劇場公開日 2016年8月26日

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「真実性と物語性の致命的な欠如。」君の名は。 ふぉるくんさんの映画レビュー(感想・評価)

1.0真実性と物語性の致命的な欠如。

2017年4月23日
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鑑賞方法:映画館
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ふぉるくん
Y2さんのコメント
2017年4月28日

ふぉるくんさんに冷静なコメントもらってびっくりです(汗)
私は割と情緒的に映画とか見ちゃうんで、どう考えても対立する構図だったもので……

で、個々の見解はとりあえず置いておきましょう。いいこと無いし(笑)
なのでひとつだけ書いておきますと(ふぉるくんさんのコメント内からの引用でもありますが)結局この作品の評価は、観賞した個々人が「真実性」と「物語性」を許容できるかどうかに収束するのではないかと
まあ悪い言い方をするなら、新海監督はこの両者を描くのがあまり上手くないということですかね……だとすれば、そのあたりはふぉるくんさんに同意です
とはいえ、そうなると世の中の人たち大半が割とそこまで考えてないってことになっちゃうんでそれはそれでどうかって気もしますが(^^;)

ではでは

Y2
くまちゃんさんのコメント
2017年4月25日

ふぉるくんさんの意見に完全同意します。

この作品は料理に例えると高級食材と一流シェフをそろえ、雰囲気のいい店内で出された料理がなぜか生煮えだったという印象です。
いくら素材がよくても料理として完成していないものを客に出してよいわけはありません。

この作品を擁護する人は「客が自分で少し煮れば最高級料理になる」という人がいますが、調味料程度ならともかく、客が調理をしないと完成しない料理を出す店が地球上に存在するのでしょうか?

雰囲気や世間の評判に流されず作品そのものの価値をしっかり見極めてもらいたいものです。

くまちゃん
Y2さんのコメント
2017年4月23日

じゃ、ちょっとだけ……

>「君の名は。」という作品も、「秒速」と同様に瀧と三葉の「内なる世界」を描写したものであった。
私は真逆のイメージを持ちました
これほど「外なる世界」と戦った新海作品は他に無いと思います

>度も顔を合わせたことのない男女が如何にして、尋常でないほどに恋い焦がれ合うようになるだろうか
交換日記、あるいは文通ってしたことあります?
ましてやこの作品の二人は周囲の友人達と接することで、入れ替わった相手がみんなに愛されている人間であることを認識しています
想像力がかき立てられる分、むしろ恋の炎が燃え上がっても不思議は無いと思います

>その割には、三葉の父親である町長には、あっさりと引き退る
単純に三葉の父親の胸倉をつかんだあとの詳しい描写がされてないだけだと思いますが

>瀧の考えを追認し、無償で支援する友人たちの存在はどうだろうか
作中で、奥寺先輩は瀧のことが好きで、司は奥寺先輩のことが好きで、テッシーは三葉のことが好きで、サヤちんはテッシーが好きという描写がなされてます
好きな相手の無茶に付き合うことに理由は無いと思いますよ

まあそもそも、三葉が東京に来たとき瀧に会えたのは偶然というにはおかしすぎるとか、ネット上に残した三葉の日記がなんで物理的に消滅してしまったかなど、致命的な疑問点はいくつもあるんですが(笑)

でも新海監督自身が107分の全てで退屈させない作品を目指した、と言うとおり、これまでの作品とは異なるエンターテイメント性の極致を目指した結果ではないかと

私の評価としては、これまでの新海監督作品の方が好きですけど、あまり肩肘張らずに見れる本作品もそれはそれで面白かったなというところでしょうかね

Y2