トランボ ハリウッドに最も嫌われた男のレビュー・感想・評価
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数々のSNS炎上が、この出来事の再演で無いと良いが・・・
第2次世界大戦終結後にアメリカで起きた赤狩りの対象となり、映画界から追放されてしまったダルトン・トランボの伝記映画。
いやぁ、あの『ローマの休日』にこう言う隠された逸話があるとは知りませんでした。脚本には、「あこの作品は、あの人っぽいよね」と言う癖が有るような気がするんですが、専門家ばかりのアカデミー会員は、見抜けなかったんですかね?あるいは、この時のアカデミー賞受賞は、陰ながらにトランボを応援していたアカデミー会員の影の努力の賜物なんでしょうか?
『ローマの休日』以外にも、大ヒット映画の脚本に関わっていたトランボは、一種の天才ですね。見た事はありませんが、『スパルタカス』とか『栄光への脱出』とか、いやぁ、すごい作品ばかり。
見ていて思ったのが、自由に考えていることを主張していくことの大切さと、それを守ることの難しさ。いまSNSでは、誤った正義感・自己の価値観の押し付けによる過剰なバッシングが多いですが、この当時の赤狩りもそれに類するというか・・・、時間軸的には逆ですね。いまの過剰なバッシング傾向は、当時の誤った赤狩りに通じるものがあると強く感じました。
ちょっと意外に感じたのが、ヘレン・ミレンが、正にbastardとでも言われるべき人間を演じていたところ。いやぁ、本当に悪くて嫌な奴でしたね(笑)。あんな役を演じられるのも、ヘレン・ミレンが一流の女優であるからなんでしょうが。
それにしても、途中までは「トランボの作品は最高だけど、トランボ本人は人間としては最低だ」と思っていたんですが、奥さんの“激怒”により改心した所も中々凄いと思います。そう言うところがないと、こう言うヒット作品ばかり書き続けられないんでしょうね。
もう一度観に行きたい!!
五つ星を付けておきながら…
実は最初の数分、睡魔に襲われて意識が朦朧としていたんですよね。
好きなものは好き!
合わないものは合わない!
という性格なので、今回は失敗したかなーと諦めていたのですが(笑)
まさかまさかの巻き返し!!!!!
映画館で、
エンドロールで、
拍手したくなる作品は久しぶり\(^o^)/
最初数分の自分の態度を呪いたくなりました。笑
本当に素晴らしい作品!!!
もう一度、もう一度!映画館に観に行きたい!!!!!
劇中で流れた『ローマの休日』。
やっぱりすごくテンションが上がる!
かっわいいんだよなぁ。。
なんて素敵な映画なのかしら♡
色褪せない名作!
頑張れトランボ家
アカ狩りというアメリカの黒歴史のなか、名前を隠しながらも書き続けた脚本家のお話。
トランボは誰が見ても天才脚本家だけど、それよりも奥さんの聡明さと強さが非常に印象的だった。
皆から尊敬されたトランボが尊敬していたのは、きっと奥さんだったんだろうなぁと想像してみたり。
トランボが奥さんの説教に耳を傾けてくれてホッとしたし、それについての「あいつは口数が少ないから…」っていうセリフも最高。娘が着実に父の背中を見て育ってる感も最高。
これは逆境に耐え忍び、戦い続けた家族の物語です。
とても魅力的な映画
ローマの休日を偽名で書いた赤狩りで追放されていた、脚本家の実話。
この作品がハリウッドで作られる事が、アメリカの希望なのかな?
朝鮮戦争、ベトナム戦争、冷戦
共産主義と戦う事に大義をかけ、国民を動員する必要があったアメリカの赤狩り。
日本でもレッドパージとして、ひどい事になっていたのですが、あそれを正面から扱い、しかも娯楽的にも成功している作品は寡聞にして知りません。
脚本、演技、音楽、大勢の俳優さん達の熱意、アメリカの良心を感じました。
トランボの闘いは実力でブラックリストを無にするという、ある意味彼でないとできない闘いだった。しかし、彼は赤狩りを何も生み出さず、傷つけあっただけの時代とふりかえる。和解を信じている。これが真の勝者なのかもしれない。
素晴らしい作品
今年No. 1です!
俳優、脚本、演出、音楽全てのハーモニーが良質
さすが、ハリウッド!力のある作品です
エンドロールまで目が離せない
トランボさんが干されてから再起する迄
お涙ちょうだいでもなくユーモアたっぷりで
彼の真の脚本家としての実力が世に知らしめられる様
がとても痛快で頼もしく、ダイアンレインも
ヘレンミレンなど役者の演技もお見事
疎外されても思想や思考の自由は奪えないと改めて
考えさせられる秀逸な作品
傑作です。
役者、演出、音楽など全て最高でした。トランボファミリー皆よかった。ヘレン ミレン、ジョン グッドマンもよかった。カーク ダグラスはあんなに男前だったのか!
