LOVE 3Dのレビュー・感想・評価
全20件を表示
昨今の映画が平気で用いる"中抜き"への明確な抗議
「アレックス」ではレイプの一部始終を描き、「エンター・ザ・ボイド」では麻薬常習者の幽体離脱を終始一人称で追う等、常に映画の常識を打ち破ってきたギャスパー・ノエ。しかし、本作は過去のどの作品よりも打ち破ろうとした壁は明確だ。全編に渡ってセックスの詳細を描き続けることで、昨今の映画が当たり前のように用いてきた、"そこは適当にスルーする"という悪しき習慣に疑問符を呈しているのだ。男女が関を切ったようにキスし合い、もどかしそうに服を脱ぎ合い、ベッドに倒れ込んだ後、肝心の部分はスルーして、満足したような、あるいは欲求不満の表情でシーツに包まるという、体のいい中抜きにノエは怒り心頭なのだ。するとどうだろう!?過剰なセックス描写があらゆる心理描写にも増して恋愛の本質に迫って、観客に予期せぬ感動をもたらしてくれるではないか!?3Dという徹底したこだわりには、やはり通常のハリウッド映画にはないフランスのエスプリと、創作の自由が感じられる。
クズで女々しくて孤独で、でもそれが普通で一般的な日常
主人公の男が2年前に付き合っていた女性との話を思い出す。
主人公は女性に振り回されていると思いつつも、実際は振り回していたり…。
しつこいくらいに挿入されるセックスシーン、愛を確かめ合っているがそれは孤独を加速させる。
退屈だけれど飽きさせない画づくりはさすがギャスパー・ノエといったところだが
観終わった感想といえば、1人の男の思い出を覗き見た。に過ぎないしあまり残るものは無いという…。
観て損には感じなかった。
射精のドアップで3D(笑)
・浮気男マーフィーとアブノーマル女エレクトラの性探険隊
・どのAVよりもポルノな作品、え、ガチファックしてるやん
・冒頭でいきなり手コキ&手マン
・ひとつのカップルの出会いからラブラブ期を経て性生活がエスカレートして3Pをした相手に子供ができ彼女は去るのを時系列がさかのぼって見せる
・アナルセックス→野外プレイ→ハプニングバー→ニューハーフ→3P
・彼の息子がギャスパーで、彼女の元カレがノエてw
・9-ファック、2-3P(ニューハーフ含む)、1-乱交、2-シックスナイン、4-手コキ
女々しいマーフィー
公開当時に劇場で観た印象はギャスパー・ノエの作品として過激なのに変わりはないが暴力を醸し出す不穏な空気は影を潜めてその分を過激な性描写として、しかし十分に不穏で暴力の匂いはプンプンだけれど純粋な恋愛映画として3Dとモザイクの相性は頗る悪いが!?
これ『アレックス』で最悪な出来事さえ起きていなければ本作のように描かれていた物語にも感じられたり、赤裸裸に映像で曝け出される男女の関係性がショッキングにも少なからず恋愛を経験した皆が同じようなふしだらにも恥ずかしくもない男女の関係をリアルに、誰かしらは共感出来る二人でもある筈で??
