神様メールのレビュー・感想・評価
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本当に映画日記のように自由に書いております。 ギンレイホールにて。...
本当に映画日記のように自由に書いております。
ギンレイホールにて。 なんか、見終わってみると、そんなに悪くないかもって思ったんですが、やはり自分には少し退屈な感じで。 あ〜見た事あるって感じで。もっとファンタジックな感じを期待してたんですが、ちょっとユーモアに欠ける印象でした。神という設定とあまりにかけ離れた設定がある意味、狙いなんだと思うのですが、神がだいぶ古いタイプのパソコン一つで人類を形成したという設定に、あまり好奇心をそそられるところがなかったというのが正直なところです。でも、ゴリラが
人を追い払って、ゆっくりベッドに戻っていくシーン、面白かった。ゴリラと人が愛し合うっていう設定は好きでした。
男的なものの終焉
笑える所もあるし、楽しい展開もあるけど
本当の所を理解しようとすると、結構難しい作品かも〜〜
神様が単なる横暴親父と言う設定は
男性中心社会の行き詰まりを感じさせる。
特権階級男性=神様によって行き詰まった社会を救うのは
主人公の少女や少年であり、ホームレスの男性であり
心を病みかけている男女であり、
何より全く存在を無視されている奥さんだったり、
何の特権も力も無い人々。
その構図がやっぱ面白いよね〜〜。
日々の世界の酷い出来事の連続に
ともすれば絶望しそうになるけど
世界を救うのは名も無き人々、と思えば
少し希望が持てるかも〜〜
そんな映画に思えました。
寿命メールを受けとって、
色んな事にチャレンジするお馬鹿な兄ちゃんが
要所要所でいい味出してます。(笑)
ブノワの演技は解りやすくていい。 シナリオは、皮肉が効いていて、コ...
ブノワの演技は解りやすくていい。
シナリオは、皮肉が効いていて、コメディとしては好きな部類の作品。
娘役は伸び伸び芝居していて好演。
間延びする事なく、しっかりストーリーを追える展開。一つ一つのエピソードの積み重ねなど、全体的に好評価。
高品質コメディー
文学的形容が溢れる作品。安心できるカタルシス。映像の作り込みも面白い。仕上がりが秀でていて、ベルギーの映画作品のレベルの高さを痛感した。ただ、やはりフランス語は普段あまり聴かないせいか、ニュアンスをたぐり寄せるのは多少苦労する。
ただ、メタ発言等も冒頭の紹介であるから、そんなに肩肘張らずに鑑賞はできる。
ストーリーの内容も凝っていてきちんと伏線も回収されており、昨今の破綻の多い物語ではない。
やはり子役の女の子の演技の巧さが目を惹く。天才なんてのは世界中にターゲットを拡げれば沢山いるんだろうね。
ラストのオチの奥さんの女神の粋な顛末がカタルシスを感じさせてくれて観終わって幸せな気持ちになれる。
騙された。
予告編に騙された。
もっとコミカルな話しかと思ってたら、フランス特有の、愛だの人生だの、性だの死だの…おおよそ、予告編からは想像できない内容の話だった。
そういうモードでチョイスしたわけではないので、鑑賞中ずっと不機嫌だった。
色々と揶揄されてるものがあり、神の扱いだとか立場とかは興味深くもあったんだけど、なんか小難しい話エピソードが多く、腹立たしい。
そんな話しを期待したわけじゃないからだ!
まんまと広報にしてやられた感じだ。
哲学的なフランス映画コメディが好きな人は楽しめるかも!
俺は予告編作った連中を詐欺罪で訴えたい。
…まあ、それでも劇場に足を運んだわけだから、優秀な予告編ではあるのだろうが!
ブラックメール。
かなりシニカルでぶっ飛んだ感覚のファンタジー・コメディ。
神様が最初につくったのはブリュッセルで、そのアパートで
世界中の人々に嫌がらせや災難をパソコン操作で送り続ける
クソ親父(!)が神様。という設定。既にこの時点でぶっ飛ぶ。
娘・エアはそんな父親に嫌気がさして、パソコンから全人類に
余命宣告をメールしてしまう!さぁ、それによって救われる
か救われまいか。各々の余命は当然違うから人間それぞれが
右往左往し(長い人は)楽しんだり(短い人は)悲観に暮れたり。
エアは死んだ兄貴(キリスト)から家出を勧められ、下界へと
洗濯機から降りていく!?もうこれだけでお腹一杯になれる
ストーリーなのに、まだまだ奇想天外ぶりは最後まで続く…。
楽しめるかどうかはさておき、かなりブラックなことをやる
手腕はさすが。神様の妻なら女神。この女神にご注目あれー!
