわけで、これでは多くの支持は得られないこと必至。
決していい映画とは言えないが、個人的には(繰り返しになるが)嫌いではない。
007前哨戦
カッコのみの話笑。トムヒがもしホントに次のジェームズボンドに選ばれたら〜。という妄想を抱いて観ると良し笑。
しかし中身に関してはホントに何も理解できなかった久々に観たあとなんも感じなかったやはり疲れた状態で観るとダメだ。
だから感想なんて大したものは書けないからあらすじだけ。
40F建ての超高層タワーマンション・ハイライズに入居してきた医師ロバートラングを中心に、セレブの住む上層とラングら一般人が住む下層との待遇の差などの階層ヒエラルキーを描いた作品。
ある日上層の住人が電気を使いすぎたため、下層の電気水道ガスが止まってしまう。それをきっかけに下層住民の不満が爆発し、上層階の人間に抗議を申し立てる。
ここまではわかる。しかしそのあと何が起きたのか?ここが全然わからなかった。ホントにこの先の記憶がない。寝てないのに笑。
気づけばマンション内のスーパーマーケットは荒れ果て、ペンキ一つでさえも奪い合い、暴力まで振るうバイオレンス展開。
何というかまず登場人物が覚えられなかった。トムヒとジェレミー、ルークエバンスはわかるが他の人もう誰が誰だか。
あとはやはりヒエラルキー崩壊の件かな。キャッチコピーがすごく観たくなる出来だったからもっとミステリアスな作品かと思っていたがだいぶ違った。期待してた展開じゃなかったのも一つの要因かも。これに関しては自分のせいだけど笑。
ただトムヒ好きにはたまらない作品。灰色のスーツすげぇキマってた大抜擢なるか007!
難解な気もするし、単純な気もする
絶妙なバランスで均衡を保っている世界も、ふとしたキッカケで簡単に崩壊してしまうような欠陥だらけのもので、そこにいる人々も普段は何とか理性を働かせているが、ふとしたキッカケで簡単に崩壊してしまう欠陥だらけのものである。
停電という、ふとしたキッカケで崩壊する人間模様。崩壊というより、本能の発露って感じですかね。結局、人間てのは食欲と性欲で出来てるんだなっていう、それがある程度満たされれば次は征服欲。
上層階と低層階の争いに発展するものの、主人公は中立的立場を貫く。部屋をペンキで塗り替える事で正気を保とうとしてるのかは分からないけど、でもこの人もだいぶ狂ってるけどね。
人間の醜い本質と、環境に支配される人間を描いた映画。もっとエロくてグロくてもいいかと思ったけど、これ以上やるとR18になってしまうかな。
予告からすると、思ってたのと違ったという声が聞こえてきそうな映画でした。
何が何だかわからない
なにを見せられてるのか
分かりやすい話が好きな私にはなにもわからない
え、ちゃんと会話してる?っていうレベルでなに言ってるかわからない
トムヒがかっこいいだけで、その他の時間は睡魔との戦い。
ノイジーな内容に少々ウンザリ。
前半は面白かったのですが…
ストーリーが大きく変化する中判からトリップしていると言う意味もあるのだと思いますが、PVの様なイメージビジュアルだけの進展となり… その辺りから監督が代わったのかと思うほど展開も雑に。
そこからストーリーに置いてかれました、メッセージ性が強いだけに説明不足。後はノイジーな内容に少々ウンザリ。
ビジュアルだけは常にフォトジェニックでVogueを観ている様で良かったのですが…。
昔の未来派映画
懐かしさを感じる映画でしたね。何か。
現在映画と思いきや、ブラウン管。
何だ何だと思っていると、車もレジも何もかも案外古いじゃないですか。
それを思うと凄いお話し。
しかし、エログロになってしまうと頂けない・・・
シュール一辺倒
階層による格差がどうとか言うよりも狂った2グループのいがみ合い。
冒頭で終末シーンみせてしまっているし、停電とかプールとかがきっかけになってはいるけれど、元々おかしい人達ばかりで、それが崩れて行く様子をみるだけで面白味に欠ける。
「高層マンションで繰り広げる狂気で官能的なParty」
このような映画をエンターテイメントとして楽しめる人もいらっしゃると思うのですが、、私はだめでした。全く。
Sienna Millerも最初は分からなかったし(笑)、Jeremy Ironsもこういう作品に出演するのね、、、とか。
狂乱パーティーもいいけど、もう少しシリアスなシーンが欲しかった。
先週観た「The Riot Club」もストーリーは全然違うけれど、ある意味イギリスの階層社会を描いていて、あちらのほうが分かりやすかったです。
これR15指定だったのですね、、納得。
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