教授のおかしな妄想殺人のレビュー・感想・評価
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本質を見失う皮肉
生きる中のふとした瞬間に
幸運にも手に入れる
刺激に満ちたいくつもの選択肢。
選んだものが吉と出るか
はたまた凶と出るかは
皮肉なことにすぐにはわからないもの。
今日この映画を選んだおいらを
この先待ち受ける余波とは如何に…。
ウディ・アレン流ドストエフスキー物語
好きな監督といえども、秀作打率は徐々に下降しているので、毎回おもしろい作品に出逢うとは限らない。
米国東海岸の小さな大学に、かつての新進気鋭哲学者エイブ(ホアキン・フェニックス)が赴任し、講義を持つことになった。
エイブは頭脳明晰なれど、酒に溺れ、もう自堕落を絵に描いたよう。
しかし、生来のセクシャルさもあって、同僚の女性教授リタ(パーカー・ポージー)に惚れられ、教え子のジル(エマ・ストーン)とも懇意になる。
ある日、ジルと立ち寄ったカフェの隣席から、地元判事のヒドイ仕打ちを打ち明ける女性の話を耳に挟んだエイブは、その女性に代わって件の判事を殺すことを計画するようになり、人生に生きがいを感じるようになった・・・
というハナシで、尺は95分と相変わらず短い。
けれども、自堕落エイブの情況を描く前半は、あまりにもメリハリもなく、ズンダラで、観ていて厭になる。
自殺衝動などが湧き上がって、衆目の中でロシアンルーレットに興じたりするあたりなど、笑うに笑えない。
まぁ、そもそも、アルコール依存症になると死希願望が強くなるので、「こりゃ、ただのアル中で、別に哲学者とは関係ないじゃん」と思ったりすると、もうツマラナクてツマラナクて。
その後、判事殺しを計画するあたりから映画は面白くなるのだけれど、まぁ、そこいらあたりは、生存本能と倫理が相反する物語をつづったドストエフスキーの小説の焼き直しともいえるような展開。
(そうですよぉ、といわんばかりに、前半にドストエフスキーの名前も出てきたりする)
最終的には「自らが墓穴を掘る」ような展開になるのだけれど、シリアスなのかコメディなのか、どっちつかずの映画になってしまった感が大きい。
『重罪と軽罪』『マッチポイント』あたりと比べると、さすがにウディ・アレンも衰えた。
65点
ウディアレンの新作!邦題はクソ!笑←論理思考を「おかしな妄想」と表現する辺りがセンス無い(大真面目
偶発的な人生の無根拠性に絶望した哲学者が恋に治癒される、のではなく殺人=神の代理という「使命」に夢中になる。リベラルな女性が素敵(比して日本女は保守的だわさ
まぁまぁかな
哲学者が哲学を振り回して、結局「ミイラ取りがミイラになる」ってこと?
チョット実存主義の負の側面を強調し過ぎの感があるけど。
それにしても、ジル役のエマは可愛い。目が大きくてクリッとしてる。この映画を救ってくれている。
実存主義を皮肉るウディアレン
薄味な印象は否めないけども。
実存主義者はどん底になるまで自分の過ちに気づけない。
という冒頭のセリフ通り、教授は奈落へと真っ逆さま。
人間には本質的な役割はない、全ては虚しい、意味なんてないからこそ自分を心から駆り立てるモノに突き進んでから、自分の本質を選択していく。
心から駆り立てられるモノが映画を撮ることならば、桐島部活やめるってよの神木くんになれる。
しかし教授の心を駆り立てたのは殺人だった。
その教授の顛末はブルーシャスミンのケイトブランシェットばりの突き放しかた。こじんまりとした作品ではあると思いますが、浅くとも哲学の理解があれば楽しめると思います。
タイトル詐欺の被害者には黙祷します!
作りがおもしろい
エマ・ストーン目的で鑑賞。
前作「マジック・イン・ムーンライト」もエマ・ストーンが出ていたが、今回はさらに可愛い!
女子大生役ってことでめっちゃ可愛い...
エマ・ストーン好きにとっては映画館で...観るべきでは?
さて、物語としては無気力な教授がいきなり殺人計画を立てることによりすこぶる元気になるという単純な設定であったがおもしろかった。
事件を知らない他の登場人物が誰が判事を殺したのか推理する中見事な推理をするジルはすごい。事件の目撃者の観客にしてはかなりの推理力でおもしろかった。脚本がうまいと感じた!
ラストシーン、映画中盤に出てきたアイテムが意外な役目をするとは...