(最後のオマケでまだやるか!?っていうのもありますんで^^;)
不思議な世界観
人々の不幸や人生の理不尽さ、寿命は神様がすべてプログラムしていた・・・という、
奇想天外な発想で遊び心に満ちた映画。
自分の死期が迫っているのを知ったら、やっぱり好きなように、やりたいことを
やって生きていくだろう。登場人物それぞれの願望に沿って話が展開する。
哲学的と思える会話があり、物語に込められた意図を深読みしようと思えば出来るの
かも知れないが、別に難しく考えなくてもちょっと皮肉の利いた非日常の世界を
観て楽しめる。"これで、いいのだ"と思える。
これは……
なんでしょう、予想していた内容とはずいぶんちがいました。ただそれはシロートの自分予想なので違うのは構わないのですが……はっきり言っておもしろくなかったなぁ(^-^;
さすがフランス映画、言葉の表現は凝ってますねぇと思う箇所はいくつかありましたけども。どうにも展開が唐突だったり、斜め上を行くので「ついていけないわ(´・ω・`)」状態。
子供向けではなかった
子供あたりも観たら楽しい映画かと思いきや、想像とは違って大人向きでした。
子連れは危険。アダルトなシーンが予想外に多くて、女子同士でもちょっと恥ずかしかった。
映画館に行かなくても良かったかも。
内容は面白かったですけどね。
女神ママが、素敵でした‼
様々にぶっ飛んだコメディ
映画館での作品情報で見て興味を持ったので鑑賞しました。
結果、日本人には正直理解しがたい展開やネタ、シチュエーションのオンパレードで、歴史をかじってキリスト教や聖書を知らないとついていけないのではと思いました。正直、館内も笑えているのは数人で後はちょっと置いてけぼりな感じでしたね。
ただ少しでもいいので触りだけでも知識があると、しっかり楽しめるのではないでしょうか?
設定から何からここでは書ききれないくらいぶっ飛んでいて、それでいてあのラストですから1度見ると本当に癒されます。作品の出来は傑作クラスです。
日本人には中々分かりづらいので食わず嫌いする人もいるかもしれませんが、僕は正直彼女と行ってみたいなと思いました。おりませんがね。
嫌いじゃない
非常に…もう一歩!という感じ。
設定が生かし切れてない気がする。
それぞれのエピソードも、笑いのセンスも個人的に満足。
ただ、ストーリー的になんだか消化不良感があるんですよねぇ。
あ、でもちゃんとフリを回収してたのは良かったw
事件は俺たちが解決するんじゃない!勝手に解決するんだ!
予告編みて面白そうだったので、見てきました。
ちなみに色々と文句言ってますが、文句言うのも楽しいんで笑
全体的には、エアがかわいいけど、現実世界に絶望しすぎだし、筋は通ってないし。ラストは勝手に事件が解決しちゃうし。こういうと悪いけど、ひどいストーリーのお手本みたいな感じ笑
でもエアがかわいいから許す。
まず冒頭。エアかわいい。
書斎に忍び込むシーン。神様が無防備すぎる。部屋に忍び込んだことをなぜバラす?
バラしたのに神様がたまたま鍵さらして寝てるから助かったけど、もしそうでなかったら話終わってたね。
まあ、エアが世界に飛び出す決意をするためのシーンだからしょうがないにしても、違和感ある。
エマが現実世界に来るシーン。
え?雨降ってるけど、神様が降らすもんじゃなかったっけ?謎。
という疑問を皮切りに今起きてる出来事は何?誰が決めてんの?という謎が大膨張。キリないし、まあいいや。
いろんな人と会っていくシーン。
涙集めるってきたなそう笑
正直6人ずっと同じトーンでだらだらと話進むので途中からツラくなってくる。これが神様のイタズラか?
