「バランスがいい作品」君の名は。 yurinaoさんの映画レビュー(感想・評価)
バランスがいい作品
話だけとると突拍子のない現実離れした話なのだが、洗練された美しい背景、日常風景の写実的描写、ポイントを押さえた音楽効果、そして架空の田舎の生活や伝統の丁寧な表現によるリアル感が非常にバランス良く構成されることで、ありえないSFが自然と違和感を感じず観ている観客に説得力をもった話として入ってくる作りは、これまでの新海監督の作品全ての共通する演出方でまさに集大成的作品だと感じました。この作品でこれまでの新海監督の作品イメージが一気にマイノリティーからマジョリティーになった瞬間をみたような気がします。宮崎駿監督が引退し、細田守監督に続き、この作品で間違いなく次回作を期待される次世代を代表するアニメ監督の1人として日本国民に認知されたことは間違いないので次回作が楽しみです。
コメントする