ぼくのおじさんのレビュー・感想・評価
全56件中、21~40件目を表示
素朴なやりとりが心温まる。ほんわかドタバタコメディ!!
【賛否両論チェック】
賛:どこか憎めないキャラクターのおじさんが繰り広げる何気ない日常が、不思議と笑えて心温まる。恋をした相手のために奮闘する様子には、えも言われぬカッコよさもあり(笑)。
否:やや小説チックな言い回しが多いのが、気になるところ。特段大事件が起こる訳でもないので、興味がないと眠くなるかも。
何をやってもダメダメなのに、口だけは達者。でもどこか憎めない愛されキャラの“おじさん”と、しっかり者の小学生・雪男が織り成すやりとりが、どこか滑稽で笑ってしまいます。取り立てて事件が起こる訳でもないのに、観ていて心温まるのは、2人のキャラクターだからこそ、なせる技です。
そんなおじさんが、一目惚れした相手のために見せる大健闘は、何故かちょっとカッコよさがあるから不思議です。ラストのシーンとか、ステキです(笑)。
やや独特のセリフ回しが気にはなるかもですが、笑ってほっこり出来るコメディです。
つまらなくて寝てしまった、わぉ。
飄々としているのはいいのだけど、テンポが悪く抑揚もなく、眠気に負けた。いつの間にかハワイに行ってた。和菓子屋の社長と喧嘩してた。まるで寅さんのような、好きになった人との別れ(相手はそう思っていないのだけど)があった。
真木よう子を可愛く作り上げたつもりだろうけど、むしろ若作りが痛々しい。
ユキオはよかったね。それくらいか?それに比べて他の子役の下手さが目立ったけど。
なんか、どうでもいいわ。
「オーバーフェンス」に続いて、この監督に失望して終わった。
「ぼく」がひたすら可愛くていい子だった。 おじさん、ほんと頼りなく...
「ぼく」がひたすら可愛くていい子だった。
おじさん、ほんと頼りなくてしょうもないけど、あんな大人がそばにいてくれたら楽しいよね、きっと。
途中のアニメーション、大橋裕之さんのでびっくり。
松田龍平&大西利空のバディ、最高 松田龍平のゆるーい演技、笑えます...
松田龍平&大西利空のバディ、最高
松田龍平のゆるーい演技、笑えます
子供じみたオトナと大人びた子供に日常に、心穏やかな気分になれます
ハワイの景色も美しい
番宣が少なく、動員数がイマイチなのが残念
良かったじわっと来た
いやいい映画でした。おじさん子供と子供おじさんの大人の社会・人情見学映画です。寅さんを比較しますが別物。冒険映画です。子供が楽園をめざすが、楽園に行く過程が楽しい映画。何故かおじさんがうろうろすると、始めてのお使いを見ているようでじわっときます。
う〜ん、残念。
何も考えずにのんびりと見られると思っていたけど、途中から、おじさんのはちゃめちゃぶりについていけなくなって、ちょっとイライラ。
若い頃は北杜夫にはまり、硬軟ほぼ全作品を読んだほどなのに、歳を重ねて彼のセンスについていけなくなってしまったのかなぁ⁈
のんびりしながら見ました
ゆる~い気分になれる映画。おじさんは、まじでダメダメだが、小狡いところがないので、客観的に見れば、それをかわいいと思う女性もいるだろう。おじさんのおもり役の利発な少年の眼差しがやさしい。続編があるような終わり方だったが、果たして。
真理を追究するひとが嘘をついてはいけない
「ぼくの伯父さん」といえばジャック・タチだが、こちらは「叔父さん」。
お父さんの弟さん。
日本映画で「おじさん」といえば、山田洋次監督『男はつらいよ』シリーズの寅さん。
妹・さくらの息子・満男からみれば、叔父さんだ。
たぶん、この映画、寅さんの線を狙っている(はず)。
小学生のユキオくん(大西利空)は、周りにいる大人について作文を書く宿題が出された。
父母についてはピンとこず、妹にいたっては論外。
グータラでだらしない、哲学者で居候のおじさん(松田龍平)について書くことにした・・・
といったところから始まる物語は、子どもの目を通して観た「大人の世界の映画」かと思いきや、そこまで深くない。
単に、「ヘンな」おじさんの観察日記。
その「ヘン」さで前半は映画は保っているが、おじさんの恋愛騒動になる後半は、もう、ダメダメだめだめ、と駄目の連発。
とにかく、おじさんに対して途中から好感を抱かなくなってしまう。
きっかけは、ひと目惚れした女性(真木よう子)に「ホノルル大学から招聘されている」云々の「嘘」を言ってから。
哲学者=「真理を追究するひと」。
そんなひとが、世間の常識からずれているところから生じる面白さ可笑しさであるべきところが、「嘘」を言ってしまっては救いがたい。
なので、後半、ハワイへ行ってからのバカばなしも、結局は「世間から浮いた、いい歳した大人」の「身勝手な」行動にしか見えない。
「世間から浮いた、いい歳した大人」が、そのひとの価値観で行動するところから笑いを起こさなければならないのに。
この後半は原作にないオリジナルらしいので、映画としてのキャラクター設定が破綻しているとしかいえない。
山下監督、『オーバー・フェンス』もガッカリしたが、この作品でもガッカリしたよ。
続編を作る気満々のエンディングだけれど、まずは、嘘をついたことを反省するおじさんを描かないと、どうしようもないのではありますまいか。
私には合わず、残念。
結論から言うと、私に合わなかった。
現代の寅さんなんだけど、私が年をとったせいか、寅さんのように受け入れることが出来なかったです。
申し訳ないですが前半のほとんどを目を瞑っていました。
屁理屈ばかりでプライドが高い、主人公のキャラを受け入れられればまだ良かったのでしょう。
気分が違う時に見ればまた感想も違ったかもしれませんが、今の私には最後まで見るのが精一杯という作品でした。
気持ちにゆとりがあって、笑う準備が万端の時に見たかったです。
まったりですが・・・・
もしかして面白いかも?
