「突き抜ける失速感」スナッチャーズ・フィーバー 喰われた町 幸ぴこリンさんの映画レビュー(感想・評価)
突き抜ける失速感
POV風モキュメンタリー・ホラーの中では怖い方だと思う。特に中盤迄の不気味な住民達が少しずつ頭角を表してくるあたり。赤い服の男の子の弁当にはワロタ。
街の人間が揃って様子がおかしい、というタイプの映画はありがちだが、「笑顔が異様にデカイ」という特徴だけでこんなに恐怖が募るとは(笑)。
猛スピードで身体のまんまタックルしてくるのも勢いがあって良い。
ただ、この映画の怖がらせ方ってずっとワンパターン。後ろ向いて動かない/笑顔が怖い/タックル、以上。これでは恐怖パラメーターも途中で反応しなくなるってもんよ…。
そして終盤に差し掛かったあたりから、画面のブラックアウト?が酷い。ちょっとした音声と画面のブレ、真っ暗、の連発で見せなさ過ぎる。面白さが失速していくのに、そこからが長いので余計苛々した。
怖さはあるが、途中から少しずつ良さが崩れていってしまう勿体無い作品。
コメントする