ウォークラフトのレビュー・感想・評価
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ゲームは未プレイです
予算があって映像が綺麗でも、脚本が面白くないとダメなんだな…と思わされる一本でした。
どこかで見たようなありきたりの設定とストーリーがひたすら続きます。
人間の王・女王とガローナが信頼関係を築き、ガローナが成長していくところはとても好きだったので星を加算。
もうここまでありふれた展開ならいっそハッピーエンドにしてくれよ、と思わないでもないですがこれがゲームのプロローグ的なものであると考えれば納得のラストではあります。
これ見てからはじめればより一層ゲームを楽しめると思うので、ゲームウォークラフトの(ものすごくお金のかかった)宣材としては成功なのではないでしょうか。
監督の路線。
そもそもゲームをやらないので、元ネタのギネス記録に
なったというゲームすら知らない。こんなオバサンでも
しっかり理解できる(いや、漠然とか?)作りにしてある
だけでもさすがはダンカン!と監督を誉めたくなるけど、
内容はまぁ…何というかどこぞで観た世界観とモロ被り。
映像美はいいけど、登場人物だけでも交通整理が必要な
くらい多岐に渡っており、しばらくしてあ~なるほどね
と徐々に色んなことが分かってくる。まだ序盤だろうと
思われる前編の括りでエ!?と思う人物の死亡や世代の
入れ替わりなどが、さすが長きにわたるゲームの世界と
思わせてくれるが、監督目当てで観たようなものなので
やはり最後は人情路線で締めてくるな~とまたもや納得。
(まだまだ続くんでしょうね。この先は長そうですが…)
エモーショナルなキャラが魅力も、壮大な世界観をもて余し気味
原作ゲームはタイトルくらいしか聞いた事が無いが、
『月に囚われた男』『ミッション:8ミニッツ』の
ダンカン・ジョーンズ監督がメガホンを取るという
事で気になっていた作品。この2作品だけで“デビッド・
ボウイの息子”という肩書きは不要になるくらいだが、
今回は彼にとって初の大作・初のファンタジー。
されされ果たして吉と出るか凶と出るか。
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自分の中での結論は……「惜しい!」。
オリジナルの世界観が壮大過ぎて2時間内に納めるのは
難しかったのだろうか。秀作になり得た要素、光る要素は
散見されるのに、あらゆる描写が駆け足で余裕が無い。
あるいはコンパクトにまとまり過ぎている
(カットされた部分も相当多いんじゃないだろうか?)。
展開のせわしなさは特に冒頭30分で顕著だ。
2分毎に未知の単語やロケーションが出てくるのに、
それらについて説明は殆どされず、なかなかこの
世界観に気持ちを馴染ませてくれないのだから。
舞台の地理、デュロタン達のオーク内での立ち位置、
ローサーと息子の関係性、民が“守護者”に寄せる信頼感
など、後々の見せ場に繋がる描写が薄い点は特に痛い。
それに本作、シリーズ化の構想があるのかもだが、
それが大々的に発表されてもいない以上は、この
1作はもう少しキリの良い終わり方にしてほしかった。
だって、かなりフラストレーションのたまる結末だし。
アクションシーンについても期待は禁物。
ボリュームは適度だが、オリジナリティのある演出は
少なくアッサリとした印象。クライマックスに挿入する
には寂しいゴーレムの造形やアクション、強大な
“ブラックハンド”やメディヴのあっけない負け様など、
随所随所で物足りなさが残る。
まとめると、余裕のない語り口、今一歩なアクション演出、
シリーズ序章であるがゆえのフラストレーション、
これらが鑑賞後の不満点。
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では本作は凡庸な出来か?と問われると、それも違う。
本作で最も魅力的なのは、この手の物語のお約束とも
言える筋書きを良い意味で裏切るキャラクター達だ。
オークも人間も一概に善/悪に括れないし、高潔だろうが
残忍だろうが、この物語の中では誰も無傷では済まない。
一度は“フェル”に屈したが、最後の最後に“守護者”として
死んだメディヴ。そんな彼の末期の涙が心に残った。多くの人々を守ることで、彼は内に抱えた孤独を
癒したかったのだろう。心を毒す力に手を出したのも、
より多くの人々を守りたいと望んだ結果だったのだろう。
己の死と引換えに同胞達の誇りを取り戻した上、
和平への一縷の望みも繋いだ若き族長デュロタン。
人間とオークの架け橋になるというより大きな
目的の為、ローサーへの想いを殺したガローナ。
悪に堕ちた強大な師に立ち向かう気弱なカドガー。
民を守る為に己の首を差し出したレイン王。
彼らは皆、自分の命より大きなものの為に、自分を犠牲にした。
オークも人間も、仲間や家族を想う心は同じなのだ。
なのに、
初めに相手の命を奪う選択しか出来ない力に頼ったが為に、
衝突が始まる。衝突によって相手への憎しみが生まれ、
それが次のより大きな衝突を、より大きな憎しみを生む。
本作はそんな憎悪の悪循環をまざまざと描きつつ、
微かな希望も残して終わる。
息子を殺された男は報復の道を歩み続けるのだろうか。
殺された男の息子は和平の道を探る鍵となるのだろうか。
続編が出るなら是非観てみたいが――
興行的に苦戦を強いられているらしい本作。続編が出るか
怪しい所なのが……これまたフラストレーションを煽る。
<2016.07.01鑑賞>
サーガの開幕…だけど…
休載エンド(「俺たちの戦いはこれからだっ!」)みたいなオチ。
オーク世界の崩壊危機からの異世界への侵略、は分かったけど、冒頭からってのは唐突過ぎでは。
何より、守護者の闇堕ちによるゲート解放に向かう動機が謎過ぎてノれなかった。
映像面は、指輪よりゲーム的ファンタジー感で割と満足。
Warceaft3からのプレイヤー目線
ウォークラフトは今はHearthstoneの方が日本人にはポピュラーかも知れない。
20年ほど前にPC専用のWarcraft3というシミュレーションゲームがあり、その頃から世界観にどっぷり浸かってる人間目線でのレビューです。
アゼロスを舞台に、人間族が孤軍奮闘(指輪物語的な共闘がまだ無い)ので、続編前提の作りにしてしまったせいか、いささかこじんまり感がある上に、肝心のオーク族内での派閥争いがイマイチわけわからない作りになっていて盛り上がりに欠けると思う。
ウォークラフト定番の裏切りがあったり、300の隊長の様な展開も有るもののいささかパンチ不足。
総じて物足りない。
素材が壮大過ぎて切り取る部分に迷ったのかも知れないけど、ダンカン・ジョーンズは前2作が良かっただけに残念。
特殊効果はそつなくこなして有り、鎧のデザインがいつものアレだったりとファンだと嬉しい要素が所々あるだけに、脚本で頑張って欲しかったなと。
しかし、デュロダンは殆ど犬死だったな…
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