「● ズシリ。ボディーブロー。」AMY エイミー うり坊033さんの映画レビュー(感想・評価)
● ズシリ。ボディーブロー。
歌のためなら死ねる、というが、ホントに死ぬとは思ってなかっただろう。
天才の苦悩。彼女はただ歌いたいだけなのに。セレブに祭り上げられ、プライベートはさらされる。
旦那はクソみたいな男だけど、彼女にとっては唯一の頼りだったに違いない。若気の至り。
尾崎豊を想い出した。身を削って、心を絞り上げて自身を歌う。全身全霊で。
ある漫画家が言ってた。自身の経験を作品にするのはカンタンだが、それは終着駅。創造者たるや取材して形にすべし。つまり、0を1にするスタイルはすぐに終わりがくる。100を1にまとめよ。そうすれば必然的に、よそから素材を仕入れることになる。幅が広がる。
自分の知らない世界を知ることは、時に逃げ道を作ることになる。彼女には逃げ道がなかった。度重なるSOSも、受け手にとっては吸収しきれなかっただろう。
目尻がつり上がったメイクは、ブラック・スワンのようで。
バシャバシャとフラッシュを浴びせるパパラッチはナイト・クローラーのようで。
いずれも狂気を連想させる。
年を重ねた彼女の歌声を聞いてみたかった。
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