「俺たちは攻撃されている!!!」パラドクス なつさんの映画レビュー(感想・評価)
俺たちは攻撃されている!!!
私、過去観てた!この作品…
開始5分で思い出した。
鳥頭なのですっかり内容忘れててしまうあるあるが多いのだが、まぁ、記憶を消してもう一度観た気分で良いかとそのまま視聴。
階段のシーンはよく覚えてた。
刑事と薬をやってた兄弟。
どこも開かず、出られず、しかし食糧などは増え続けるが出られない。絶望と共にぐるりと回る階段…
35年。
なんか、変な宗教みたいなんを作りあげてるのがやるせない。
時を別に4人家族が一本道を車で走り出られない。
妻と再婚相手の夫、2人の兄妹。
ガソスタでは増え続ける食糧など。
35年。
階段では死んだ兄を崇め続け、道路ぎわに住まいを作る兄は死んだ妹の吸入器を投げ続ける。
このループはループモノの中ではかなり怖いと思う。
出られない飢えない老いる、死ぬ奴は死ぬ。
いやいや〜ループじゃないなぁ。監禁だわ。
夢なら醒めろ、なんなら死にたい。
それでも生かされる。生きろと無言の圧力。
ゾワッときた。
最後の最後で生かされている理由がわかる。
現実世界に生きている人のためのエネルギーとなっていた!
な、なんだってーー!!
一度観たのに驚いた。
若ければ若いほどエネルギッシュに生きるのでよりパワフルなエネルギーとなる。
老いた身ならばその人生はひどいものとなる。
まるで乾電池だ。
大事な事は死ぬ前に思い出す。
その思い出した大事なことを若者に告げる。
死という自由と引き換えにループを断ち切る方法を告げる。
年配者、経験者の言う事は聞いた方がいいのだが、35年も閉じ込められていた人間にとって新たな扉が開いたことはあまりにも魅力的かつ抗えない出来事であろう。
そして与えられる新しい名前、新しい人生。
それこそがループの始まりである。
パトカーに乗らなければ、エレベーターに乗らなければこのまま搾取の人生だったのか。
それならばループの世界にまんまと引き込まれようが脱出したいよ。まぁ、どちらにしても理不尽極まりない話なのだが。
序盤に刑事が撃つつもりがなかったのに…とか言ってたのが気になったので、最初あたりをもう一度観たら確かに刑事の撃った瞬間の微妙な表情や髪の毛の束、トランプなどここに若干の違和感があったのか〜と。
しかし、それに気づいてもこの真実はわからんよ。
ついでに、この作品観た!という大事なことは忘れないようにしようと思った。死ぬる前に。