劇場公開日 2019年4月19日

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「子供向けのB級と割り切ればなかなか楽しい娯楽作」シャザム! よねさんの映画レビュー(感想・評価)

5.0子供向けのB級と割り切ればなかなか楽しい娯楽作

2019年4月26日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

幼い頃に母と生き別れた14歳の少年ビリーは母に会いたい気持ちを忘れられず家出を繰り返して数々の里親に愛想を尽かされた問題児。警察にご厄介になったところで5人の里子を養う新しい里親に引き取られるがやっぱり折り合いを付けられず不貞腐れ気味。同い年の里子フレディがいじめっ子にいたぶられているところを渋々助けたビリーは突如現れた得体の知れない魔術師に後継者に指名され大人の肉体と様々な超能力を与えられるが、中身は中坊のままなのでその能力を使ってフレディと一緒にキャッキャと遊び惚けるばかり。そんな折ビリーが授かった能力を奪おうとする邪悪な存在が迫っていた。

GWに公開が控えているMCUの集大成『~エンドゲーム』に先駆けて封切られたDC系のお子様向けアクション。スーパーパワーを持て余す少年というネタはそもそも『AKIRA』が金字塔、その後も『クロニクル』という傑作があるわけで、いじめっ子をいたぶる等のお約束はきっちり抑えていますが新鮮味は薄め。子供向けなのでとにかく解り易い話だし、結構な人数が殺されますが残虐描写も控え目。舞台がフィラデルフィアなので『ロッキー』オマージュもあったりしてそこそこイースターエッグも仕込まれていますが『バンブルビー』ほどには弾けていない。悪役がマーク・ストロングなので時折『キック・アス』を観ているかのような既視感もあったりしてイマイチ突き抜けたオリジナリティはない感じ。DCの大作というよりは低予算B級アクションと捉えて観るのが正解だったかと。132分という長尺を持て余すことなくダレ場のひとつもない軽快なストーリー展開はなかなかでしたし、DC好きをニヤリとさせるオマケもちゃんとあるので結構マジメに楽しい映画でした。

109シネマズ木場でIMAX鑑賞。ここの座席が列ごとに互い違いに配列されていて視界が確保できるように配慮されている反面、列ごとにセンターポジションがズレます。些細なことですし個人差あるとは思いますが、I-16がベストポジションかなと思います。

よね