「目の付け所と、話の転がし方が秀逸。」帰ってきたヒトラー 好きこそモノのヘタレなれさんの映画レビュー(感想・評価)
目の付け所と、話の転がし方が秀逸。
誰の言葉か定かではないが「大衆は豚だ!」という言葉が頭に鳴り響いた一本。
笑えるのに笑えない、強烈なブラック(すぎる)コメディ。
アイコンとして非常にわかりやすい(実際、劇場が普段は来ない客層で満席近かった)ヒトラーをネタにしながらも。
その実問いかけられるのは「いつの時代も変わらぬ大衆の姿」ではないだろうか。
強烈な個性を発揮し、言いたいことを言ってくれるカリスマが現れれば。
簡単にそれに乗っかり、持ち上げ、支持した挙句に…簡単に手の平を返すその姿。
第二次大戦が終わり70年を経た今、世界を見ればアメリカでは今…
ここ日本でも、何故か結局政権は…
今も昔も変わらない「人の本質」をあぶりだされたようで、観ているにつれ背筋が寒くなった。
話題性だけでなく、その本質こそを観るべき作品。
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