「海辺の少年の美しく優しい冒険成長譚」ソング・オブ・ザ・シー 海のうた 唐揚げさんの映画レビュー(感想・評価)
海辺の少年の美しく優しい冒険成長譚
アイルランドに伝わる神話が元のアニメーション映画。
字幕版で鑑賞。
とっても美しい作品でした。
行ったことはありませんが、すぐに北欧や北海の周辺の話なんだろうと想像がつくような独特なアニメーション。
日本の画風に慣れているので、最初は取っ付きにくかったですが、絵本の中のような美しい絵に魅了されました。
音楽も物語に合った神秘的な感じがして、聴いていてとても癒されます。
早くに母親を亡くした主人公の少年が、兄として冒険をする中で成長していく。
最初は物語のキーとなる、訳ありな妹シアーシャに優しくなれないながらも、彼女の秘密を知って共に冒険し、最後には自分の命を危険に晒してまでも妹のために頑張れる兄になるという展開は、普通だけれどとても感動します。
物語の冒頭は現実的な世界観も、妖精に出会ってからは一気に神話的世界観へ。
悪役はいるものの、誰も悪くないところも良かったです。
フクロウ魔女のマカ、彼女も本当は…
湯婆婆的なキャラ設定は、やはりジブリへのオマージュなのでしょうか?
物語終盤のオーロラはブラザーベアというディズニー映画のものに似ている気がします。
クー可愛い!シアーシャも可愛い!
美しすぎる絵の中で、深い親子愛や兄弟姉妹愛を感じることのできる優しいアニメでした。
コメントする