アカデミー賞って本当に面白いって作品に投票してたってことなんですね。
しかしなんでこういう良質な映画は日本で受けないのかね。確かに共産主義の描き方には問題があると思うけど。
タイプライターは剣よりも強し!
米国で赤狩りの標的になった、人気脚本家とその家族の物語です。結構重い話でしたが、小ネタが多く、映画館は笑いにあふれていました。映画好きが多かった。アメリカの残酷さと、寛容さを垣間見る事が出来ました。よく出来てます。ジョン・グッドマンのシーンなんて最高です。
こんな良い映画なら、もっと多くの映画館で上映してもらいたい。
「質の高い作品」というのはまさにこのような映画を言うのだ
と思う。
派手な爆破シーンも、
アクションシーンも、
濃厚なラブシーンも、
最先端のテクノロジーを使ったシーンも、一切なし。
それでも、二時間強まったくだれずに観られたというのが、作品としての質の高さを物語るというか。この作品こそがまさにオスカーなのでは???
トランボ役を演じたBryan Cranstonの演技が素晴らしい。妻役のDiane Laneもすごく良かった。Jazzyな音楽も私好み。
登場人物がわりと多いので、これからご覧になるかたは少し「予習」してから行ったほうがよいかもしれません。
ハリウッド映画を好きな人は
是非ともこれを観て欲しい。
そして
エンドロールが流れても席を立たないで欲しい。大切なシーンが残ってますから。
できることならば
コーエン兄弟のヘイトフルエイトも併せて見ておくとなお良いです
こんなにも面白い良作が映画ツウだけに見られているなんてもったいないと思う。
TOHOシネマズ西宮OSで映画「トランボ ハリウッドに最も嫌われた男」(Trumbo)を見た。
TOHOシネマズ西宮OSの12番シアターは、どちらかというとメジャーではない名作が上映されることが多い。
この映画「トランボ ハリウッドに最も嫌われた男」もそうである。
劇場には開映10分前に到着。
すいているだろうと思ったが、6-7割以上の席がすでに埋まっていた。
ツウな映画ファンが少なくない。
オードリー・ヘプバーン主演の名作「ローマの休日」が、誰の手によって書かれたものか知っているだろうか。
理由があって偽名で「ローマの休日」を執筆、見事アカデミー賞に輝いたほか、「スパルタカス」「パピヨン」でも知られ、2度もオスカーを獲得した天才脚本家ダルトン・トランボの激動の半生が映画によって明かされる。
「パピヨン」は私が少年のころ、映画好きの叔父に連れられて見た不朽の名作である。主演はスティーブ・マックイーン。
脚本家ダルトン・トランボの妻の役でダイアン・レインが出演している。
途中まで判らなかったが、中盤で気付いた。
彼女は我々と同世代だが、妻や母親役の名バイプレイヤーとして多くの作品で見かける。
とても美しい。
上映時間は124分。
長さはまったく感じない。
こんなにも面白い良作が映画ツウだけに見られているなんてもったいないと思う。
満足度は5点満点で6点☆☆☆☆☆☆でもいいくらい。
無名の有名人⁉︎
あの有名な「ローマの休日」の脚本家、トランボ。
しかし、ローマの休日で脚本賞を受賞した時、彼の名前がこの世に知られることはありませんでした。
謎の脚本家の手によって、創られたと語られるローマの休日。
一体なぜ、彼は謎の人物となったのでしょうか?
そこには歴史の悲しい真実が隠れていました。
赤狩り=共産主義者の取り締まり。
その取り締まりによって、疑いをかけられたのがトランボだったのです…。
売れっ子だった彼でしたが、裁判沙汰に追い込まれ、誰からも声をかけられなくなってしまいます。
そして、とうとう逮捕されてしまうのでした。
そんな数々悲劇が襲うにも関わらず、彼のバイタリティは凄かった‼︎
出所した彼は、世間の冷たい逆風にもめげずに、無名の脚本家として次々に有名な作品を書き上げたのでした!
そして、数多くの作品が今もなお、映像として語り継がれています。
時代の流れに逆らえなくとも、彼の実力は、世間の目を逃す事が出来なかったのでしょう!
家族の支えと、彼の才能が後世にかず多くの素晴らしい作品を残せたことは紛れもない事実。
そんな素晴らしい彼の人生に拍手です!
反逆と名誉を体現した男のおはなし
『ブレイキング・バット』のB・クランストンを筆頭に、登場人物がとにかく実在人物になりきっている。
なかでもカーク・ダグラス役のディーン・オゴーマンが素振りから喋り方まで本人そっくり。ちょっと息子のマイケルにも寄せている点もポイント。あと、ゲスでパワフルな役をやらせたらピカ一のジョン・グッドマンが、やっぱりここでも十八番な役どころで可笑しい。
クランストン扮するトランボの、逆境を皮肉とユーモアで乗り切っていく様は痛快。
劇中で触れるトランボ脚本作と、日本人にはあまりなじみが薄いであろう赤狩りの実態に触れた映画を併せて観るといいでしょう。
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