2016/04/03 ヒューマントラストシネマ渋谷にて鑑賞
キミにマニョマニョ。
「LOVE」とはよく名付けたものだ、と感心した一本。
♪愛とは痛いものだと聞いていたのに~
♪背中にプリンを~入れられたようだ~
ピント外れかもしれないが、観ていながらそんなパール兄弟の歌を思い出した。
優しくて甘くて暖かくて。
そして。
辛くて苦くて凍えるように痛い。
まさにそれが「愛」であり、同時に雄と雌の間に横たわる大河。
個人的体験でさんざ味わい、もう二度と食べたくないけれども。
「人間だってアニモー」の本能に逆らいきれないものが見事に凝縮されていたのは、本当に毎度ながらギャスパー・ノエ監督に打ちのめされた。
「綺麗ゴト」を事実から暴く、やはりそんな極端な仕事が自分は好きだ。
だがSEXシーンの7割削っても通じるのはどうなんだろうな。
どうせボカシだらけだし、そのボカシが3D効果で飛び出したのには笑ったが。
苛烈な性描写だが、実際に子作りするとなればそんな滑稽なことを皆している訳で。
そこに焦点を当てた作品で、その描写にフィルターを掛けるのは、作品の真意の曲解に繋がるし。
そもそも映画のレーティングも無意味だよね。
「幾度身体を重ねても、ある日突然訪れる『拒絶』」
そんな良くあることを描くには、あのSEX描写は意味があるし。
しかしながら無くても(濃密に描かなくても)十分にテーマは伝わるし…
監督の切り取りが鋭すぎて、逆にテーマが隠れてしまうような気がしてしまう作品。
メメント
ストーリーはよくある欧米のジャンキー同士のラブストーリーではっきり言ってつまんなかったし、二時間ちょいがむちゃくちゃ長く感じた。
でも映画ってやはり娯楽の側面以上に芸術としての観点も重要だと思うし、その点ではなかなかの佳作だったんじゃないかと。
3Dの使い方はむしろセックスシーン以外で凄く効果的に使われてて、最初は3Dで撮った意味あるのかと思ってたけど、クラブのシーンや公園のシーンは3Dの美しさが存分に発揮されていたと思う。
ライト?もトリップ感がたまらなかった。
3Dの面で文句があるとするなら、ブッカケは、もっとブッカケて欲しかった。
いえ、そういう趣味はないですが映像革新的な意味でね。あくまでも。ほんと。
チルウェイブ的な音楽も凄く心地よくて、やはりストーリーよりも空気を楽しむ映画だったなと。
映画館で観れてよかった。
50
映像か演出か芸術か猥褻か
性描写過多。故にそれに対する刺激は物語の進行と共に低減の感あり。
併せてノエの少なからず映像美に重きを置く作風であることを加味すれば、作中のボカシはなくすべきであるという意見は至極妥当かと思える。
3Dじゃなくていい
ギャスパーノエ初めて観ました。
最終日に無理して3Dで観たけど、
3Dである意味はそんなに感じないかな。
セックスシーンがとにかく多い。まあそれをみせたいんでしょうからそりゃそうなんだろう。
日本人はあんまりしないみたいだけど、複数プレイを楽しそうに描いてた。幸せなカップルがもう1人混ぜたいね、っていいなぁと思う。
3Dって!
全体的に酷評のようですが通常の2Dだと人体のラインとか表現が難しいのを3D
に踏み切ったところがりっぱです。
男のショボサさが生々しく共感がもてます。
個人的には好きな作品、ただし映画マニア向けで一般受けは難しいでしょう。
うんざり
人の恋愛セックスを延々と見せられると正直、うんざりする。個人主義のヨーロッパ的感覚には日本人はついていけない。主人公にまったく共感できないのはその辺に理由がある。日本人のセックスはより淫靡である。
絶倫マーフィー恋物語。
「LOVE 3D」3D字幕版で鑑賞。
近所の映画館は上映してなく、仕方なく、新宿の映画館で鑑賞しました。
公開してから一週間なのに、ほぼ満席でした。
中には女性客やカップル、それに年配の方が来ていましたw
R-18なので、とにかく刺激的なシーンが目立ちましたね~(^^;
まず、冒頭からエロかった。
エレクトラが全裸でマーフィーのアレをシコるシーン。ビックリしましたねーまさか冒頭から見させられるとはw
食い入るように見ましたw 勿論、ボカシが入ってました。
この映画は、とにかくセックスシーンがめちゃくちゃありますが、ストーリーはちゃんとあります。
