CONFLICT 最大の抗争のレビュー・感想・評価
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Vシネ界の渋いオールスターキャスト
試写で拝見。
東映の25NIJYU-GOと比較してしまったが、あの駄作とは違い、しっかりとしたヤクザ映画だった。
よく言えば、アウトレイジと初期の三池崇史作品を足して、それを現代Vシネマにしたテイストな気がした。
小沢仁志、哀川翔の対決は格好いいし、的場浩司のバイオレンスキャラも良かった。あと遠藤要の半グレ感は松田翔太主演のハードロマンチッカーを彷彿とさせて好きだった。小沢兄弟の対決も珍しく、楽しかった。中野英雄、菅田俊、白竜の安定感はさすが素晴らしい。画が持つとはこの事だと感じた。また、高岡蒼甫のセリフはゼロなのに存在感が凄まじい。
正直、ストーリー上全く必要のないキャラなのだが、赤井英和との対決をもっと深く掘り下げて欲しかった...。
山口祥行と本宮泰風の友情が強く描かれていた。
指を喰いちぎるのは反則だと思うが(笑)
2人のファイトシーンは見事だった。
しかしながら、ヤクザ、マフィア、半グレ、警察、政治家を巻き込む最大の抗争と言うが警察と政治家はほぼ巻き込まれてはいない。そこの描写がもっと欲しかった。カジノ利権も抽象的な話で、途中から何に話が向かっているのか迷ってしまった。というか、この映画、最後はただの人質救出劇になる。
元木大介、イザム、遠藤章造は完全にミスキャストに感じた。ふざけたい作品なのか、重厚なエンタテインメント作品にしたいのか、あのキャストで作風がぶれた気がした。遠藤章造が潜入捜査官なのも、何をする為に潜入したのかがよくわからなかった。もう少し伏線が欲しかった。
紅一点の堀田茜の演技が泣きわめく事に必死だった。この時代、人を殺した人間に「人殺しーッ‼︎」は言わないかなと思った。
もしシリーズ化すれば今後は竹内力とか遠藤憲一とか竹中直人とかも出て欲しいなと思った。
個人的には好きだった。
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