「淡々と」日本で一番悪い奴ら ジョーカーさんの映画レビュー(感想・評価)
淡々と
R15ということで、過激なシーンがかなりあるのかと思い鑑賞しました。
見終えて感じたことは全ての物事が淡々と進んでいるなという印象。
綾野剛さんの演技には賛否両論があると思います。最初のほうと中間のところはまるで別人。そのような点で私は良かったと思います。
シナリオがうまいというのも印象的です。ピエール瀧さんが警察に逮捕させられた所で、綾野剛も同じ運命を辿るのだろうと思わされます。
そして、YOUNG DAISとデニスの植野。この二方は最初はキャスティングに資金をつぎこんでないのかと思いましたが、本当に2人ともいい味を出していました。良かったです‼︎YOUNG DAISは本当に綾野剛のことを慕っているんだなぁと思いますが、後半あたりから綾野剛がおかしくなり、それに振り回され、最後には自分の人生そのものを綾野剛に捧げてしまったというなんとも悲しい…
植野はお笑い担当ですね。笑いはだいたい植野の演技で起こりました。
中村獅童さんの演技もすごい。裏切るときはすぐに裏切る、ひどいやつを演じています。麻薬を渡した時は綾野剛を破滅においやるために渡したのだろうと思いました。
綾野剛の女となってしまった矢吹春奈さんも、最初の綾野剛に惹かれたのに、最後は身を破滅させてしまいましたね。そのような点では綾野剛の前半と後半の変わりようは、本当にうまく表現できてると思います。
麻薬を打ったシーンは、本当にこのようになるのだろうと思いました。リアルな感じでした。
このシーンをみると、本当麻薬はやらないようにと思い、悪い人とも付き合わないほうがいいと思います。
最後に、日本で一番悪い奴らとは、諸星と関わっている奴ら、というわけではなく、道警の人間全員なのだろうと思います。