教授のおかしな妄想殺人のレビュー・感想・評価
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ウディ・アレンのおかしな妄想と哲学
ウディ・アレン×ホアキン・フェニックス×エマ・ストーン!
2015年時、ホアキンとエマはまだオスカー俳優ではなかったが、それでも豪華なトリオ。
しかし、この3人を以てしても…。
大学の哲学教授のエイブは無気力な日々。死すら望んでいる。
ある日悪徳判事の話を聞き、妄想で殺害を計画した事から、生き甲斐を見出だしていく…。
どーゆー事…!?
妄想殺人計画で人生上向き…?
私だって心の中で“あ~コイツ死んでくれないかな”と思って憂さ晴らしくらいはするけどさ、それで人生上向きなんて意味分からん。
百歩譲って妄想までは分かるとしても、ましてや本当に実行…! ヤベー度ではジョーカーレベル…? しかもそれを罪とは思わず、人助け。
死すら望んでいた男が、妄想殺人をする事で生きる意味を見出だし、本当に実行してバレないと余裕ぶっこいてたが、バレそうになったら教え子まで殺害しようとするも、罰が当たって最後は…と、アレンらしい皮肉は効いているのかもしれないけど…。
唯一の救いはキュートなエマだけ。
でもエマ演じる教え子もおかしな殺人妄想教授に恋するも、殺人実行で倫理観を訴える役柄なのだろうが…、彼女のキャラもいまいち分からん。
何だかこんなにもイミフな作品は久しい。
アレンの作品の中でも難解とされる『インテリア』や『スターダスト・メモリー』の方が意味あった。
才人アレンも哲学や妄想に迷走した…?
え?うーん…らしくない。
実行しちゃったんだ…
ウディさんらしくあくまで妄想でとどめると思ったのに。
だからか、ウディさんらしからぬ作品だと感じました。
コメディっぽいライトなお話を期待したのに残念。
エマさんの演技、おおげさ…だし
ホアキンさん、シリアス過ぎて画面重いよ
すいませんが、なにも残らない作品でした。
タイトルなし
何故、人生に絶望している哲学の大学教授に惹かれていくのかわからない。殺人の計画立て妄想していくうちに生きる意味を見出していく。ラストは祭で当てた実用的な懐中電灯に足を滑らせエレベーターから落ちて死ぬとは予想できなかった。
邦題に騙された…笑 妄想じゃなくてほんとに殺してるじゃん! 全体的...
邦題に騙された…笑
妄想じゃなくてほんとに殺してるじゃん!
全体的に登場人物の感情面が希薄。
教授と生徒が付き合ってるのに周りは誰も(親さえも)気にしてない。いいの?
リタとも寝てること知っても全然気にしない。いいの?
彼氏も教授の方が好きなら別にいいよってあっさりお別れと思ったらあっさり元さや。
とにかくみんなリアクション薄め。
けど最後まで見てみるとあえてあっさりさっぱり描くことでエイヴのネガティブからポジティブへのコントラストやクレイジーさが際立つようにも思える。
罪と罰
ウディ・アレン流の罪と罰。
悪い奴はこの世に居なくて良い。
むしろ、殺した方が世のため人のため。
人のためと言いつつも、自分にもやっと生きる意味が見つかった。だから、やっぱり死にたくない。捕まりたくない。
いつ死んでも良かったのに殺人者になったら、生きる意味が見つかったという皮肉。インテリが御託を並べても、所詮人は、ここに在るだけです。
「重罪と軽罪」「マッチポイント」のラストで犯人は裁かれませんでしたが、今回は死んでしまいましたね。
ウディ・アレンは、何故ラストでエイブを裁いたのでしょうか。裁かなくてはいけなかったのでしょうか。
80歳を迎えたウディ・アレンの境地にこれからも目が離せません。長生きしてね。
気の毒な彼氏。
もっとコメディに趣をおいた話と思っていたので若干
薄味な笑いと、既視感ありありな展開と、哲学だらけ
の前半の講釈に(初めて)眠気を感じたりしたのだが…
なんでホアキン?と思った違和感がするすると解ける
中盤からの展開には、なるほどと思えた。似合ってる。
彼のような善悪こなせる顔に鬱と妄想癖がありそうな
性格をプラスして考えると(失礼)この物語に合ってた。
最後に仕掛けるアレに、あ~それってここで使われる
モノだったのか。なんてちょっとした悦びもあったり。
なんともいえない雰囲気には酔えるが、実際ホントに
殺人をやってしまってさらには…の後半がやたら長く、
彼女に振り回された彼氏をなんとかしてやれよ~あれ
じゃ可哀想だぞ~またやられるぞ~なんて思った始末。
(人生は無意味である。なんて思ったことも、ないです)
哲学、罪と罰、やっぱりウディ・アレン。
毎年恒例のウディ・アレンの新作映画である。何はともあれ、アレンの創作意欲の若々しさには毎年驚かされる。アレン節こそあれど、決して作品がテンプレート化することなく、きちんと新しいアレン映画が生まれているのが何より頼もしい。今に始まったことではないが、いつからかアレンの映画はすっかり角が取れて、もう余裕綽々で撮っているような安定感が漂っており、どこかの国の神話か寓話かと思わせるような、無駄を削ぎ落した洗練された物語が楽しめる。
今回は、陰鬱とした気持ちで暮らす大学教授が、偶然耳にした裁判の判事に怒りを覚え、動機も関係性もない赤の他人である自分が判事を殺害すれば、世の中がわずかでもよくなり、救われる人がいる、と信じ込み、実際に殺人計画を立て始めたことから、突然生気が漲りポジティブで活動的な人間に変わっていく、という物語だ。そして実際に殺人計画を実行に移し、完全犯罪を成立させたと思いきや・・・と話は動いていく。アレンの映画「マッチ・ポイント」を想起させる話のようでもあるが、「マッチ・ポイント」がシリアスなサスペンス悲劇であったのに対し、こちらはシニカルでありつつもコミカルで喜劇的だ。主人公に訪れる結末も真逆のものになっている。
