ウォークラフトのレビュー・感想・評価
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ファンタジー・バトル・ゲームの実写化
人気PCゲームを実写化した、魔法あり、バトルあり、怪物ありの、『ロード・オブ・ザ・リング』的なファンタジーな世界観満載の物語。人間の世界に襲いかかり、侵略を企む別世界の怪物戦士・オークとの死闘を描いている。
最近、個人的にも海外ドラマの『ゲーム・オブ・スローン』や『指輪の力』等、本作と同様のファンタジーな世界観が描かれている作品にハマっており、その映像美やとの迫力あるバトルシーン等、壮大な物語と作品作りは、日本映画ではなかなか難しい面白さがある。
敵となるオークというと、これまでゾンビ的な扱いで、知性を持たない怪物のような兵士だったが、本作では、見た目こそグロテスクで、牙の生えた猪のお化けみたいな風貌だが、ちゃんと統制の取れた組織の中で、家族愛も持ち合わせ、知性と優しさも兼ね備えた設定となっている。だからこそ、本作では、組織のボスの謀略武人な対応に、反旗を翻し、謀反を起こそうと人間と結託して、ボスを倒そうとするオークの姿は、これまでの悪役には無い、斬新なシチュエーションと言える。
他の種族の生気を吸い取って、人間界とのゲートを開く力を得たオークのボス。実はその裏で、人間界の中にその手引きをする者がいたのだが、それはネタバレになるので、ここでは控えておく。そんなオークの映像は、殆どモーション・キャプチャーによるCG合成であろうが、細かな表情の醜さや怪力振りを迫力ある映像で映し出している。
ラストシーンのオマケでは、次につながる様な終わり方をしているので、次回作が製作されるのか、楽しみに待ちたい。
【続編が観たい!(個人的に)隠れた名作ファンタジー!】
・2016年公開のアメリカのファンタジー映画。
・映画[ロードオブザリング]のように、様々な生き物が存在する架空の世界で自身の国や種族を守るために戦う戦士たち。その中で、居場所をなくしつつあるオークが人間の住む世界に進行を始めることで、人間VSオークの戦いが始まる、という大枠ストーリー。
・私は知りませんでしたが、世界的な人気のPCゲーム「ウォークラフト」シリーズを実写化したもののようです。
[お薦めのポイント]
・圧倒的なVFX、圧倒的な世界観
・映画をきっかけにゲームをやりたくなる程の種族種類の面白さ
・「続編今すぐ観たい」となる共感性(残念ながら現時点で続編がないそうですが)
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[物語]
・正直言うと、さらっと観ただけでは全体の構図を完璧に理解できませんでした。
・「悪い魔法に支配され他者の命を簡単に犠牲にして自らの侵略欲を満たすオーク」「善良な誇りを持ったオーク」「オークと人間のハーフ?」「ニュートラルな人間」「人間と共存するドワーフ」「魔法使い」この辺の種族たちが、「オーク全体」の故郷がなくなりつつある状態を解決するために動き出したオークをきっかけに全面戦争となり、その中で「それぞれの想いや誇り」がドラマを生み出す、簡単に言うとそんな感じでしょうか。期待していたのは、「悪い奴」に対して「オーク」と「人間」が力を合わせて共に戦う、シンプルな構図でしたが、その一歩先を行く感じですね。そんな簡単にはいかないぞ、でも期待はさせてあげる、みたいな。笑 ゆえに、ラストシーンを観た後すぐに「続編は?」と検索してしまいました。もうはまってしまってますね。笑 ですが、残念ながら、2021年の現時点で続編は内容です。。。非常に残念。観たいなぁ。
[演出]
・魔法使いの魔法の使い方、これが痺れるカッコよさ。幼いころのイメージ通りというか、王道な魔法の使い方。
