何者のレビュー・感想・評価
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就活の悲喜こもごもを描いた傑作
就職ってなんだ、就活ってなんだ。なんでアイツが。自分の価値とは。ヒリヒリした強い不快感を感じるがそれこそが本作の真髄だ。就活生の心情のリアルを描いた傑作と思う。(著者と同世代だから共感する部分もあるのだろう。)
ネガティヴな発言をなんでもかんでもSNSの裏アカに書き込む拓人は嫌いだが、こういう妬み嫉みって絶対あるよね。
話は変わるが、理香のような学生を“意識高い系”と揶揄する大人が嫌いだ。“意識高い”彼らの行動が的を射ているとは思わないし空回りしているが、それでも社会と真剣に向き合おうとしているではないか。そんな彼らを僅か一言で切って捨てるなんて、余程挫折を知らないのか、社会と向き合った経験がないのか。
アツくリアルに青春を描いた点と俳優陣の熱演に、星5つ。この6人の演技は凄い。
何かが終わった。それは始まり
今時の就活がどんな風に流れていくのか知りたくて観にいきました。予告編で刷り込まれてしまった主題歌もとても気になりました。
就活が中心なのですが、登場人物ひとりひとりの生き方が愛情を持って描かれています。
学生から社会人になる時って人生の中で大きな変化が起きるポイントの一つです。その波に揺り動かされ溺れそうな中でも懸命に手足をばたつかせながらもやり過ごしていく模様が時おり舞台を絡めて進んでいきます。
通り過ぎたから感じる思いなのですが・・・若いってただそれだけで眩しくて切なくてとても貴い時代でした。
人生は続きます。辛いことや苦しいことは形や重さを変えてやって来ます。でもどこかで見守ってどこかで応援している大人たちは必ず存在します。そして仲間も友人も。
主題歌はこれしかないっ!ってくらいに決まってました(笑)
大学生嫌い
「じゃあここを就活対策本部にしようよ!」。予告編でも使われた二階堂ふみのこの台詞に薄ら寒さを感じたそこの貴方(とここの僕)!本作はあなた(と僕)にこそ刃を向けていたのだ!もうちょっとで斬られるところだった。危ない危ない…いやもしかして斬られたことに気付いてないだけか?
物語の構造は『桐島、部活やめるってよ』と同じといえる。「一番物事を俯瞰している(気になっている)人物」が「好きなことに打ち込んでいる人物」から何かを感じて(「気付き」を得て)社会に立ち向かって行く。だからラストカットはどちらも背中を映す。この世界で生きていくためは見下ろすのではなく前を見なくてはならない
あとツイッターの扱いよな。ちょっとこれは身につまされるとかいうレベルを超えて怖かった。「それは俺のことだ!もうやめてくれ!それ以上言わないでくれ!」という気持ちになった。ツイッターのヘビーユーザーは是非本作を観て僕のような気持ちになってください
ということで俺の『何者』の感想はこれに尽きる。「大学生嫌い」
これはホラーですか・・
公開前から観ると決めてたので評価やレビューなどあえて見ずに鑑賞しました。
就活青春ストーリーだとばかり思ってましたよ。一種のホラーじゃないですか…
私もツイッターやってますが(あまり呟いてないけど)居そうです。いや居る。私もかも…
それを就活の激戦と結びつけ抉りだす。怖い。心の闇
ただね人間誰しも他人を分析するもんだと思ってます。それを言葉に出すか文章にするか心の内に留めとくかの違いで… それを個々として認め敬い受け入れるってことだと思ってます。もちろん逆にこの人はこういう人だから仕方ないとある程度妥協しての付き合いだってある。
じゃなきゃ人間関係なんて築けない。
浮き彫りになってくところ鳥肌たちました。そしてSNSの闇も恐ろしい。
でも「いいね」貰えたら単純に嬉しいぞ~~(笑)
難しかった。
「何者」見てきました。
ちょっと私にはまだ早かったかなと思います。
内容も難しくて、さらに就職をまだ経験していない高校生の私からするとん?って感じでした。
ただ、6人の俳優さんの演技は素晴らしかったです!今、すごく注目されててさわやかな6人だからこそそんな6人のドロドロした関係性だったり演じてる裏の顔などはすごく面白かったです!
また、映画の構成はすごく引き込まれました。
途中からおぉ!いいなぁーと思うとこがあって楽しかったです!
そして!主題歌!中田ヤスタカさんのNANIMONO、すごく好きです♡
就職の厳しさ、仲間だと思ってた人の裏切りは本当に怖いなと思いました。
これから就職を経験するであろう私からするとこの先怖いなと思いましたが、いい勉強にはなりました。
就職活動中や就職を経験した方には面白いと思います。
現代の現実
何者
自分と被る部分を見てしまうと、自己嫌悪に陥る
主要人物5人(山田孝之のサワ先輩も入れれば6人)、見る者に分かり易く極端なキャラ設定にはなっていましたが、こんな人いるな~とか、これ自分だわとか、誰かしら自分も含めた自分が生きてる現実世界に存在するようなキャラがいたりして、まあ何かと共感・・・ともまた違うような、何とも言えない不思議な感覚に陥った作品でしたね。
声に出して言うか言わないか、いや文字にして書くか書かないかは別にして、他人への妬み、偏見は、生きてればどうしても大なり小なりあるものですから、ラストの展開は衝撃と言うよりは、ただただ現実としか受け取れない自分もいたりして、見終わってとにかくドヨーンとした気分にさせられてしまいましたよ。
しかしそれらを表現する舞台に就活と言う場を選んだ原作者の着眼点がとにかく素晴らしかったなぁ。
これほど他人への妬み、偏見に満ち溢れてる世界はないですもんね。
まだ社会に出ていない時点では、表向きは違ってもどこかで自分はきっと出来る人間だと思い込んでいる節もあったりしますから、それで自分よりも下だと思っていた人間に内定が出て自分には内定がなかなか出なかった日には、それはもうねぇ・・・。
他人は分析できても自分は分析できない拓人要素が自分にも多分にあるなぁと、見ていて思わず自己嫌悪に陥ってしまいました。
これにSNSを絡めて描いたことによって、現代社会の恐ろしさを垣間見た気がしました。
SNSがまるでその人の全てを表してるかのように捉えられ兼ねないのが今の世の中だったりしますからねぇ。
またいいねボタン的なものを押されたら、自分を肯定された、認められたような変な感覚を得られたりしてね・・・現実社会はそう甘くはないのだけれど。
しかし本音と建前が表裏一体なSNSと就活って、案外似た者同志だったんですねぇ。
それにしても、同じ原作者の「桐島」同様に、烏丸ギンジの使い方がホント絶妙でした。
この演出がないとただモヤモヤするだけの映画になっていたところでしたが、そこはさすが三浦大輔監督、うまく演劇と絡めて見応えのある内容に仕上げたなと思いました。
佐藤健、菅田将暉、岡田将生、有村架純、二階堂ふみと言った20代を代表する役者陣もさすがの演技、特に菅田将暉はこの手のキャラを演じさせたら右に出るものはいませんね。
まあ何にしても、楽しい映画ではなかったですし、今の時代を象徴するようでとにかく心かき乱された映画でしたが、見応えは十分、今の時代だからこそ見て損のない映画だったかなと思いました。
佐藤健が
イタいところを突っついてくる。
就活の映画ではない
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