好きにならずにいられないのレビュー・感想・評価
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途中ちょっと寝た
劇的な展開もなく淡々と進行していく。
不器用な中年男の恋は一途で
世俗にまみれた周りがくだらなく見えるほどだ。
しかし映画だからいい話として観てるけれど
これ実際に思われる女性の立場で考えると怖いわ。
北欧の作品にありがちな淡々と進んでいくペースに
正直途中で眠気に襲われた。
余裕がなくなったら何度でも観たい
この映画を観終えたあとにいちばん強く芽生えた感情が「人にやさしくありたい。」でした。
自分自身、余裕がなくなったときについ周りの人に不機嫌な態度をとってしまうことがあります。
でずがこの映画の主人公フーシは何があっても絶望せずに不器用ながらも前進していく姿勢に感銘を受けました。
自分の人生に価値を見いだせなけなっている人、嫌なことが多くて落ち込んでいる人、不安を感じやすい人には是非オススメします。
ぼく自身も何度でも帰ってきたいバイブルのような作品でした。
クッションシールドのような愛
愛情とは、全身を包む柔らかいクッションシールドに例えることができる。
近くにいる人間を傷つけることなく守り、 自分自身も守るからだ。
時には、その柔らかさに甘えるために、人が近づいてくることもある。
しかし、クッションシールドのような愛情を持つ者は少ない。
なぜなら、その愛情は、作るのも保持するのも難しいからだ。
我欲が邪魔し、愛情はすぐに冷たい欲望の薄皮になってしまうのだ。
主人公を取り巻く人たちも、 うまく愛情を持てない俗物ばかり。 見た目の冴えない主人公に同情や蔑みを投げかけるが、 実際は、 彼の愛情にもたれかかって甘えているに過ぎない。
主人公のふくよかで立派な体格は、彼の愛情の柔らかさを象徴している。 なんでも作ったり直したりできる器用さは、 彼の愛情を生み出し続ける能力を暗示している
クッションシールドのような愛があれば、温かく生きていけるのだ。
そんな生き方の見本を見せてくれる、良質な一本である。
隠れた名作
繰り返すだけの、先の見えない毎日が頭っから見て取れる日常。
少し陰鬱なこの作品。楽曲や音楽が実にうまく挟まれていて、作品にすごくフィットしているんです。
主人公は気の優しいホビーマニア。自分もそっち側なんで何だか気持ちが良くわかるんですね。
そんな中でも踏み出す彼のその一歩は素晴らしい。
ダンス教室で知り合った彼女のリクエストは「アイランド・インザ・ストリーム」、服装も顔立ちもカントリーな彼女にはピッタリでした。
ダンスに触れ、外の世界を見ようと決めて、恋をして、どんどん新しい世界に歩み出すフーシ。
光が差したと思ったらすぐ陰ってしまう、ひたすらこれの繰り返し。
それでどうしても彼から目が離せないんですね。
そうして楽しみにしていた旅行は、ため息と共に終わる少し寂しい物語。それでもネガティブな部分だけでなく、楔のように深く心に刺さる作品でもありました。
隠れた名作です。
誰も成長しない話
《お知らせ》
「星のナターシャ」です。
うっかり、自分のアカウントにログインできない状態にしていまいました。(バカ)
前のアカウントの削除や取り消しもできないので、
これからは「星のナターシャnova」として
以前の投稿をポチポチ転記しますのでよろしくお願いいたします。
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ポスターを観た時はコメディー映画なのかな〜と思ったのだけど
ああ、何と悲しい映画だろうか〜。
途中まではとても良かった!
始めて女性と接する童貞男のためらいや淡い期待が
画面の中に溢れてて、ワクワクし、思わずフーシ、頑張れ!
