「子供向けの作品だからこそ、良質の脚本!(`皿´)」仮面ライダー1号 マツマルさんの映画レビュー(感想・評価)
子供向けの作品だからこそ、良質の脚本!(`皿´)
仮面ライダー45周年記念作品と言うことで鑑賞。
近年の仮面ライダーの映画は殆ど観てないと言うか、期待しても肩透かしが酷すぎて、観る気が沸かないのですが、あまりにもメモリアルな作品とあの藤岡弘、さんが全編で出演しているとの事でちょっと期待がありましたが…
今のゴーストの事はちょこっとしか分かんないですが、これはもう仮面ライダー1号with仮面ライダーゴーストと言う事で良いのかな?
個人的には仮面ライダーゴーストがかなり邪魔してます。
子供が鑑賞するモノにケチはつけてはいけないかと思いますが、今の子供たちに洗練されたゴーストに比べて、恰幅の良い1号ライダーが響くのかな?
ストーリーもかなり強引で、1号を主役には置いてるけど、ゴーストがストーリーを作ってる様な無い様な壊している様な…
時折燃えるポイントもあるけど、大人が観ると全体的にツッコミ三昧です。
大人が観るからダメなのか?と思いますが、仮面ライダー1号=本郷猛=藤岡弘、に思い入れがあるのは30代後半以上の大人だと思うので、正直何処にターゲット層を置いてるのか?分かりません。
もし“子供にねだられて観に行くとしても、あと藤岡弘、が出てるなら、パパもちょっと興味有るかな? でも子供が観たかったんだから、パパは文句は言ってはいけないよな…”ぐらいの戦略でしたら、確かに文句は言えないかな…と考えましたが、大人向け子供向けに関わらず…いや、子供向けの作品だからこそ、良質の脚本は必須かと思います。
ストーリー以外でも、エンディングで「レッツゴー!ライダーキック!」を流すなら何故子門真人さんのではないかな? RIDER CHIPSのバージョンは良いとしても、野口五郎&高柳明音の歌に意味があるのかな?
御年69歳の藤岡弘、さんが身体を張って、演じていたと言う所と最後に世界中でボランティア活動をされているメッセージにグッときた点だけは評価したいかなと思います。
ですが、メッセージやメモリアルイヤー、いろんな伝えたい事はあると思いますが、ストーリーが確りあっての映画かと思います。
ちょっと辛口な評価です。