「過激な暴力シーンばかりが目について食傷気味」特捜部Q キジ殺し odeonzaさんの映画レビュー(感想・評価)
過激な暴力シーンばかりが目について食傷気味
クリックして本文を読む
本作から観ても特に支障はありませんが特捜部Q の成り立ちがらみもありますので一作目(檻の中の女)からの鑑賞をお勧めします。
性に奔放で暴力的な謎の女性キミーの登場により一作目よりミレニアムらしくなった、スタッフの本領発揮と言うことでしょう。
特捜部も今回は影が薄くキミーに振り回されるばかり、例によって早々に悪役は露呈するのでミステリー味は薄め、過激な暴力シーンばかりが目について食傷気味。
新任秘書もなかなか切れるし課長は良い人に悔い改めているから捜査に支障はない筈なのに令状も取らずに家宅捜索、カールのはみだしぶりは相変わらずなのだが猫を保護したり息子のことを気に掛けたりと多少人間味が出てきた分、弱体化したようだ。
原題Fasandaeberneも雉殺しだが劇中の狩りの獲物は縞馬、悪党どもはよほど狩りが好きなようで納屋には獲物とおぼしき動物が一杯檻に入っていたが雉は見かけなかった、雉は被害者たちの暗喩で「雉も鳴かずば撃たれまい」のことわざにあるようにデンマークでも「余計な事を言わなきゃ、そんな目に合わなかったのに」といった意味になるだろうか・・?
コメントする