ウディ・アレンさんの話の構成というのはなかなかうまくできているなと感じさせられました。
他のウディ・アレン作品観たいな。
哲学談義がわかれば…
アレン毎年恒例の一本です。もう80代だっていうのにパワフルですね。
さて今回はアメリカのどこぞの大学でのお話。
優秀な大学教授のエイブのユウウツのお話です。
いまいち言わんとすることがわかりませんで、それはエイブの講義が全然わからないからです。
実存主義?カント?サルトル?わっかんないよ〜。
単語しかわからん哲学談義ワードが理解できていると、企みが読み解けるかもです。
しかしまあどれだけの人が分かるだろうかね。
エマストーンがヘルシーでナチュラルな二股ちゃんで可愛かったです。
エイブは、、、、あんな腹のせり出たおじさんのどこがいいの?と思いました、すいません。
やっぱりWoody Allen!
私が一番好きな監督。なので若干評価が高くなってしまうかもしれない。。。でも、それを差し引いてもとても面白かった。
「人生は絶望的なもの」、これは彼自身もそう思っていて、その思いが主人公のセリフに必ず出てくる。けれど、ダークな感じは全くなくて。殺人劇をあんな風に仕上げてしまうところが、彼のセンスというかすごいところ。あと音楽!Jazzとウッディの映画って本当によく似合う。
Emma Stoneは、前回のMagic in the Moonlightでも思ったけれど、脚が綺麗ー。顔もかわいいけど。
※別のかたもおっしゃっていましたが、この邦題は酷いですね。Woody 自身が聞いたらどう思うだろう?でもちょっと偏屈な人だから(笑)気に入ってくれたりして。
邦題が最低
近頃、原題を侮辱し製作者の意図を計らない邦題が山のようにある。
この作品もその究極。
原題は、Irrational Man
理性のない人、不合理な人、という意味です。
そのことを頭に置いて観ていただきたい。
でないとウディアレンの真意が伝わらないです。タイトルって重要だから。
主人公は過去のトラウマに苛まれ人生に行き詰まり、しかしながら過去に色々問題を起こした哲学科教授と、フィアンセはいるもののほんとにこの人に決めていいのか悩み教授を誘惑する美人女子大生。
二人の急展開はあまりに早く、??と思うが、それは前置き。
さらっとそこを流して確信に迫り90分にまとめる手腕は見事。
教授の犯す殺人計画は、哲学へのアイロニーであり、冒頭の、イラク人に首をはねられた、というセリフに注目して欲しい。
私の見解は現在の国際戦争な理不尽な思想への風刺と捉える。
また、落ちに使われる懐中電灯はなにを意味するのか。見終わった後も楽しめる秀逸な名作です。前半と後半の音楽のメリハリも最高。まさにウディアレンにしか撮れない映画の一つ。
不安なんてものは、考えている暇がないほど何かに夢中になってしまえば、意味のないものになってしまうのだ。
ウッディ・アレン監督らしい映画。シニカルなコメディ。
殺人を思いついてから楽天的に変貌するエイブから目が離せない。さらに、ジルの、常識とタブーの境界線に戸惑う。付き合っている彼がいながら「誰か一人に決められない」ってセックスまでしちゃおかしいでしょ?と思いきや、自首しなければ通報するなんて言いだして、そこはダメなのか!って驚いた。
まあ、最後まで展開が読めず、十分楽しめた。
しかし、「不安とは自由のめまいである」という名言が深い。いまだ、その言葉にとらわれたままだ。
このキャスティングが好きな人にはいいかも⁉︎
今や人其々の常識,非常識なんて判らん⁈と思う人が多い中だから〜こんな映画作品も生まれてしまうんだとも(普通は思わないと思う)。だから『映画』って面白いんだと思う。 そんなに深く考え込むような作品では無い事は断っておく。 内容は,わりと判り易いんじゃないの?という感じ… 勉強し過ぎて,頭が一寸可笑しい方向に行っちゃったのかなぁ〜とも。
妄想は妄想でとどめておくのが常識人。心理的・物理的障害を越えてしまうのが犯罪者。
Movixあまがさきで映画「教授のおかしな妄想殺人」(Irrational Man)を見た。
軽快なジャズのBGMが流れる中で殺人などの事件がおこるコメディドラマである。
原題の「Irrational」は「理性のない」「分別のない」「道理のわからない」などの意味らしい。
ウッディ・アレン 監督の映画を見るのは2014年公開の「ブルージャスミン」(Blue Jasmine)以来である。
ホアキン・フェニックスはお腹の出た新任の中年大学教授。
ご近所で同僚のパーカー・ポージーからドラッグやセックスの誘いを受けるが応じようとしない。
その理由はホアキン・フェニックスの厭世的感情で、性的不能などもその一要因である。
ロシアンルーレットの場面などハラハラしてしまう。
教え子のエマ・ストーンから好意を持たれ、徐々にその距離を縮めていく。
すべてに無気力なホアキン・フェニックスだったが、偶然カフェで噂を聞いた悪徳判事を殺害しようという妄想に取り付かれ、それを実行に移すことに生きがいを感じ、それとともに性的な能力にも回復を果たす。
計画通りに判事を殺害することに成功したホアキン・フェニックスだったが、
事件当日の早朝に外出する姿をパーカー・ポージーの夫に見られていたり、
青酸カリを盗み出す現場にいるところを教え子に見られていたり、
殺害計画を記したメモをエマ・ストーンに発見されたりして疑いを持たれる。
奔放だと思われたエマ・ストーンが実はごく常識的な人物であり、その彼女から警察に出頭することを要求されたホアキン・フェニックスがその後にとった行動とは?
