「友情なんてもんじゃなく。」ベストセラー 編集者パーキンズに捧ぐ しげぴいさんの映画レビュー(感想・評価)
友情なんてもんじゃなく。
これはもはや
編集者と作家の愛の物語。
同性愛とかではなく
いわば父子愛でしょうか
その愛の結晶は大きく実り
その愛の大きさ故に亀裂が走る…
マックスの肩に頭をもたせながら
2人で見るニューヨークの夜景は
その幸福感の裏側に
かつてそれを独りで見ていたトムの
若く鬱屈した胸の内をも想起させ
深く切なく心に残りました。
ラストシーンはしみじみ。
そしてエンドロールの音楽に
うっかりほだされて、思わず涙。
舞台出身の監督らしく
少人数の人間模様を活写していて
もう一度噛みしめたい良作でした。
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