「邦題はアレですが、中身のぶっ飛び具合は意外と好きでした」デス・ノート スペランカーさんの映画レビュー(感想・評価)
邦題はアレですが、中身のぶっ飛び具合は意外と好きでした
劇場公開時は確か邦題は「デス・ノート」だったはずなのに、いつの間にかソフトリリースに合わせて「デッド・ノート」にタイトルが改題されていたんですね。
まあどっちみちパクり感が半端じゃない邦題ですが、何気に前から気になっていたのでハズレ覚悟で見てみたら、思いのほかそれほど悪くはない・・・ってまあ良作とも言い難いですが、でも十分普通には楽しめるオカルトホラー風サスペンス映画だったかと。
特別メジャーなキャストが出ている訳でもないし、大ヒットするタイプの映画でもなかったですから、しょうもないタイトルで気を引くしかなかったのは致し方なかったところでしょうか、でもジョン・カーペンター系作品が好きな方なんかは、まずまずは楽しめる作品だったのではないでしょうかね、B級臭、マイナー臭たっぷりでしたし。
一応ノートと死神的なものは出てきますが、あの邦画の「デス・ノート」とは何の関連もないので、ああ言った展開を期待すると肩透かしを食らうかもしれません、でも終盤の怒涛の展開はなかなか見応えあって面白かったですよ。
相当むちゃくちゃだし予想以上にグロかったので、ダメな人は全くダメでしょうけど、このハチャメチャ感、振り切れ具合は意外と好きでしたね。
まあノートと言うよりは手帳かな?ノートに名前を書かれた者が死ぬとはちょっと違いましたが、悪を裁くこのパターンも、一風変わった変化球的ダークヒーローって感じで、これはこれでありだったと思いました。
ただ、前半はちょっとかったるいところがあったかな。
警察署内に皆が集められるまで、まあ人物紹介も兼ねたところはありましたけど、ややダレた部分があったかなと。
しかし、どれだけクズか、それが分からないと後半の爽快感も得られないってことで、これはこれで必要だったのかな。
オカルト系なんで、リアルを求めれば全く入り込めない内容かと思いますが、何も考えずに終盤のドエライことになる様を見るだけでも、とりあえず一見の価値はある映画だったのではないかと、B級臭は半端じゃなかったですけどね。
しかしあの署長さん、いろいろと凄すぎ(笑)
ウィレム・デフォーのような風貌で、何故か「ランボー」みたいなことになってしまうから、何か笑っちゃいました、設定がアホ過ぎてツボでした。
主人公の新人警官も、ミラ・ジョヴォヴィッチのような風貌で、アクションもしちゃうから、もう何の映画見てるんだか途中で分からなくなっちゃいましたよ。
まあラストのソレいる?的な部分も含めて、いろいろと見る者の予想を良い意味でも悪い意味でも裏切ってくれましたね、地味にぶっ飛んだオカルト映画でした。