・終盤の全面戦争の戦いが、類似の映画のそれと比べて少し物足りなさを感じました。が、これは演出というより物語の問題でしょうか。または、カットシーンがかなり多かったのか。ゲーム内容を知りませんが、シュミレーション系のゲームをイメージしたので、もう少しその要素やギミックを取り入れて、映画[ナルニア国物語]のように、軍勢が優勢になっては劣勢になって…みたいな闘いの揺れ動きをみたかったです。
[映像]
・滅茶苦茶よくできています。綺麗で滑らかすぎるVFX。オークの子供をみても、まるで人間の子供の用に思います。子供を守りたいオーク、に非常に共感できたところが、この映画で人間とオークに手を取り合って欲しいと観客に思わせる仕掛けの要になっており、これこそが映画の面白さを引き立ててくれます。
[音楽]
・ファンタジー映画ならではの素敵なBGM達。邪魔もせず、しっかりと盛り立ててくれる逸品でした。
[演技・配役]
・配役は全く気になりません。というか、誰が出ているとか気にしないほど、ウォークラフトの世界に引きずり込んでくれているところが秀逸ですね。変に有名すぎる人を使うと、その人に意識が言ってしまいますが、ぱっと見「誰だっけ?」と思う人ばかりだったのも良かったのかもしれません。誰が出ているなんて知る必要ありません、あくまでも様々な種族達の戦いなのですから。笑
[全体]
・ネット記事によると監督であるダンカン・ジョーンズさんは脚本の初版のほうで「人間が善玉でオークが悪玉という古いファンタジーだ」と述べたそうです。その通りで、映画を観ていると「人間びいき」感は全く抱きません。むしろ「オーク」と「人間」が共闘して、悪い奴らを倒してくれ!と思わざるを得ない表現になっています。少しだけ残念だったのは、そこに「人間」でも「オーク」でもない第3の「悪い奴ら」というかたまりがいなかった、ということですね。悪い奴はオークの中の一部、というところ。とはいえ、確かに第3の「悪い奴ら」が出てくるとシンプルにわかりやすく「人間・オークvs悪い奴ら」という善悪の対峙ができるのですが、もしかしたら監督的には「そんなに簡単に善悪を抱かせないぞ」という思いもあったのかもしれませんね。人間vsオークを永遠に描きつつも、人間にもオークにも共感してもらうフィフティフィフティを大切にしたのかもしれません。終盤に向かうにつれて、観ているこちらの感情も複雑になってしまいますが、この複雑さが単純な善悪映画で終わらない秀逸な部分なのかもしれません。
・あー、早く続編が観たいです。お願いですから製作して頂きたいですね。ありがとうございました。
#映画 #ファンタジー #WARCRAFT #ウォークラフト #人間 #オーク #ドワーフ #魔法使い #ダンカン・ジョーンズ監督 #トラヴィス・フィメル #ポーラ・パットン #隠れた名作 #続編が観たい
#全体3.7 #物語3.7 #演出3.8 #演技3.7 #配役3.6 #映像3.7 #音楽3.6
おまけで★
ゲームの映画化だったとも知らず、アマゾンプライムで鑑賞。この手のファンタジーの世界観は全く好みではないが、暇つぶしで見ただけなので充分満足できた。
単なる勧善懲悪ではなく、裏切りや戦略、今後の展開を考えると期待できる内容。ただ不人気だったようで、どうやらパート2は作られないようだ。なんとも勿体無い。続きがぜひ見たいので、おまけで★4つにしました。
獣系の格好良さが分かりませぬ。
超有名洋ゲーからの映画化らしいですが、ゲームはやった事は御座いません。
オークとかドワーフとか少し獣系キャラって好かないのも理由やけども、、、、でも観ちゃいました。
まぁ、キチンと人間も出てきて一安心。
内容が安住の地を求めるオーク族が人間達の国に攻め入るお話。
VFXも綺麗で楽しめますが、戦闘はグロ要素があまり無く年齢規制されるゲームに近い感覚です。
このファンタジーを受け入れれるか否やで評価が分かれると思います。(私個人は可もなく不可も無くでした。)
