劇場公開日 2016年6月17日

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「ドイツ映画の成熟。」帰ってきたヒトラー mg599さんの映画レビュー(感想・評価)

4.0ドイツ映画の成熟。

2016年7月31日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

笑える

怖い

知的

あのヒトラーが2014年にタイムスリップしてきたら。
このワンプロットで全編を押し通す。

リストラされかけたTVマンが彼を見つける。ヒトラーにそっくりなものまね芸人としてトーク番組に出演し、人気を博すようになる。

デビッド・ベンド監督は、ストーリーを淀みなく語ることに専念する一方で、こちらをドキュメンタリーを見ている気分にさせてくれる。

ヒトラー(オリバー・マスッチ)の言葉にそれなりの説得力があるのがなんともいえないが、微妙なところへ踏み込んでいく映画作りには、うらやましささえ感じる。
ドイツがかかえる様々な問題も浮き上がってくる構成は、一筋縄ではいかない映画になっている。

ああ、おもしろかった、ではすまさない何物かをはらんでいる映画であった。

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mg599