1月1日早朝、元恋人の母親から留守電が入る。エレクトラは、ずっと行方不明のままで、母親は、彼女から連絡がないか知りたがっていた。マーフィーは、エレクトラとの2年間を思い返していく。という話。
個人的にエロかったシーンを以下にまとめてみました。
・冒頭、マーフィーとエレクトラが互いに責めるシーン(マーフィーが片手でエレクトラのアレを責め、エレクトラがマーフィーのアレをシコるシーン。)
・マーフィーとエレクトラとオミの3P
→何故、あの流れで3Pをしたのか謎ですが、エロかった。個人的にもっと見たかった(笑)
・マーフィーとオミのセックス
・マーフィーが全裸のエレクトラを写真を撮るシーン。
・マーフィーとエレクトラがどこでもセックスする。
→路上、店の中、色んな所でセックスしてましたw
ク○二、フ○ラ、なんでもアリでした(^^;
・夜の乱交?パーティー
・マーフィー射精シーン
→3Dなので、精子が飛び出してきました(^^;
他にもエロシーンがたくさんありましたw
俳優の人も魅力的だし、こんなエロい映画を観たのは初めてです!ほぼAVに近かったかな?w
レビュー内容が卑猥な表現になってしまって申し訳ありませんw ですが、それぐらいエロい映画です!(笑)
タイトルの通り、マーフィーは絶倫です!w←本当に絶倫かどうかは分かりませんが、劇中で、マジでヤリまくってます!(笑) マーフィーが羨ましい、、(^^;
総じて、非常にエロかったです。ストーリーに関してはそんなに面白くはなかったです。最後もちょっと違和感あって、あんまりスッキリしなかったですね~
下ネタが好きな人は、オススメします!下ネタが大嫌いな人は、オススメしませんw
・・・それにしても、凄い映画だったな~(^^;
3人の愛、LOVE3D...
音楽が抜群に良い。
ボカシが・・・ということは最前提にあるが、そこを言及してこの作品の評価を落としてしまうことは、ギャスパーに失礼である。
内容としては、1人の男の後悔を描いた作品となっている。また、『アレックス』と同じく、性と生が混ざりあったテーマ性を持っているように感じた。愛とは何か。正面からぶつかっている。
ただ、回想劇で数時間の現在を描くにしては、少し展開が進まなすぎな印象も感じた。幻想的な雰囲気に包まれた世界観には没入してしまったのは、確かである。
ギャスパー・ノエの毒に冒されました
久々のギャスパー監督作。一度観たら再び観る気にはなれない程の猛毒(?)映画だが、それでも次作が気になるのは何故か。映像表現のタブーに今回も挑んでくれました。(ボカシ多過ぎ)3D料金ということもあり名古屋では客入りは疎らでしたが、個人的にはストーリーがどうのとか、タブーがどうだとかいうよりは映像感覚に引き寄せられるので見逃せない監督の一人です。
完全ポルノで意外と恋愛物語
異常にストーリー性があるポルノとかアダルトが稀にあるけれども、決してそういった類でもない。普通の映画館で上映させるのも理解できる。ただセックス描写は露骨であり、ボカシはあまりにも残念すぎる。ボカシのために3Dの価値は半減している。まぁそれをボカシなしで見たとしても、性的欲求を満たされるだけのような気がするけれど、勃起や射精を3Dで見る価値は結構あるでしょう、男女問わず。
時空を越えた表現が非常に効果的。ひとつの愛の行方をよく表現しきっていたように思う。登場する個々人を好きになれなくてもその恋愛には何か惹かれた。情熱、刹那さ儚さ、もどかしさ…感情がダイレクトに伝わってくる。
セックスという表現を利用した恋愛物語といったところか─それが人生の無情にも多少つながっているところも興味深い。
監督の名前が劇中によく登場するところも面白い。きっと自分のために作った映画だろう。自分の思うように作って、自分に言い聞かせる作品。そういうことが常によい結果を生み出すとは思わないけれど、この作品に関しては成功しているように思う。
似たようなサイズのショットの繋ぎ方、合間に差し込まれるブラックショット、かなりぶつ切りで繋いでいるけれども、不思議と違和感なく流れていく。ある意味そのつなぎ方が作品のリズムを生み出しているかもしれない。
最後に、セックスにおける3D効果をそれほど感じなかった点が残念だ。
全20件を表示