超有名俳優が1人ぐらい入れば感情移入も全然変わるんだろうなと「ロード・オブ・ザ・リング」等と見比べてしまう私。
また、オークと人間が交流するシーンがあるが、寒いから毛布を渡すとか飲み物を飲ませるとか、衣食住感覚を人間と一緒にしてしまう脚本がどうも好きになれなかった。
観るなら断然吹き替えです。
ガーディアンやヒューマン等戦闘職業的用語も出ますので、少し勉強すると良いでしょう。
VFX
デジタル映画時代を象徴するような嬉しくも悲しい作品。
映画業界はビジネスです。つまりは資本主義に基づいて、利益を得た、つまりはお金を稼いだ作品は、次の作品につながるといったようなシステムで業界が成り立っています。
この作品でいうと、ユニバーサルピクチャーズの配給で、中国の資本提供もあり予算は1.2億ドル。超スーパーハリウッド俳優も起用せずに、この予算は半端ないです。そして、売り上げは4.3億ドル。もう桁違いです。これでも大成功とは言えないみたい。
このような良作が埋もれるようなシステムには少し悲観的になってしまいます。
作品の映画の質的にいうと、低レベルも低レベル。超高質、高値のVFXが本当に勿体無い。
編集
この作品がどこまでプリビズが行われているのかはわかりませんが、編集の観点から見て眠たくなるレベルでひどかった。なんでっていう、多様のディゾルブ。誰のシーンなんですかという会話シーン。前後のつながりが破綻しているクロスカッティング。埋め合わせをしたようなアクションカット。本当にポール・ハーシュかよ。
脚本
親子だったり、友、信頼関係だったりのテーマは見えてくるのですが、魔法と力技で戦うから、何が強くて、何が弱いのかがはっきりしない。だからなんで勝負に勝ったり、死んだりする理由がわからない。だから、誰に感情移入したらいいのかもわからないし、なんでそいつがメインキャラクターになっているのかも理由がわからない。
こんな映画が観たくなる気持ちはわかるし、どうせ観ても面白くないってことはわかっているのに、観た後に、面白くなかったーって言ってる人の意味がわからない。自分が観ちゃう理由もわからない。
合戦が盛り上がらない!!
ゲームは知りませんでしたが、スカイリムが好きなので普通に観始めました。しかし特に面白くはなく、合戦シーンも全く盛り上がりませんでした。人間側はガーディアン頼みですが、ガーディアン格好良い!とか無双の高揚感は全くありませんでした。最後までオークとやり合うだけなので単調でした。終盤の王の決断も唐突で微妙でした。森林やエフェクト等の緑色が人工的で気持ち悪かったです。
ハースストーン繋がりで視聴
ブリザード社のハースストーンというゲームをプレイしている影響で視聴。(ウォークラフトと世界観、一部登場人物が同じです)
ゲーム中で見たことのある登場人物や聞いたことのある国が出てきて面白かったです。グルダンくんムッキムキやん・・・。
良い気分転換になったね。じゃ、月末ラダーしよっか。
確かに・・・
LRのファンとしてやっぱり比較してしまい、深く楽しめなかったです。
ただ、映像は色鮮やかで見やすく、魔法は最高に格好いいので、画面でキャラクターが戦うだけで興奮するのは確か。
仮に、もし、続編があるなら、期待は高いです。
意外とストーリー追っかけるのが大変
視聴:1回目
推薦:映画マニアのみ
感想:ゲームは全く知らずに視聴。久しぶりに王道系のファンタジーストーリーに出会った感じです。ゲーム感をわざと残したのか仕方なかったのかわかりませんが、ちらほらそんな映像がありました。ちょっとだけ気になったり。ぽんぽんストーリーが進みますが最後の展開は意外で良かったです。今までのとは違うなと。続編作るのかわかりませんがオーク目線映画は斬新でした。
ロード・オブ・ザ・リングっぽい
