劇場公開日 2016年4月9日

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「【”シャーロット・ランプリングの眼” 結婚45周年記念を迎える夫婦に起きた”細やかな出来事”。】」さざなみ NOBUさんの映画レビュー(感想・評価)

4.5【”シャーロット・ランプリングの眼” 結婚45周年記念を迎える夫婦に起きた”細やかな出来事”。】

2020年3月15日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

 シャーロット・ランプリングと言えば、”愛の嵐”のトップレスでナチス独逸の軍服を纏い歌う強烈なシーンの数々・・。

 しかも、眼が怖い・・。
 (近作では、”レッド・スパロー”のグレーの制服を着た教官姿が強烈だった。)

 彼女が結婚45周年を1週間後に控えた元教師ケイトを演じる。
 冒頭は、長閑な早朝の田園の中を愛犬を散歩に連れて行くケイトの姿から始まる。表情は穏やかだ。

 だが、夫ジェフが朝食の際に何気なく口にしてしまった事から、ケイトの目が暗く、怖くなってくる・・(様に見えた。)

 それにしても、ジェフさん。脇が甘すぎである。

 結婚して45年を迎えようとする状況がそうさせたのか分からないが夜中に”昔の写真、思い出の品々”を屋根裏に取りにいったりしたら、気付かれますよ。
 ケイトが夫がいない間に、”思い出の品々”を梯子を使って探しに行く際に吠える愛犬を一括するシーンや(可愛がってたんじゃないの?)、そこで見つけてしまったスライドをカシャッ、カシャッと送りながら観ていくシーンと映し出された女性の腹部・・。

 結婚45周年パーティで、スピーチをし、最後には嗚咽してしまうジェフの横で、妖艶に微笑むケイト。
 そして、結婚式の思い出の曲で踊る二人に当たるスポットライト、曲が終わった途端、ケイトはジェフの手を”振り払うように”離す・・(様に見えた。)

<男は、結婚前の”出来事”は、どんなに年月が経っても家人に漏らしてはいけない、という事を教えて頂いた作品。
シャーロット・ランプリングの眼は、相変わらず怖いことを再認識した作品でもある。>

<2016年4月23日 劇場にて鑑賞>

NOBU
kossyさんのコメント
2022年9月14日

NOBUさん、コメントありがとうございます。
実は『愛の嵐』は未見のまま・・・ポスターだけは脳裏に焼き付いています。
彼女の衝撃映像は『スイミング・プール』が一番だったかなぁ・・・いけない部分が映っていたりして・・・

kossy