劇場公開日 2016年10月7日

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「友情でも愛情でもない何か」ベストセラー 編集者パーキンズに捧ぐ カメさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0友情でも愛情でもない何か

2018年11月16日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

知的

個人評価:3.9
編集者と作家が二人三脚で、1つの作品を作り上げる。その行為はお互いが家族以上の存在となり、2人の子供を産みだすような作業なのだろう。
そしてそれは両方の妻が嫉妬するような間柄に、、。その嫉妬は正しく、家族と過ごす時間だけでなく、気持ちや魂までも奪われたと錯覚させる程に。
コリン・ファース演じる編集者が、ジュード・ロウ(作家)に久しぶりに再会した場面。コリン・ファースの瞳は編集者としてのそれではなく、友情でも愛情でもない何かを感じさせた。
その何かこそ監督が描きたかった部分だと感じる。作家と編集者のお互いに流れた信頼と親密さ。
もちろんLGBTを描いた作品ではないが、性別に関係なく、お互いを人間としてありのままを愛した2人だったんだと感じる。

カメ