何者のレビュー・感想・評価

観終わった後のトイレで、思わず横の人に「退屈な映画でしたねぇ」って言いたくなるぐらい退屈な映画です。

これは、ネタバレになるのか、タクトが最後にドアを開けて建物の外へ出ていくシーンがあるのだけど、ほっとする。先に人生を歩いた者としては、本当によかったと思う。
この映画は就職戦争をこれから迎える子供達には難しくて理解できないと思う。現在進行中か、経験した人じゃないと話の奥底が見えないだろう。
誰にでもあること、だけど言葉にして言えてた時代はなんでもなかったことなのに、今の子供達はつぶやくかわりにTwitter、SNSを使う。文字に残る。また残る。また残る。そうするとそれはその子を包み込んで巨大なモンスターになる。とても嫌なモンスターになる。怖い時代だ。この映画は就職戦争を描いた映画ではなくて、本当は文字が残ってしまうTwitter、SNSの怖さを描いた作品なんだろうと思った。

期待してたよりは、うーん…という感じ。リアルなんだけど、それでおしまいというか。
同じ群像劇でも「桐島部活辞めるってよ」の衝撃は無く残念。

就活前の大学生がこの映画を観るべきではないと思います。笑←私がそうなんですけどww
若者達のリアルがこの映画には詰まってます。友情、恋愛、裏切り。ただ裏切りのインパクト強すぎです。

役者の演技を観るだけでも十分楽しめるエンターテイメント作品になってると思います。

菅田将暉の歌唱力ヤバイ。