ザ・ハロウ 侵蝕のレビュー・感想・評価
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期待以上
「未体験ゾーンの映画たち」より。この映画祭はやや変わり種の作品が多いため、掘り出し物に出会うか地雷を踏むかどちらかになるのがミソだが、個人的にこれは掘り出し物に当たる作品だと思う。序盤の薄暗くて不気味な森と、その森に入るなと警告する近隣住民。もちろんそんな言うことなど毛頭聞く気もない主人公夫婦。ホラー映画のど定番の設定だが、信じていなかったものがいよいよ信じぜざるを得ない環境になってからの雰囲気がかなり引き込まれる。ハロウの正体は正確には明かされないものの、自然関係の研究をしている夫、アダムが冬眠中の虫などに生えるキノコである冬虫夏草を説明するシーンがあるため、それを頭に入れておくと「それっぽい」シーンの数々に納得がいくだろう。色々と投げっぱなしな展開もあり、消化不良気味になるが、カメラのフラッシュに一瞬ハロウが映り込む描写など、ドキッとさせられる演出もあり、ホラー映画としてのポイントをしっかりと押さえていると思う。
ネタバレになるため核心には触れないが、徐々に侵蝕されていくという地味な怖さに中々味がある作品だった。ラストのシーン等は森林伐採等、環境破壊に対するメッセージなのだろうか。それほど深い作品でもないが、一見の価値ありな作品だった。最後に、ラストシーンの時は絶対に飲み物は飲まない方が良い。一応忠告しておきたい。
ホラー映画の王道。恐怖の中で垣間見える、真の家族愛。
【賛否両論チェック】
賛:恐怖の中でも、我が子を守ろうと必死になる夫婦の姿が印象的。意外性のあるラストもステキ。
否:急に驚かせるシーンが多いので、ホラーが苦手な人には不向き。
まさにホラー映画の王道を行く感じで、お話の展開や驚かし方なんかがツボを心得ていて、ハラハラさせられること必至です。そんな中でも、愛する我が子を怪物から守ろうと、我が身を顧みず恐怖に立ち向かっていく夫婦の姿が、強く印象に残ります。
あまり詳しく言うとネタバレになってしまいますが、クライマックスの展開なんかは、意外性があってイイ感じだと思います。
ホラーさえ大丈夫であれば、是非チェックしてみていただきたい作品です。
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