「エズラ・ミラーの演技が凄まじい」ザ・フラッシュ LCさんの映画レビュー(感想・評価)
エズラ・ミラーの演技が凄まじい
トム・クルーズが大絶賛していたそうですが、ヒーローもの、マルチバースものとしてはスパイダーマン:ノー・ウェイ・ホームに軍配が上がると思います。マルチバースを扱うにしても合う世界観と合わない世界観があるので、例えばクリストファー・リーヴ版スーパーマンがジャスティス・リーグに加入するというのはイメージしにくく、キートン版とベール版、パティンソン版のバットマンに関してはスーパーマンやその他ジャスティスリーグの面々との絡みは馴染まないイメージなので、キートン演じるバットマンがすんなりマルチバースに馴染んだりスーパーマン捜しを手伝ったりという点には少々違和感を覚えました。
引退したバットマンが復活するという部分に関してはそこで一本作って欲しいなと唆られる点であり、またスーパーガールもほんの少し影があるので暗いトーンで独立した作品が観たい気持ちがあります。
そして作品そのものの評価とは別に、エズラ・ミラーの演技が信じられないレベルです。どう役作りしたのかまるで理解できません。フラッシュがマルチバースで別のフラッシュに会うというストーリーですが、同じ顔の別人が演じているとしか思えませんでした。これに関してはオスカーにノミネートされても驚きません。
ラストは思わず噴き出してしまいましたが、ハッピーエンドとは思えなかったし、これで終わりかは分かりませんがそうだとしたら残念です。ジェームズ・ガンの元に新たなシネマティックユニバースが展開されますが、同じフラッシュやスーパーガールがもっと観たいなと思いました。