と呟きそうになった。
大男で、見た目は全く冴えないけど
大事にしている戦争ゴッコのおもちゃが
丁寧にパッキングしてある様子や
同僚の車のエンジン音だけで調子を聞き分けるなど
本当はとてもとても繊細な男である事が解る。
料理だって出来るし大工仕事も起用にこなす。
なんでも出来る男なのに
優しくする事しか出来ない彼は最後まで優しさしか見せない。
自分の立場が悪くなっても言い訳も出来ない〜〜
そのせいで、犯罪者扱いされてしまう。
優しさ故にストーカーまがいの事をやらかす辺りから
ヤバイんじゃね?と言う空気が漂う。
優しい事は大事なのだけどもう一歩進んで、
時には強くなって何かを動かせなければ、優しさの意味が無い。
正に「強くなければ生きて行けない。
優しくなければ生きてう資格がない。」
レイモンド・チャンドラーの名言の通り。
ヒロインが途中から完全に思考停止してしまい
全く魅力が無くなって、単なるぶち切れ女に成り下がる。
そこも、入り込めない所なんだけど
この映画の様な「男は黙って〜〜」みたいな終り方が
カッコ良いと思ってる事自体が男性目線の映画なんだよな〜〜
女にとっては、「優しいだけの男」では、ダメなんだよ…
『好きにならずにいられない』
邦題『好きにならずにいられない』は、「この映画を観た人が、フーシを——」と捉えると正しいのではないかと感じました(「主人公フーシが、ヒロインを——」ではなく)。
私はフーシのことを好きになりました。
アイスランド映画って初めて見たと思う
あまりにもレビューの評判が良いので安心して視聴。
なるほど、こういうのは「好きだわー」って自信持って言える類のものだ。
高緯度の国アイスランド。
イギリスの更に北の方にぽつんと浮かぶ島。
(デンマークと交流があるんだなあ、合作という事は。
調べたら、しばらくデンマークの統治下にあったと判明)
当初、聞いた事もない言語で、いったいここは何処だろうと思いながら、寒そうな町を眺めた。
淡々とした映像に、突然挟まる母親とボーイフレンドの性行為。
成長出来ない高校男子以上に成長してない四十男。
ジオラマ作って戦争ごっこしてる。
振り回す方の彼女はもう詐欺罪レベルのメンヘラぶり。
主人公フーシに思い入れを持てば、かなり許せないんだけれど
フーシの友人は、何も言わずに彼を手伝う。
散らかった彼女の部屋を片付け食事を作り、彼女の代わりに仕事して、(挙句に仲間も出来る。)
悪気がなければ
そして、病んでいるのだから
許せる? いやいや
ゴミ女呼ばわりする母の気持ちは少しわかる、のに
初めての彼の恋を、喜ばしいと思う友人の気持ちがあたたかい。
主人公のインタビューで
当初、エジプトには行く予定だったが予算の都合でここで終わったとあった。
監督側の話だと、そこはいらない となったと。
この物語は完全なあてがき で、彼が受けないなら作らなかった映画だったとあった。
映画の手法としては、説明的な部分は全て省き
完結にストーリーが進む心地よさがある。
確かにエジプト行きがなく アイスランド国内で完結している良さはある。
誰もが言う 日本国内向けのポスターは間違っていると思う。この映画の解釈をしてなお このポスターにしたのなら
日本の映画ファンをわかっていない。侮り過ぎです。
もちろん題名も。
もうちょっと何とかならなかったのか?
メンヘラ
見た目は決してよくない心優しい大男の話、メンヘラ女との出会いで変化していく。
うーん、パッケージだけみたらコメディだけどハートフルな感じを想像してしまうがひたすらに暗い。
いい話なのはわかる、ラストも少しだけ希望がある。でもさ、物語なんだからせっかくなんだしハッピーエンドは欲しいなぁ。
あんなに優しくしてしまって本当にただのいい人で終わってしまうのはなぁ。
でも、周りには恵まれているよね、友人?だかなんだかは文句も言わず引っ越しの手伝いしてくれたり、タイのお店の人も優しい気遣いだったりはよかったなぁ。
職場の人もなんだかんだよい人らでね。
まあ、話が地味すぎてもったいないです。
アイスランド映画いいな
個人的には好き。
劇的なストーリーじゃないけど、日常の変化ってこんなことでも大きい。
新しい人との出合いが自分を変えていく。
フーシの元の生活も悪くないと思う。
淡々と仕事をこなし、
趣味に没頭し、
ルーティンを大事にし、
ちょっと面倒な親を相手にする生活。
大人なのに奥さんがなんでいないの?
