劇場公開日 2016年8月26日

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「奥飛騨版エピソード4」君の名は。 よねさんの映画レビュー(感想・評価)

5.0奥飛騨版エピソード4

2016年12月25日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

飛騨の田舎町に暮らす神社の跡取り娘三葉は時折東京で暮らす高校生になった夢を、一方東京の高校生瀧は名も知れぬ田舎町の女子高生になった夢を見るようになる。やがて時折互いに心と体が入れ替わっていることに気づいた二人は、お互いの暮らしを壊さない為に入れ替わっている間に守るべきルールを決めてやり過ごそうとするが、お互いが起こした行動が二人の運命を大きく変えていく。

大林宣彦監督の名作『転校生』を彷彿とさせる2人を1200年周期で公転する彗星が巡り合わせる壮大なSFジュブナイル。田舎の古い風習に雁字搦めになっている主人公三葉が見上げる彗星が、農作業のせいで士官学校に進学できず悶々としたルーク・スカイウォーカーが地平線に見る惑星タトゥイーンの2連太陽の夕日を連想させ、さらには三葉に立ちはだかる父がダースベイダーに重なる奥飛騨版”スターウォーズ エピソード4”。個人的には瀧が憧れの奥寺先輩とデートの待ち合わせをする場所が思い出の地である四ツ谷駅だったので、つい聖地巡礼に出かけてしまいました。

よね