上映時間は95分。
映倫区分はGではあるが、終始セクシーな描写が多いのでお子様は見るのを避けたほうがいいかもしれません。
満足度は5点満点で4点☆☆☆☆です。
いろいろな見方で楽しめた。
これは。。コメディとして観ると楽しめる!
個人的には面白く観れました。
英会話のレッスンとしても、ポートランドの
雰囲気、大学の空気、知的家族の会話、
アメリカの大学生の恋愛観などなど、
面白い!
ジルの服が好みで、スゴくかわいいし、知的で、
純粋で常識的?ながらも、恋愛のややこしい問題に悩む?姿がまたかわいくて。。笑
また男女の思考のチグハグさが、笑える内容でした!
内容的には、「容疑者xの献身」と重なるようなものを感じましたが。。エイブは、結局は、ただの
平凡な、バカな男でした!真理の背骨が無いまま、哲学を深く学ぶと、エイブのように、結局は
自分本位のエゴイストになるのですね。。!
個人的には、ジルの家族は、理想です!
ステキな家族!笑
まぁーー!面白く観れました!
THE普通な映画
W・アレンの映画を意識して観る訳でも無いがJ・フェニックスだし。
毎年新作を撮っている印象が強いW・アレンだがその分、凡作も?
邦題もイマイチで妄想ってか実行している訳だし映画としてのLOOKもイマイチな印象が本作にはあって実際、ストーリーも有りがちで普通にタダ普通に鑑賞して普通の感想しか出ない。
W・アレンが軽く撮った気しかしない。
出がらしまで美味しく味わう
近年のウディ・アレン作品の中ではイチバン良いのでは。そう感じたのは『それでも恋するバルセロナ』(2008年)以来?
かつてのベルイマンやフェリーニのスタイルのなぞりは影を潜め、他の監督たちによる近年の話題作からの「影響」も殆ど匂わず、残ったのはこれぞウディ・アレン印の「出がらし」の香り。
ブルジョワやインテリたちの怠惰な日常生活が、鼻持ちならなくなるところを上手く回避し、飄々と嫌味なく描かれています。
あえて断定的に言ってしまえば、本作の下敷きにあるのはブレッソン監督晩年の一連の作品。あくまでも本作の主人公のセリフを借りると私の独断的な「直感に頼っ」た印象ですが。
その意味で、劇中にでてくるドストエフスキーの「罪と罰」は目眩ましですね。
いずれにせよ、エマ・ストーンがごく自然に男性にしなをつくってみせる演技全開で、男性の眼からすればきっと最高にカワイイに違いないところも含め、「見てソンはない」と思います。ただしカップルでの鑑賞はオススメしませんが(笑)
妄想殺人?
例によって、邦題が「あれ」な感じです。でも中身は流石にウディ・アレン。不条理ですね(笑)
それと思ったのが、状況説明のモノローグ。これも、ウディ・アレンあるあると言って良いのでは無いでしょうか?
やっぱり役者って凄いなと思ったのが、エマ・ストーンの表情。ホアキン・フェニックス演じるエイブのしでかした出来事を知った時のエマ・ストーンの表情が凄い。表情だけで、エマ・ストーンが演じているジルが何を思っているのか、よくわかりました。凄いですよ。
ホアキン・フェニックスもそうです。物語最初の頃、生きることの意味をエイブは感じていなかったんですが、生きる意味を見出だした以降のエイブの表情には活力がみなぎり、元気一杯で有ることがよくわかります。これも表情での延期だと思うんですが、それだけで観客のその人物の状況を知らしめる事が出来るのは一流の俳優の証明ですよね。
結末も不条理。って言うか、因果応報かもね(笑)
わかりやすいようなわかりにくいような
妄想殺人ってタイトルなので、これは全部『妄想』 かしら…って途中まで思ってしまった(^-^;
さらっと面白く観れました。
何か残すような作品ではないけど、ウッディアレンはこれがいいんです!
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