「新海作品、綺麗&面白いんだけど。」君の名は。 幸せなひまつぶしさんの映画レビュー(感想・評価)
新海作品、綺麗&面白いんだけど。
新海作品、『言の葉の庭』に続き2作目。
変わらず美しい背景映像に、
思わずため息のでるような瞬間も多々あるし、
ストーリーも面白く、
特に、よくある男女入れ替わりにとどまらない展開になってからはますますぐっと引き込まれ、気持ちが離れる瞬間はなかった。
が、なんだろう。
『あれはどういう事だったんだろう?』
と映画後回想したり咀嚼したりしなければ
なかなかより深い理解にはつながらない部分もあって、咀嚼する分だけ記憶には残るんだけど、純粋に心揺さぶられるとか、感情が刺激されて涙が込み上げてくるとか、そういう部分が他の代表的な映画と比べて多かったかというと、そこまでではなかった、という感覚。
単に私の理解力がないだけなのかもしれないが…。
もちろん面白かったし、
ワクワクしたし、
綺麗だったし、
映画としてはもう十二分に楽しませてもらったのだけど、
どうしてもアニメ映画だと宮崎駿のものと無意識に頭の片隅で比べてしまうところがあって、
それらからこれまで自分が得たものと、
今回この映画で得たものを天秤にかけたときに、
やはりどうしても宮崎駿アニメの方に軍配が上がってしまう。
…比べる必要は全くないのですけどね笑
そんな感じだったから、
どうしても、この映画がいま日本でトップを独走している様子を、
なんとなく距離を置いて見ている、
そんな心境です。
…にしても、エンターテイメントとしては、やはり素晴らしい作品なんだと思います。
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