SHERLOCK シャーロック 忌まわしき花嫁のレビュー・感想・評価
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すべての妻の恨み
シリーズを見ていない人は無理でしょう
そもそもこのシリーズの成り立ちが、「不滅のキャラクターを、現代のロンドンに当てはめる」という斬新なコンセプトによるもの。
爛熟するロンドンの文化や文明を駆使して、大胆な推理を展開する19世紀の古典が、現在も色あせていないどころか、そのまま通じてしまうという不変性(普遍性)が面白さの根幹でした。
劇場でも公開されましたが、興行としてお金を取るには「しのびない」出来です。単体の映画としては、全く意味を成さないものになっています。
今回、カンバーバッチ版ホームズでは特別に、原作の時代をそのまま再現するというお楽しみを実現しています。その種明かしは、現在のホームズの「脳内シミュレーション」として科学捜査の未発達の時代に自分が生きていたらどうなるかという想像の産物です。
シリーズを全部見ていたら無理なく理解できるでしょうが、一本の短編としては不可解で難解なストーリーになっています。
シーズン2の最終回において、モリアーティとの対決で投身自殺をしたホームズがシーズン3で「復活」を遂げたことに端を発し、今回はそのモリアーティの「復活」がかなりトリッキーに描かれています。
製作陣がこのシリーズをいかに愛しているかが伝わってくるストーリーの作りこみと、ワトスンの意外な有能ぶり、音楽のちょっとしたお遊び(ジェレミー・ブレット版ホームズのリスペクト)、毎度仰天の謎解き、これが今後製作されるシーズン4のパイロットとして発信され、早く続きが見たくてたまらなくなる内容でした。
2016.8.3
☆☆★ 途中までは面白く観ました。あくまでも途中までですけどね。 ...
劇場公開を決めたのは誰だ
もともと本作は英国ではテレビで放送したスペシャルドラマだ。だからこれを映画として評論するのは妥当ではない。悪いのはそれを何故か劇場公開した阿呆だ。テレビシリーズの番外編で連作の一部であり、単体では成立していないのにこれだけ劇場公開するとか正気の沙汰ではない。
内容としては面白いが、シリーズの知識が前提になっている点や夢オチである点など、映画として捉えると評価が下がってしまう。
番外編
ファン向けTVスペシャル
ベネディクト・カンバーバッチの出世作となった英人気TVシリーズの特別編。
2月の劇場公開から僅か3ヶ月でNHK-BSでプレミア放送。
元々本国イギリスやアメリカではTV放送だったけど、日本では特別に劇場公開されたってだけだし。
あまり海外ドラマは見ないが、こちらは興味そそられたものの、結局見ず。
21世紀で活躍するホームズとワトソンを、19世紀に舞台を移し、本来風でTVシリーズ未見でも見れるだろうと軽い気持ちで鑑賞。
ロンドンの街をさまようある花嫁の幽霊。その謎に迫るホームズとワトソン。
本格ミステリーを期待させるストーリーだが、う~ん、何だか今一つ…。
挙げ句の果てに、○オチって…。
カンバーバッチとマーティン・フリーマンの快演だけが見所。
それ以外のキャラや関係性は説明ゼロ。一見さんお断り。
ファンムービー…いや、TVスペシャル。
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