「Hail to the king! 素晴らしい映像の王道少年マンガ作品!!」アクアマン アキ爺さんの映画レビュー(感想・評価)
Hail to the king! 素晴らしい映像の王道少年マンガ作品!!
個人的にマーベル派なのでDCにはあまり詳しくないのですが、「アクアマン」といえばコミックでは髪は短い金髪で細マッチョなイケメンの若者イメージだったのですが・・・映画ではジェイソン・モモア!?確かに海の男っぽくてカッコいいけど見た目違い過ぎじゃない?と思いつつ見た「ジャスティス・リーグ」では気の良い兄ちゃんだったので、米中での大ヒットも手伝って楽しみにしながら観に行きました。結果メッチャ面白かったです!
正直アクアマンって能力的には地味じゃないですか?早く泳げるとか。魚と喋れるとか。後は体が丈夫とか。コミックでの初登場は1941年らしいので(単独紙デビューは1961年)、そりゃコミックのキャラクターの能力も今みたく大きな工夫はいらなかった時代で、果たしてどうやって現代人にも映える作品にするのかなっと心配していたのですが、あの縦横無尽に動くカメラワークに引き込まれ地味な能力は気にならなくなりました。本作はストーリーより映像の勝利ですね。
まぁ、ホント映像がスゴかったんですって!如何にスゴい映像にするかを、とても考えて作られてる作品でしたね。海の中の映像もさることながら、イタリアでのチェイスシーンはお見事としか言いようがない。別々の場所にいるアーサーとメラを同時進行のワンカットのように見せるって、今までありそうでなかったやり方ですよね。もちろんCG で繋ぎ合わせてるのでしょうが、ああいう絵を作ろうって発想できるのが素晴らしい!
海の中の動きといいこの作品ホントに良く考えて作られてるんですよね。スゴいぞ!ジェームズ・ワン監督!!いったい頭の中どうなってんだ?(もちろん良い意味で)。今回のこだわりはホント映像と思ってるんですよ。本作では海の映像とキャラクターを紹介するのがメイン。だからこそストーリーはあえて分かりやすくシンプルな王道にしているのではないでしょうか?だってあの「ソウ」を撮ったジェームズ・ワンですしね。きっと次回作で何か企んでるに違いない!?
ちょっと前の「ドクター・ストレンジ」を観た時も思ったのですが、今映画の映像革新をガンガン行ってるのはアメコミ作品ですよね。どんどん新しい映像が出てきてます。アメコミ・マニア(ニワカ)としては嬉しい限りです。映画でCGが使われ初めて約20年。今また映画史の転換点にいて、それを映画館の大きなスクリーンで楽しめるのはラッキーだなって思いました。
さぁ、やっと攻勢に出る事ができたDCEU
(DCエクステンデッドユニバース)。次の「シャザム!」は正直また転けそうで心配ですが、年末には「ワンダーウーマン1984」が控えています。マーベルに負けないよう頑張っていってもらいたい物です。