「新たな世界線で描く新三部作完結編」X-MEN:アポカリプス オレさんの映画レビュー(感想・評価)
新たな世界線で描く新三部作完結編
最古のミュータント、アポカリプスが現代に目覚めた。過去に従者に裏切られた経緯や現代の文明に失望したことから世界を再構築しようと行動を始める。
マグニートーの暴走を止めたことで世界中のミュータントのヒーローとなったレイヴンことミスティーク、ミュータントの学校に力を注ぐプロフェッサーXことチャールズ、そして世界的な犯罪者となるもそれを許容してくれた最愛の妻と娘と共に片田舎で暮らすエリックことマグニートー。三者を交え、世界滅亡をかけたアポカリプスとの戦いが始まる。
新三部作完結篇。前作F&Pで起きた過去改変後の世界を描いているため無印X-MENに繋がるかと思いきやどうやら新しい解釈として話をまとめている様子。なんてややこしいことを笑。
そして今回のラスボス、アポカリプス。
つよい。
が。
能力がなんだかよくわからない笑。他のミュータントの能力を向上させたり、自在に物を浮かせたりととりあえず白目剥けばなんでもできる様子(違う)。
だいたいの攻撃が通じないと多分作中最強クラスの実力を見せつける。最終的にどのキャラも強くなりすぎるとどんな能力があるとかではなく、ただただ単純に腕力がすごいとかやたら丈夫とか肉体的にとんてもなくすごいことになるみたいみんな最終的にスーパーマンみたいな強さになるんだね笑。
その上でいちいち名前や出で立ちにクセやセンスを感じさせるのがアメコミのすごいとこだと思うな。
若手世代の活躍も面白い。若かりし頃のスコット(アレックスの弟!)、ジーンやナイトウクロウラーことカートなど前作にはいなかった懐かしのキャラが続々。
そして前作に続き登場のクイックシルバー!最高です!笑
暗い展開になりがちなXシリーズにおいてこの存在感とコメディ性!爆発救出シーンだけで大満足!是非単独作品をやっていただきたい!笑
そして今作マグニートーがすごく良い。作中で誰よりも人間的な面を見せる。幼少期に母親と生き別れ、人間を憎むもその人間から愛され再び信頼し始めるもまたも裏切られる。過去の過ちに苦しみもがく姿がすごく印象的。
あと今回衣装がすごく良い。濃いめの色でシックな印象。頭のアレはアレとして全体的に過去のどの作品よりもカッコよかった。
あと能力が覚醒する。じいさんニートーよりも遥かに強い磁力で地球にすら影響を及ぼすほどの能力を得る。アウシュビッツで覚醒したシーンが最高に厨二くさくてたまらない!笑
最終戦で突然ジーンがチートフェニックスを発揮してアポカリプスを秒で倒したシーンでちゃんとシリーズを観てない人にしたら訳の分からん女が急に出てきた終わったみたいな感じになっちゃって冷めたわーとか言いそうでちょっと勿体無いと思った。
紆余曲折あったX-MENシリーズもようやく軌道に乗り、チーム感も増して今後も楽しみと思われた2019年春。
ウォルトディズニーカンパニーによる21世紀フォックスの事業統合が完了したとの報告と同時に飛び出したMCUにX-MENとファンタスティックフォー参入の特報により、本シリーズはまた新たなスタート地点に立たされた。
2020年現在全く白紙の状況の為、キャストなどは不明だが、この世界観がリセットされてしまうのは少し寂しい気もする。
だがもちろんアベンジャーズの世界に彼らが参戦する喜びもあるわけで果たしてどうなるのか向こう5〜6年くらい首を長くして待ちたい笑。
2016年09月09日(金)1回目@ユナイテッド浦和
2019年07月06日(土)2回目