「.」カリキュレーター 瀬雨伊府 琴さんの映画レビュー(感想・評価)
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自宅にて鑑賞。ロシア産、原題"Вычислитель"。沼地に支配されたXT-59惑星を舞台としたSFサバイバル。鈍いグレーに支配された画面にA.チポフスカヤ演じる“クリスティ”のモノローグで進行するが、演者達のアフレコっぽい科白回しが終始気になった。在り来たりの噺乍ら、ノコギリ樹や殺人黴、沼地に生息する虫に加え、ローテックっぽいシステムや直線的なフォルムの飛行艇等、魅力的なガジェットが鏤められている。一難去ってまた一難と云うバッド・エンドも好み。恐らく評価が大きく分かれるであろう一作。65/100点。
・少々古めかしいストーリー乍ら、登場する生物やアイテム等を含めた渋めの映像センスや物語の背景、世界観等の好みが、評価の分かれ目であると思われる。
・ロシアではスターだと云う“エルヴィン・カン”のE.ミロノフは骨太な外観で、計算高く何事にも慎重な役柄には見えなかったが、逆にその武骨な容姿と行動力がC.スレーターか、B.ウィリスっぽく思え親しみが持てた。一方“クリスティ”役のA.チポフスカヤは、若かりし頃の荒削りなA.ハサウェイっぽく映った。
・撮影は『ファウスト('11)』、『オブリビオン('13)』、『ノア 約束の舟('14)』等でも使用されたアイスランドで22日間、ロケが行われた。 一部のスタッフやエキストラ等はアイスランド現地で募集され、参加している。
・本作の為にXT-59惑星オリジナル言語が作られ、岩場等でのシーンで使われている。
・鑑賞日:2016年5月7日(土)
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