と思って観に行ったのですが、期待外れ。
真木さんがもっと素敵に演出されていれば良かったのですが、残念。
この内容、映像ではTVの2時間スペシャル番組でよかった。
今年3つ目の残念賞でした。
おじさん意外とモテるな
おじさん、生活能力ゼロで口先ばっかなんだけど、あんまり鬱屈してないんだよね。だからか、困ったことに(?) 愛嬌があってかわいい。ダメ人間には間違いないが、自分をダメだと思っていなそうなのが良い!
彼は優しいところもあるし愛されるタイプですな。やはり、ダメを生きるには腐らず卑屈にならないことが大事ですねぇ。
エリーさんの物語については、母と子の物語をもう少し深めてほしいな、とも思いましたが、軽い映画なのであれくらいがいい塩梅なのかも、との結論です。
ひっきりなしに流れるおじさんサンデーのメロディーは素敵だし、雪男くんをはじめ子役たちもいい感じだし、笑いっぱなしの楽しい映画でした。
しかし、憎みきれないロクデナシを演じることにかけては、松田龍平の右に出る者はいませんね。
平成版寅さん の印象です
映画が始まり、「ぼく」の家に居候をしている「おじさん」が「哲学者」だと何度も名乗るので、てっきり「プー太郎か?」と思ってしまいました。それと同時に「寅さん」の匂いがしてきました。
期待を裏切り(?)哲学者おじさんは寅さんとは違ってインテリゲンチアです。
カントの言葉を引用したりするのですが、でもそういうところがとても胡散臭いのです(笑)。
「寅さんは相手のための嘘はついたけれど、おじさんは自分のための嘘だなあ!でも人情味のあるところもあるなあ」など、時折寅さんと比較してしまいました。
「ぼく」が好演でした。
ぼくの家族、もっと登場して欲しかったです。
今後シリーズ化されることを期待しています。
2代目寅さんは彼で観たい
兄夫婦の家に長らく居候中で、哲学部の非常勤講師として週1に大学へ出向く以外は万年床でゴロゴロ過ごすダメな叔父の生活を、小5の甥が宿題の観察日記目線で綴る喜劇。
生半可なインテリゆえに、汗水垂らして日々の糧を得る様な労働意欲が1ミクロンも無い不精者を演じたのは、邦画界の真打・松田龍平。
『舟を編む』の真面目な編集者が印象深いけど、『まほろ駅前』&『探偵はBAR』両シリーズを愛する映キチとしては、やっぱり松田龍平はロクデナシ役が銀幕に見事に映える。
お土産やとムカデの玩具を渡して義姉(寺島しのぶ)の怒りを買ったり、コロッケカレーを奢ると意気揚々と二人で店に行くも無惨に撃沈するetc. etc.
十八番の芸と化したグ~タラぶりに、今作で最年少の相方を務めた甥が、嫌々ツッコミを入れていくコンビ芸はホノボノとテンポ良く進む。
多感でマセた子供と何を考えてんだか解らない大人との微笑ましい距離感やけど、何処かミステリアスな駆け引きに、今は亡き先代の名作『家族ゲーム』を思い出し、感慨深かった。
此の奇妙な関係性は、お見合いで一目惚れしたマドンナ・真木よう子を追い掛け、彼女の故郷・ハワイへコンビで上陸する展開となり、他愛ないお茶の間コントから淡い恋愛ドラマへと趣が様変わりして、最後まで飽きない。
勘違いから生じたマドンナとのラブロマンス、恋敵・戸次重幸との意地の張り合い、そして、切ないけど解りきった定番のオチに至るまでのオッサンの浮わついた行動パターンを、子供が冷めた眼で呆れながら見届けていく世界観は、いつの間にか寅さん&満男のキャッチボールを彷彿とさせ、妙に懐かしさを覚えた。
旅先で明らかに不利やのに、強がってみせる男の性に、笑いよりも先ず哀愁を誘うキャラクターは、車寅次郎その者と云えよう。
よって、『男はつらいよ』が復活したら、2代目寅さんを松田龍平が襲名したら、さぞかしオモロいやろなと空想しつつも、彼にテキ屋は似合うかなと呟き、劇場を後にした。
そんな、けっこう毛だらけな秋の昼下りに、短歌を一首
『ゴロゴロと 旅路綴りて 咲くオハナ 恋は哲学 ハワイへつづく』
by全竜
全56件中、21~40件目を表示