神様メールのレビュー・感想・評価
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映画ならではのウソがいっぱい!
神様はブリュッセルにいる。
妻一人、娘一人。
日々の生活に飽き、創造物である人間たち相手にイタズラばかりしている。
酒好きで、短気で、妻や娘に当たり散らしてばかり。
最低のオッサン、でも神。
ある日、愛想を尽かした娘から、とんでもない反撃を喰らう。
人間たちに余命を知らせるメールを一斉送信され、指令系統のパソコンを使用不能にされた挙げ句、娘は家出。
いわば、現代のおとぎ話。
悪意とユーモアが要り混ざった、でもやっぱり笑えるお話。
原題は「新・新訳聖書」ってことらしい。
新がかぶってるね。
娘のエアを演じている女の子が、とても可愛らしい。
どこか浮世離れしていて、物怖じせず、行動は大胆。
こんな娘に「わたしのお父さんは神様なの」と言われたら、確かに信じてしまうかもしれない。
登場する6人のエピソードは、なにか元ネタがあるのかもしれないけれど、僕には分からない。
性的妄想に囚われた男のエピソードは、同じ独身男として共感できるところはあった。
あんな強烈な妄想は抱いたことないけども。
意地悪く考えれば、余命を知らされたら社会はもっと混乱するだろうし、自暴自棄の輩のせいで犯罪も増えそうな気もする。
でも、この映画は、そういうリアルは描かない。
そこが魅力のひとつ。
ネタバレになるかもしれないけれど、ほっこりした気持ちになれる、楽しい映画でした。
デートムービーとしてもオススメです (^^)
破壊なくして創造なし!
男は潰しちゃう、女は救っちゃうみたいな感じで、父が神様、母は女神、兄はキリスト、主人公はキリストの妹という雑な設定に、神様は世の中をパソコンで作るという雑な設定が折り重なって、「細かいことは気にすんなよ」的な世界観についていけるかどうか、あと神様の行動をどう思うかがポイントでしょうか。
6人の使徒を探すというところが意味合いがあって掘り下げると何かありそうです。
女の子は主役を張るだけのことはあってキュート。
退屈はしましたが、ムダに深読みしながら観ることはできる作品でした。
かつてオリーブ少女だった人なら多分好き。
キュートな外見の割には危ういモノを内に秘めた映画です。
笑えるシーンもふんだんにあり、最後まで楽しめました。
といっても半分以上ブラックユーモアだったような気もしますが。
神様があまりにも最低な描かれ方をしているので笑いながらちょっとハラハラしてしまいました。フランス、ベルギー、スイスではヒットしたとのことですが、なんか大人な国ですね。
ストーリーも音楽も映像も個人的には丸ごと全部大好きです。
人間の、きれいごとでは済まない部分もこってり描かれていますが、それすらも自分自身の大事な場所にたどり着くための道しるべなのかもしれません。
寡作なジャコ・ヴァン・ドルマル監督ですが次回作も必ず観に行きたいです。
今作の予告編ではスタッフやキャストのクレジットが一瞬しか映らなかったので監督の名前も見落としてしまっていました。次回作の時はもっと監督の名前を押し出してください。よろしくお願いします。
あんなJC、欲しい!
主人公のエアちゃんがミラクル可愛い。
そんなエアちゃんの父が、神。
超ブラックの神。
や、神と言うより、悪魔。
キレて斧を振り乱し、子供部屋のドアを
バッキバキの、バキバキ!!に、
壊して突入するシーンが地味にお気に入り。
かと思いきや、
ヨーロッパ作品らしい映像美に
ハッ!!とすることもしばし。
JC(エアちゃんの兄でキリスト)が
無駄に美少年で、
あんなJC像、我が家にも欲しい。
可愛いエンドロール後にあんなことも!