ウディ・アレン映画としてはやや意外な気もするホアキン・フェニックスが主演を張り中年男の厭世観を演じ、アレンの回りくどいセリフも自分のものにしているが、やはり目を引くのはエマ・ストーンだろう。ウディ・アレンにずいぶん気に入られたのか、この映画ではまったくもって飾らないエマ・ストーンそのままのイメージの役柄でストーンを起用し、光を当てている。ストーンの着るファッションも一際こだわっており、派手さはなくとも、学生らしいお洒落を楽しむ雰囲気が出ていて実にキュートだ。彼女が映るとスクリーンが華やかになる。
物語自体は短くてシンプルで小粒なものになっている。アレンに馴染みのない人にはどうか分からないが、個人的にはこの小粒でスパイスの効いた感じがたまらない。単純に見せかけて、深い解釈をしようと思えばいくらでもできそうな、でもそんな深読みなんかするなよと単純に楽しませてくれるような、そんなアレンの余裕が好きだ。
一年に一度、街に訪れる風変わりな紙芝居屋の小咄を聞きに行くような気持で、来年も私は映画館に足を運ぶだろうと思う。
実存主義を皮肉るウディアレン
薄味な印象は否めないけども。
実存主義者はどん底になるまで自分の過ちに気づけない。
という冒頭のセリフ通り、教授は奈落へと真っ逆さま。
人間には本質的な役割はない、全ては虚しい、意味なんてないからこそ自分を心から駆り立てるモノに突き進んでから、自分の本質を選択していく。
心から駆り立てられるモノが映画を撮ることならば、桐島部活やめるってよの神木くんになれる。
しかし教授の心を駆り立てたのは殺人だった。
その教授の顛末はブルーシャスミンのケイトブランシェットばりの突き放しかた。こじんまりとした作品ではあると思いますが、浅くとも哲学の理解があれば楽しめると思います。
タイトル詐欺の被害者には黙祷します!
作りがおもしろい
エマ・ストーン目的で鑑賞。
前作「マジック・イン・ムーンライト」もエマ・ストーンが出ていたが、今回はさらに可愛い!
女子大生役ってことでめっちゃ可愛い...
エマ・ストーン好きにとっては映画館で...観るべきでは?
さて、物語としては無気力な教授がいきなり殺人計画を立てることによりすこぶる元気になるという単純な設定であったがおもしろかった。
事件を知らない他の登場人物が誰が判事を殺したのか推理する中見事な推理をするジルはすごい。事件の目撃者の観客にしてはかなりの推理力でおもしろかった。脚本がうまいと感じた!
ラストシーン、映画中盤に出てきたアイテムが意外な役目をするとは...
ウディ・アレンさんの話の構成というのはなかなかうまくできているなと感じさせられました。
他のウディ・アレン作品観たいな。
哲学談義がわかれば…
アレン毎年恒例の一本です。もう80代だっていうのにパワフルですね。
さて今回はアメリカのどこぞの大学でのお話。
優秀な大学教授のエイブのユウウツのお話です。
いまいち言わんとすることがわかりませんで、それはエイブの講義が全然わからないからです。
実存主義?カント?サルトル?わっかんないよ〜。
単語しかわからん哲学談義ワードが理解できていると、企みが読み解けるかもです。
しかしまあどれだけの人が分かるだろうかね。
エマストーンがヘルシーでナチュラルな二股ちゃんで可愛かったです。
エイブは、、、、あんな腹のせり出たおじさんのどこがいいの?と思いました、すいません。
不安なんてものは、考えている暇がないほど何かに夢中になってしまえば、意味のないものになってしまうのだ。
ウッディ・アレン監督らしい映画。シニカルなコメディ。
殺人を思いついてから楽天的に変貌するエイブから目が離せない。さらに、ジルの、常識とタブーの境界線に戸惑う。付き合っている彼がいながら「誰か一人に決められない」ってセックスまでしちゃおかしいでしょ?と思いきや、自首しなければ通報するなんて言いだして、そこはダメなのか!って驚いた。
まあ、最後まで展開が読めず、十分楽しめた。
しかし、「不安とは自由のめまいである」という名言が深い。いまだ、その言葉にとらわれたままだ。
妄想殺人?
例によって、邦題が「あれ」な感じです。でも中身は流石にウディ・アレン。不条理ですね(笑)
それと思ったのが、状況説明のモノローグ。これも、ウディ・アレンあるあると言って良いのでは無いでしょうか?
やっぱり役者って凄いなと思ったのが、エマ・ストーンの表情。ホアキン・フェニックス演じるエイブのしでかした出来事を知った時のエマ・ストーンの表情が凄い。表情だけで、エマ・ストーンが演じているジルが何を思っているのか、よくわかりました。凄いですよ。
ホアキン・フェニックスもそうです。物語最初の頃、生きることの意味をエイブは感じていなかったんですが、生きる意味を見出だした以降のエイブの表情には活力がみなぎり、元気一杯で有ることがよくわかります。これも表情での延期だと思うんですが、それだけで観客のその人物の状況を知らしめる事が出来るのは一流の俳優の証明ですよね。
結末も不条理。って言うか、因果応報かもね(笑)
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