ゲームが原作とのことだが、そのゲームのことは全く知らない。もしかしたら、ゲームの世界観を分かっていたほうが楽しめるのかもしれないが、そんなことは関係なく十分堪能できる。
人間やドワーフが暮らす平和な世界に、突如獰猛なオークが出現し、街を襲撃していく。人間vsオークが基本的な設定ではあるが、心穏やかオーク、オークと人間の女ハーフの存在等、単純に割り切れない奥深さもある。
本作は、どうも壮大なクロニクルの序章にしか過ぎない内容っぽい。おそらく続編が想定されているのだろう。続編が公開されたら、今度は映画館の大画面で堪能したいと思う。
ゲームを心から愛した監督の熱意は伝わった
ファンタジー作品ではトップクオリティ。
映像は一切文句なし。
ただしゲームを題材としている分、中身を詰め込んだという感じも否めないが、制作に3年半かけたとあって見ごたえあると感じた。
個人的にはロードオブザリングやハリーポッターより迫力と映像は満足した。
続編ありきの終わり方に不満な方もいるだろうが、今作だけでも霧がよく、ロードオブザリングシリーズよりは遥かに区切りがよい。
アメリカでは酷評で売上的に続編は厳しいとされているが、中国では大ヒットし、レジェンダリーピクチャーズのGOサインを心から期待している。
ファンタジーの道のりはいつだって険しいが、本作の今後の展開(製作)も前途多難
ダンカン・ジョーンズが以前手掛けた「月に囚われた男」「ミッション:8ミニッツ」は斬新な作品で非常に面白かったが、せっかくの才能も題材によっては萎んでしまう。
基となった世界的人気のオンライン・ゲームはタイトルすら聞いた事無いので、一本のファンタジー・アドベンチャーとして鑑賞。
こういうジャンルは好きなのだが、それでも本作は何だか微妙だった。
まず、出てくる種族も世界観も見た事あるものばかり。
全く以て新味ナシ。
あの作品の名は挙げないが、比較されても無理は無い。
次に…と言うより、自分が最もしっくり来なかったのは、話そのもの。
主軸となる話が見えてこない。
最初にオーク側、人間側、それぞれのキャラや設定の紹介があり、程なくして、定住地を求め人間世界に侵攻しようとしているオーク族と平和な国を守ろうとしている人間たちが対立しているのが分かってくる。
で、それぞれの陣営に戦いに疑問や葛藤を抱えているメインキャラが居るが、争いは避けられず。
ここが重点となって、何か話が大きく動くのかと思ったら、ただただ人間vsオークだけ。
フェルとか言う力が徐々に双方に脅威となるが、今一つ盛り上がりに欠けた。
何かこう、目的となるような話の重要要素が欲しかった。
また、明らかにシリーズ化を意識した終わり方なので、どうも中途半端。
幾ら中国で大ヒットしたからと言っても、アメリカでは大コケしたので次は無いだろう。
良かった点もある。
人間=善、オーク=悪としてない点。
中でも、オークの氏族長、デュロタンが気に入った。
妻子や仲間を愛し、残酷なオークの首領、グルダンに反発。誇りと命を懸けて立ち向かう。
本作のどのキャラよりも秀逸であった。惜しむらくは…。
醜い悪役として描かれるオークにドラマとキャラ描写を持たせたのは特筆すべき点。
心を通わせる人間の血も引くオークの女と人間の勇敢な戦士、人間同士の対立、オーク同士の対立などは悪くなかった。
スケールもバトルも迫力充分。
最新技術を駆使したオークの造型も見事。
一ファンタジー・アドベンチャーとしてはそれなりに楽しめるが…、ダンカン・ジョーンズには斬新な作品を手掛けて欲しいとやっぱり思ってしまった。
詰め込みすぎ
ロードオブザリングのような興奮と感動を、少しでも期待するのであれば今すぐ鑑賞をやめてください。
まあ、期待値は低めでしたが、それを少し下回ったくらいです。クリーチャーもあんまり出てこないし。
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