わからない。
ここのやり取りが好き。
ラストに少し口角が上がるのを見てホッとした。
フーシよかったなと思うし、変化していく姿を見習いたい。
超一途な大柄男の恋路
40代だけどまだ自立できていない男性が、ひょんなことで行ったダンスのレッスンで、これもひょんなことで出会った女性と距離を近づけていく話。
とにかく主人公が報われない。職場でもプライベートでも、見た目が相まって誤解されるされる。
その当の主人公は、底なしの優しさと諦めを持っているため、全部なあなあで物事が流れていく。
そんな彼に近づく女性。彼女も彼女で精神的に問題あり。
自分の欠点だったり不遇を笑って話せることが一番最強なんだなと再確認できました。
屈折しないフーシ
ビジュアル的には全く魅力を感じないフーシですが、時間が経つにつれて味が出てきます。
大柄なのに気弱で優しい。人によっては性格が歪む可能性のある環境下で、決して屈折しないフーシに四つ星をつけました。
全体的に暗いトーンになってますが、いい作品です。
見た目が9割とよく言われますが、残りの1割はこの作品に入っているのかもしれません。
毒親からの巣立ち
映画を見ているとフーシーはシングルマザーの家庭で育ったことがわかる。序盤でフーシーに対していろいろ講釈たれる白髪の男は、実は母親のボーイフレンドであり、しかもその男と白昼堂々、おまけに息子の目の前で情事に及ぶなど母親もまともではない人とわかる。そんな母親は43の自分の息子にようやく出来たガールフレンドをヘボ女と罵ったり、息子が別居すると言ったら放心状態になったりと、いかに息子を拘束してきたのかが描かれている。
そうしたことの弊害が他の人と築く関係性にどう作用するかこの映画では上手く表現されているなと感じた。最後の場面でフーシーは一人で飛行機で飛び立つのだが、前述の文脈と映画を照らし合わせてみると、それはまさにフーシーにとって巣立ちの瞬間なのだと感じた。
【”外見と個人的嗜好により”孤独で不器用だが、心優しき大男の少し物悲しき恋物語】
<原題:フーシ そっけないなあ・・>
■今作の魅力、幾つか
・主人公、フーシが巨漢の太っちょで、髪の毛は寂しく、趣味が”有名な戦いを再現するジオラマ作り”という設定。しかもフーシは殆ど笑わない。
(中々無いね、こういう設定。個人的に好きである。)
・そんなフーシと仲が良いのは、隣の小さな女の子(成程)。けれど、両親は心配そう・・。
そんなフーシを同居している母が心配して(40歳を超えて、親と同居かあ・・)、与えたダンスレッスン券。
ダンスはしなかったけれど、出会った女性シェブン。
・この、シェブンとのギコチナイ遣り取りの中で、上手くフーシの優しさが描かれている。ハードロックが好きなのに、シェブンの好みを聞いてリクエストした曲。流れる曲を車内で聞く二人。(それにしても、フーシがローカル局のDJと仲が良くてリクエスト曲が直ぐ流れるのねえ・・。でも、違和感なし。)
・シェブンが決して、”凄い美人”ではないところ。(すいません、演じた女優さん・・。)
・シェブンが体調を崩し、窓を割って(おい!)部屋に入り、語りかけるフーシ。(ココラヘンでシェブンの”気質って”もしかして・・と思う。)シェブンの代わりに、空港荷物配送業務を”有給”を取って休み、”花屋”ではなく町の”清掃人”として、働くフーシ。
ー 人が良いというか、優しすぎるというか・・。あと、”仕方ないなあ”と言って有給を認める上司も良い。(というか、流石北欧。労働基準法、しっかりしてます。) -
<ラストを”哀しい結末”と観る人もいるかもしれないが、私は、”初めて自分の意思で見知らぬ国に旅立つ”フーシの姿を、彼は”未来へ新しい一歩踏み出したのだ” と思いました。>
■北欧のアイスランドが舞台のため、吹雪のシーンが多く、流れる曲調も短調系が多かったので、決して”ハッピー”感溢れる映画ではないが、じんわりと沁みて来る作品である。
女性に魅力が感じられなかったな
原題「Fusi」(フーシ)を「好きにならずにいられない」って邦題にしたのはギリギリ詐欺にならないレベル。そのくらいタイトルと印象の違う地味なアイスランド映画。(配給会社が搾り出した感ある)
主人公のピュアさを讃えるレビューが多いようだが、モテない人生を送ってきた人間ならわかる「純粋さ」で勝負するほかない、ってことを。なのでフーシの行動はまったくもって理解はできるが褒める感じではなかった。
後半ようやく話が動いたと思ったら終わってしまう。正直、面白さも楽しさもなく、切ないという感じでもなかった。
アイスランドの奇妙な映画を観たなぁ、というレベルの作品でした。
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