しかもそれぞれに音楽が流れてるって。西洋の音楽ばっか。なんかなあ。差別的。
ツッコミどころ多数。いまから何個か挙げるけど、読み飛ばしてもいいかも。
義手とは言え、肩でパスンって音したら気づくだろ!
鳥めちゃくちゃ寒いとこまで行けるのな!じじいと鳥は飯とか食べてないのか!?
ゴリラ!どうやってもらったの?しかもサーカスの音楽が流れてるっておい。内面表してないじゃん。ゴリラ出したいだけだろ!
あとなぜ海で出会った美女さんはあんなガキに恋するの?謎!
神様から逃げるシーン。
なんで行き止まりのほう行くの!?ばか!
しかも水の上歩けるんかい!最初なんで嘘ついたんだよ!え、まじでなんで?
しかもホームレスさんが戦いかけてからエア逃げるじゃん!あれひどいでしょ!最初から水の上に逃げろよ!戦ってケガしたらどうすんだよ!
いろんな男(オスも)と女がくっついて行くシーン。
なんか監督の恋愛観が表れてるのかな。
一方的に好いていれば、女は必ず応えてくれるみたいな感じ。あらやだやだ。(オバちゃん風に)
しかも、内面に惚れるって描写がほぼゼロで、だいたいの人(特に男)が一目惚れなので、結局顔かよ。と思ってしまう。監督にとって恋愛は結局顔なんだろう。
まだまだ文句言いたいけど、とりあえずラストについて。
なんかエアたちが勝手にちんたらしてる間に、ママがたまたま解決。
うをーーい!!コンセント抜いて挿せば解決したんかい!!
しかもママよ!パソコンとか触れるのな!ビックリしたわ!どこで習った!?
そしてエアよ!これまでかわいいかわいいと甘やかしてきたけど(笑)、もう堪忍袋がうんちゃらだぞ!
お前冒頭でママのことバカにしてたよな!こいつは刺繍か野球カード集めるだけでまともに喋れもしない。みたいなこと言ってたよな!!
なのに解決した瞬間、
「ママだあ〜」
じゃねーぞ!!っざけんな!!
てめーなんもしてねーだろうが!!
そして監督よ!
空が花柄とかいいか?現実の空だってめちゃくちゃ綺麗じゃん!お前普段何見てるんだよ!
あと動物描写で問題点多数。人間至上主義すぎ。
ゴリラと人間の子供は人間ってヒドくない?
ゴリラも人間と恋愛するって描いてるのに、結局なに?やっぱ人間がいいよねって?ひど。
あと、魚までペットにすんなよ。
人間にとってのみ都合がいい世界が理想の世界って本当いつの時代?
ということで、、
現実世界で頑張んなくても、いい世界になるよってとることもできる時点でダメすぎ。
ブラックジョークがいけてる?そんなに。グレーぐらいじゃね?
強いて言うならすげー差別的なところがブラックかな笑
クソな神様に反逆する!っていうけどさ、みんな。そういうストーリーのカタルシスってさ、計画ねって相手を罠にハめて「やってやったぜ!(どやあ)」が気持ちいいじゃん?それは賛成でしょ?
でもこの物語では、エアさんほぼ無計画で、ママがたまたま解決するし、神様が痛い目みるのも勝手についてきて勝手に苦労してるだけじゃん?これじゃなんも気持ちくない。ひゃっふー感ゼロ。
こういう感想を書くと、「細かいこと気にするなよ」という人が多い。君もそう思っただろう?
細かいことじゃないわよと言いたいが、100歩譲って指摘した項目が細かいことだとしよう。
でもね、いいかい?世の中には、細かいこと気にしなくていい作りになってる作品はたくさんあるんだよ!
君は全然みたことないかもしれないが、あるんだよ!
そういった作品に圧倒的に負けているということは認識しておいて欲しいんだ!
