劇場公開日 2016年5月21日

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「男ってやつは。」海よりもまだ深く fukui42さんの映画レビュー(感想・評価)

3.0男ってやつは。

2018年7月18日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

「過去の栄光を忘れられず、一獲千金を夢見て賭け事に投じ、親にいつまでも寄りかかり、息子の前ではかっこつけるけど金はなく、大切なものは失ってから気付く」。
そんなダメダメ男・良多を、阿部寛さんがうまいですね。トホホ感満載。こんな男、ぜーったい私は嫌です。はい。

団地から巣立った息子と娘(小林聡美さん)夫は亡くなり残された母。「私はここで死んでいくのよね」とつぶやく樹木希林さんの気持ち。冒頭からずっと、自分の祖母のようで、またいつかの自分のような。そんな感情移入をしてみてました。

多分祖母は、息子夫婦の復縁を画策したのでしょうか。台風で帰れなくなった夜に、3人川の字で布団を敷くという行動に出る所は(笑)。それが吉とでるのか、どうかっていうのも期待持っちゃったりして。

良多は「妻とは離婚したけど、息子の父親に変わりはない。キリッ」。なんていうなら、ちゃんとすればいいのにね。
探偵事務所の後輩・池松壮亮曰く「(息子が)会いたくなったら、向こうからくる」。後輩君の方が、わかってるね~。

「円満な家庭」って何をもって言うのだろう?。複雑な言葉だ。

全般的に漂うまったり感(盛り上がりにかけるともいう)が、劇場だったら眠かったろうな。

ゆき@おうちの中の人