しっかり最後まで見て帰ってくださいね♡
考えれば宗教的にアヴァンギャルドなすごい作品。
オサレムード満開で、実際オサレでエスプリが作品なんだけど、デートに使うのはたぶん厄介、という困った一本。
主演の女児もまあそれはかわいらしく。
映像も音楽もオサレ、エスプリ(って今使う人間がいるのか?)も効いた良品なのは間違いない。
ただ物語の背骨に、日本人の大半が認識していない宗教感である「神」があり。
物語の基本的なガイドラインが「聖書」という点を考慮できるかどうかが問題かと思う。
その「神」をどうしようもないゲス男として描いたのが痛快だったし、「水の上を歩ける?」などといった聖書アイテムで要所要所ツボを突く話運びが面白かった。
まぁその逆説的宗教要素の分、これ以上複雑にしないためにも物語がシンプルになるのはしょうがないことだと思うのだが。
それで「わからない、退屈」と卑下にされるか、分かった顔した「意識高い系」のファッションアイテムにされるかなのが本当にもったいないと思う。
本編自体は「シニカルでカラフルな絵本」のような映画なんだけれどもね。
「へ~」と素直に楽しむか、「そんな話が合ったよな」くらいの聖書知識があれば万全。
あるいは古くは「アメリ」、最近なら「リザとキツネと~」が好みならば観て損はない欧風キッチュな作品。
悪フザけが過ぎる
余命が長いから何度も色んな方法で飛び降りる彼奴のオチが最高。
普段、生活をしていて理不尽に感じる事柄が全て神様の仕業ってナイスな発想で。
子供の青春モノやファンタジーには行き過ぎず子供に観せられない映像も所々でバランスは取れていた。
監督の前作「ミスター・ノーバディ」よりか観やすくはなっているが知的要素があるようで全体的に冗談が過ぎる感じが鼻に付く。
キリストの現代版的なキュートな映画。
個人的傑作「オーバー・ザ・ブルースカイ」のブルーグラスなカウボーイが神父役に。
思ったほどでは
誰でも考えつきそうだけど、設定は面白い、けど前半長すぎ。まあ、ファンタジーだから言っても仕方ないけどほぼ全て辻褄が合わない事ばかり。女神もあれじゃなあ〜。
でもなんか憎めない作品。監督は新約聖書に物申したいだけなのかもね。
これも公開規模が小さいのも頷ける。
60点
「ミスター・ノーバディ」の監督なんや!驚
ベルギー産の優しいファンタジー(ローテクw
死という端的な局面に遭遇した時に人はどうしようもなく「孤独じゃない」と知らしめる様。世界は愛で溢れているのだと
映像表現がいい
映像表現が面白くていい。
俳優の写し方やストーリーの見せ方が印象的な作品だった。
とりあえず神様が弄んだ結果、弄ばれるっていうなんか教訓めいたストーリーもまずまず面白かった。
物語のはじめの方でブリュッセルを神様が作ってるシーンはなかなかシュールで面白かった。
その後の構成も間延びしたところもなく面白かった。
まさにファンタジー。カトリックの地で、よく作れたな
いやぁ、神様サイテー。って言うか、こう言う設定と描写は、キリスト教的に大丈夫なのか?と心配になりました。インターネットの巨大百科事典によれば、ベルギー国民の約58%(2012年)はローマ・カトリックですし、外務省のベルギーに関する基礎データでも『キリスト教(カトリック)が大勢』とあるんで、こう言う描き方にはかなりの反発が有るのでは?と思うんですけどね。でもなぁ、ベルギーでは累計興行収入が『マッドマックス 怒りのデスロード』を超えたそうですので、特に抗議行動もなくと言うことですよね。あまりにも荒唐無稽なので、大丈夫だったんでしょうか?
えーと、この作品の公式HPの【ストーリー】の最後に「小さな奇跡が呼び起こす、神様のパソコンから人類への[最高にハッピー]なメールとは?」とありますが、マヂ「え゛?そうだった?」と思います。いやぁ、面白くないわけではないんですが、そう言う内容じゃないよね?まぁ、ハッピーエンド(?)なのかもしれませんが、その描写はいただけません。
原題が『Le tout nouveau testament』ですが、これは日本語で言うと、“新・新約聖書”と言う事で、それがわかると(そして、聖書の成り立ちもわかると)この映画の組立が理解できます。
ぶっちゃけ「結局、何が言いたかったの?」と思う気持ちはありますが、ファンタジー作品なので、これでも良いのかも。なんかやたら“愛する”とか、“人を思う”見たいな事が描かれていたような気もするので、ベースに有るのは“愛”“思いやり”なのかもしれませんね。
それと、カトリーヌ・ドヌーヴには驚き。彼女、ああ言う役もやるんだ。
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