ガッテンしていただけましたでしょうか?ガッテン×2
ただ個人的にはこの作品はすごい楽しんでるんだけどね笑
中身は心底典型的なダメダメ作品だけど、表面上ほんわかしてるため、意外と普通に評価しちゃう人が出るから、本当のことを教えるのが楽しいね。
なんだろ、人の勉強みるときに、そこ間違えやすいから注意しなよ〜って思ってると、見事にそこ間違えちゃう友人を見る気分?みたいな笑
まあ単発で面白いとこはいくつかあったかもね(適当)
いろいろ言ったけど、エアが終始かわいいので☆1.5で。
無理ゲーな世界創った神様に物申す
神様はほんとにいるんだよ。
ブリュッセルに住んでるサイテーなDV親父。
みたいな設定。
この話作った人って、神様によっぽど恨みがあるんだろうなー。こんな無理ゲーな世界創ってんじゃねーよ、て。
こういうテイストのギャグ漫画って日本だったらたくさんあるので、特に斬新という感じはしなかったけど、映像が美的シュールな感じで面白かった。
聖お兄さんみたいだけど、この映画では旧約聖書の神に対する批判は手厳しい。むかしから散々言われてきたことだけど、神って怒りすぎだよねー、とか、勝手すぎだよねー、って、聖書を読んだ人ならたいてい思うんじゃないかな。
人々に起こる不幸を何から何まで全部、性悪な神が悪ふざけでやった、ということにしてるのは、いさぎよい。
神様がいい神様だったら、みんなハッピーになれる、ってオチは、すごい浅い感じもするけど、ここで考えさせらる、とか、変に説教くさい展開にされるよりは良い。
たぶん神学的に深読みしたらいろいろ面白そう。「この世界を創ったのは不完全な神であるゆえに、この世界は不完全である」みたいな考え方はグノーシス主義みたいだし、実はお母さんが元々の神だった、という設定(パソコンが、お久しぶりですね、と言っていることから分かる)は、ユングの大地母神信仰仮説みたい。
シュールな展開が続くけど、なぜだか泣ける、という場面が多々あって困った。
左手が踊るシーンなんか、なんでこんなに感動できるのかイミフ。こういう、言葉で説明できない奇妙な感動が好き。
この映画のメッセージは、もっとみんな好き勝手に、自分の本当にしたいことをして生きたらいいじゃん、自分の死ぬ日が分かったら、そうするでしょ?ってことかな。
邦題の「神様メール」って、なぜこれにしたのか訳がわからない。全然内容にあってないし。直訳の「新新約聖書」でも面白いタイトルだと思うけどなあ…。
新約聖書が新しい神との契約、という意味だと分かる人じゃないと分かんないタイトルだとは思うけど、その前提が分かんないと映画のストーリーも理解できないだろうし。
唄う魚
掌のアイススケートのシーンが美しくて涙がこぼれた。
「人生は冷たくて硬いスケート場のようだ」と思っていた女性。スケートは転ぶと痛い。転んでばかりかもしれない。
でも、こんなにも美しい。
状況を変えることが奇跡なのではなく、今が「美しい」と気付けることが奇跡なんだなあと。
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主人公のエアが出会った6人。皆、寂しそうな人々(疲れたサラリーマン、窃視好きの男、ツバメを漁る女、代理ミュンヒハウゼンの子など)だ。けれどもエアは、彼らの内面を引き出す。その内面は豊かな音楽となって流れ出す。彼ら自身も気付いていなかった豊穣な世界。
そして、踊る掌、恋するゴリラ、唄う魚など、各登場人物を象徴するようなファンタジーな面々が映画を彩どる。
ファンタジーだから美しいのではなく、あなたの「今」もきっと美しい筈ですよ、気付いていないだけかもしれませんよ、それを伝えたくて心血注いで作った映画のような気がする。
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雨に打たれて、クソオヤジのように「ついてない」と顔をしかめるか、娘のエアのように「恵みの雨だなあ」という風にニッコリ微笑むか。気の持ちようなのかもしれない。小さい差なのかもしれない。でも、その小さい差が、何かの分かれ目なのかもしれない。
ラスト、クソオヤジは「突破口」を探して、洗濯機を覗き続ける。でも「突破口」はそんな所にはない。クソオヤジが気付かないだけで、きっと、もっと近くにある。
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追記1:他のレビュアーさんもお書きになっているが、「宗教とは?」という視点だけで観ちゃうともったいない映画のような気がするなあ。
追記2:神様を破天荒に描いているが、新約聖書マタイ伝(思い悩んだからといって、寿命をわずかでも延ばすことができようか)を思いおこさせる映画でもあったなあ。
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